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『とりあえず、魔法石です。神子様の婚約者様は聖女様でしたよね?というわけで、守りの魔法文字と、魔法威力増幅の魔法文字が、書ける魔法石を持ってきました』
いつ持ってきたんだろう?・・・・・なんか突っ込んじゃダメな気がするからやめとくか。
「一つ質問がある、私は魔法文字が書けないが大丈夫なのか?」
そんなのまだ習ってないよ、3歳児だから。
『魔法文字の本があるから大丈夫ですよ』
ちゃんと用意してくれたのか・・・・、意外だ。
「助かる」
『いえいえ、お気になさらずに。それでは、魔道具作りを始めましょう。
1、魔道具の形を決めます。
女性に贈るなら、アクセサリーで決定ですけど、どんなアクセサリーにしますか?』
分かりません、俺、前世非リアだったんです。
「どのようなアクセサリーがいいだろうか?」
秘儀 他人に押し付ける。
『そうですね、基本的におすすめは、ペンダント型、ブローチ型、髪飾り型、でしょうか?ある程度の大きさが確保できるアクセサリーではないと、今回の魔法石は使えませんから』
それ、先に説明して欲しい。
「魔法石は、どれくらいの大きさなんだ?」
それ、説明してくれないと困るやつ。
『神子様の握りこぶしより若干大きいかなぁくらいです』
なるほど・・・・それなら、
ペンダント型は、大きすぎるな。大きすぎる宝石は下品て言われるしな。却下。
ブローチ型は、有力候補だけど、形が難しそうだな。今世の形を見たことないから、イメージが付きにくい。保留
髪飾り型は、有力候補だけど、これも今世のやつ見たことないからなぁ。保留
「ブローチ型と、髪飾り型、どっちがいいと思うか?」
分からんから丸投げ。
『そうですねぇ、どのような魔道具を作るかによりますね。守りの魔道具ならブローチ型がいいですし、魔法威力増幅なら、脳が近い髪飾り型がいいですからね』
なるほど、どういう魔道具を作るかによってどんな方がいいっていうのがあるのか・・・・先に説明しろよ。
でも、今日の剣の事を考えると、守りの魔道具を作りたいから、ブローチ型にしてもらおう。
「ブローチ型を作りたい」
『守りの魔道具ですね。それなら、この12字魔法文字が書けるこの白い石を使います』
淡く、発光している白い綺麗な石を使うことになった。アイビリアン様、今地面に適当に落ちてる石を拾ったけどそれ本当に魔法石?って聞きたくなる。・・・・・なんか前途多難な気がする。




