プロローグ
「これがホントのホントのマジで神げーなわけ」
「へぇーそうなんだ(棒)」
「お前ホントこういうの興味ねぇよなぁ。 健全な男子高校生ならば誰でも食いつくぞ」
「ハイハイ」
そんなオタク度高そうなギャルゲーに興味を示すのはほんの一部だと思う俺—宮野涼が異常なのかこいつー長谷川斗真が異常なのか・・・・・俺は自分が正しいと思うというかそう信じよう。 というかこいつ俺が興味ないって言ってるのに毎日毎日攻略状況だのいろいろ教えてくるんだよなぁガイドブック読まされてちゃんと読んだかテストされたときは結構引いた。
「斗真、何度も言うが俺はゲームはデジタルよりもアナログ派なんだ」
「そうなんだよなぁ。 そんな爺臭い「バコン」 いてぇすんませんでした」
「わかればよし。 アナログゲームは爺臭くないぞ。 むしろ面白い」
「へいへい つまんねぇやつ」
斗真はギャルゲーオタクなところを除けばいい奴なのになぁ そういうところが残念だがそこを除けば話も合うし面白い。
「あっ そうだ今日宿題って出たっけ?」
「あったぞ がんばれ」
斗真の欠点その2勉強ができない。 俺も中の上くらいだから偉そうなことは言えないがこいつはひどい 毎回毎回これでもかって点数を取る。 ただ運動神経は良くて人並みかそれ以下の俺とは大違いでサッカー部のエース。 ついでに顔も結構整っている。 これのギャルゲーオタクなところがものすごい欠点になる。
「涼、お前友達だよな」
「そうだったけ?」
「薄情者ーーーーー」
こんなところで大絶叫する友達などほしくない。
だが俺はこんな他愛もないギャルゲーオタクの友人との会話がこれで終わるとは想定していなかった。