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台座づくりは、薔薇の花の2倍の60回。薔薇の花は、なんとなくイメージがあるけど、ブローチの台座とか見たことないせいで、めっちゃ作るのに時間がかかった。


『頑張りましたね、神子様』


「あぁ。後は、これをくっつけるだけだな」


どっと疲れた。


『はい、改変してください』


『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 


 改変 接合 薔薇魔法石+ミスリルのブローチの台座』


俺が作ったとは思えないできだ・・・・・。真っ白な魔法石と、柔らかなミスリルの銀色が生える、綺麗なブローチができた。これなら、アリス様に上げても問題ないな。


『見事な出来ですね』


うんうん、なんというか、ここまでの道のりを思うと感慨深いな。最初は、アリス様と一緒に怪しげな男たちに襲われ、その時、スピネルとジエイドと契約して、その夜に、世界樹の杖を作るために、ジエイドと、エンと、スピネルと、世界樹の島に行って、杖を作って、お見舞いのブローチを作って、激動の一日だった。


「いろいろたすかった、ありがとう」


色々説明し忘れていることが、多かったけど、助かった。


『いえいえ、そろそろ神子様はお帰りになられますよね?お土産?宿題?をお渡ししますね』


「何を渡すんだ?」


めっちゃ気になる。


『こちらです』


木でできた重厚なトランクだ。結構大きくて、俺が、2人位なら余裕で、入りそうなくらいでかい。


「何だ?」


『これは、世界樹で作ったトランクで、無限に様々なものが入ります。この中には、魔法石や、金属などの魔道具作りの材料を入れています。この中の材料を使って、神具づくりの練習のために、魔道具作りを頑張ってください』


あー、神具づくりの練習か。魔道具作り、楽しかったから、またできるのは嬉しい。


「頑張る」


どんな材料が入ってるか楽しみ。


『フェルディナンド様、フェルディナンド様』


「エン、どこ行ってたんだ?」


3人とも、いつの間にか、消えてたんだよ。


『世界樹の島の、精霊たちに挨拶してきました』


精霊にも、あいさつとかいろいろあるんだな。


『『神子様』』


「どうした、ジエイド、スピネル?」


ハモッてる。二人もあいさつ回りかな?


『そろそろ帰ったほうがよろしいのではないでしょうか?』


『そうですの、もう午前9時ですの』


え?


「もう一回行っていくれ、ジエイド、今何時だ?」


『9時ですの。この島は、精霊神の名残がのせいで、霊力があふれてますの。なので、神子様はほとんど疲れを感じておられないと思いますが、空を見てください、真っ青ですよ?』


マジだ。


「本当だ、今すぐ帰ろう」


なんか、寒気がする。


『今すぐ、世界樹の杖を用意しますの』


「頼んだ、植物の精霊王、色々助かった、ありがとう」


『お気になさらず、また来てくださいね』


「あぁ」


『神子様、開きました』


「今行く」


すっごくいやの予感がするのは、なぜだろう。


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