神子様はやはり神々の子であるのだ 襲撃者A視点
すごいすごすぎる。このような巨大な竜巻は王宮魔術師でさえ一人で出せるものなど一人握りだろう。なのにたった3歳の幼子が王宮魔術師でさえこんなサイズを出したらただでは済まないというのに巨大な竜巻を出して平然と精霊と会話をしているとは・・・・・やはり神子様は神々の子であるのだ。神々の子を穢れの多い下賤な場所で育ててはならない。美しく高貴な神殿で育てるべきなのだ。
3日前
「お前たちには神子様と聖女様保護してほしいのだ」
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「どういうことでしょう?大神官様」
神子様と聖女様が確認されたのは知っている。公爵家の長子と王家の二の姫だったはずだが神子様と聖女様だ当然神殿に預けるだろう。汚れた下賤の世の中で清き神々の加護を得たものを育てるなど狂気の沙汰だ。
「公爵と陛下は神子様と聖女様を神殿に預けることを拒否したのだ」
「なんという罪深きことを!」
信じられない。公爵と陛下はきっと神子様と聖女様を利用して恐ろしいことをするに違いない。なんという罪深いことを。
「そうなのだ。そのように罪深きことをするとはいえ公爵様と国王陛下だ。断罪をしようにもできないのだよ。断罪し取り上げるということができないのだから保護するしかないのだ」
「わかりました。この命にかけてでも神子様と聖女様を保護します」
一刻も早く神子様と聖女様を保護しなければ。
「頼む。3日後に神子様と聖女様は王宮でお茶会をやるそうだ。その時に保護してくれもし両方保護することが難しいと判断した場合はどちらかでもいい」
「わかりました。ですが何故どちらかでもよいのでしょうか?」
両方とも神殿で育てた方がいいに違いないのに。
「両方を王宮で保護をしようとして失敗したら元も子もない。どちらかでも保護をしてまた次の機会を狙うという手段もあるからな」
「なるほどです。必ずやどちらかでも保護致します」
「頼んだぞ」
穢れ多き下賤な場所で神子様と聖女様を育てるなど片腹痛い。必ずお二方を保護いたします。待っていてください。




