私の婚約者様
「アリス、お前の婚約者が決まったよ」
「どなたですか?お父様」
私くしは3ヶ月前のステータス検査で聖女ということがわかりました。ただの王女ではなく神々の加護を得た王女。その価値は教会にも貴族にも他国にも突きつけることができます。なのにもう婚約者を決めてしまうというのは早すぎると思います。少し待ったほうが王家にとってもこの国にとっても有利な縁談がくると思うのです。
「精霊神の神子であるフェルディナンド・ディ・カルリオンだ」
神子 神々の寵愛を受ける者。聖女などよりももっとずっと神々に愛された存在です。私くしが神子様と婚姻してもよろしいのでしょうか?
「私くしが神子様とですか?」
「そうだ。神々の寵愛を得たもの同士。これほど相応しい相手はいないだろう」
聖女なんかよりも神子様のほうが神々の寵愛を得ているのですよお父様。
「わかりました。この縁談お受けいたします」
「はい。初めまして王妃様。カルリオン公爵家第一子フェルディナンド・ディ・カルリオンです」
初めて会う婚約者様に緊張してしまい、お母様のドレスに隠れて見ていたのですが神子様はとてもお美しい方です。
古代の神に愛された証である青みがかかった美しい神秘的な色合いの髪
宝石のようないえ宝石よりも美しい真紅と蒼の瞳
真珠のような白い肌
神ががり的な位置に置かれた顔のパーツ
こんなにお美しい方を見たのは生まれて初めてです。流石神子様です。驚くほどにお美しいです。私も神々の寵愛を受ける身ですから平均以上に整った顔立ちをしていると思いますが神子様とは格が違いました。
こんなに美しい方の婚約者なんて私に務まるでしょうか?
短くてすみません。
身辺があわただしくなかなか投稿できずに遅れてしまいました。これからは週1投稿になると思います。




