表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/75

38

『それでは、魔法石を薔薇型に改変してください。細かい修正の指示はさせていただきます』


「頼んだ」


俺、なんか芸術センスないんだよな。幼稚園の時、俺の描いた絵が廊下に飾られたことは一回もなかった。ほかのみんなは、一回は最低限飾られてたのに・・・・・・。これは置いておいて、


『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 


 改変 魔法石→薔薇型』


うん、さすが改変。イメージ通り、薔薇そっくり。


『フェルディナンド様、これでは、魔法石の花びらが薄すぎです。これでは、ミスリルに魔法石が負けます。今回は、魔法石を主役にしたほうがいいと思うので、もう少し厚めにしたほうがいいですよ』


でも、薄くしたときに、魔法石を縮小しちゃってるから、厚くできない。


「植物の精霊王、私の力は、縮小はできても、拡大はできない。厚くすることは不可能だ」


『え?元の大きさに戻すことはできますよ?言ってませんでした?』


そんなこと、一言も言ってないんですけど?


「一言も、出てこなかった」


『できますから、大きくしてください』


前途多難。ほかにも、ぽろぽろ忘れてそうな事が、出てきて怖い。


『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 


 改変 魔法石製薔薇の花びら→厚み増大』


うん、ちょっとデフォルメされて、結構可愛い。


『これでは、分厚すぎて薔薇の良さが、消えます。もう少し薄めに改変してください』


はーい。


『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 


 改変 魔法石製薔薇→厚み減少』


さっきよりも、デフォルメ度が、減って薔薇度が増した。


『これでは、薄すぎです。もう少し厚めにお願いします』


え?まだやるの?これで、十分だと思うけど?








30回目の修正後


『これで、完璧です』


改変回数30回。何回も、厚くしたり、薄くしたりを繰り返し、やっとのことで、アイビリアン様のお眼鏡にかなう薔薇ができた。この道のりは、遠かった。


「ご教授感謝する」


もうくたくたです。


『次は、台座ですね。がんばりましょう』


そういえば、まだあった・・・・・・。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ