【第0話】エピローグ
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突然だった
胸が苦しくなり、意識が遠退いていった
そして意識を取り戻し目を開けると、目の前には漫画やアニメでしか見た事がない《異形のモノ》がいた
頭に2本の角が生え、執事服を着た《異形のモノ》が必死の形相で俺に話し掛けている
「ま、魔神王様っ!お目覚めになられましたか!?」
まじんおう?何それ…
「てか君誰さ?てか、ここ何処?いや、それより『まじんおう』って何!?」
意味が全くわからない
「ま、魔神王様っ!?お記憶がないのですかっ!?」
悲鳴に近い様な声をあげる《異形のモノ》
記憶ねぇ…ちょっと落ち着いて整理してみようか
まず俺は、駅前にあったせいか平日・週末関係なく、超が付く程忙しかった居酒屋の雇われ料理人だった
大量に注文された料理を作ってる時に急に胸が苦しくなって意識が遠退いていった
目が覚めたら見た事ない《異形のモノ》が必死の形相で『まじんおう様っ!』って叫んでる←今ココ
「あぁ、これは夢か。どうせ夢なら目の前にいるのはとびきりの美女にしてくれよな」
夢の癖に夢を見させない、最低な話である
夢の中だがふて寝しよう
「魔神王様!無視しないで下さい!ほら、起きて!」
まじんおう様と崇められている割には扱いが若干雑な気もするが、これも夢だからなのだろうか
どうせ夢なのだ、付き合ってやるか
「あぁ、全く記憶にないんだよ。そもそも君は誰なんだ?」
「私は魔神王様の執事、ブライトでございます!全く覚えていないのですか!?」
そりゃ夢だからな、覚えてる訳がない
しかし、ブライト君よ…よくよく見たら君は超絶イケメンだな
なんで夢の世界に来てまでイケメンを拝まなきゃならんのだ
美女は何処だ、美女は
「申し訳ないがブライト君に見覚えもないし、ここが何処かもわからないんだ。ブライト君、ここは何処なんだ?」
「あぁ、そんなっ!…私の事は今まで通り『ブライト』と呼び捨てでお呼び下さい!そして、ここは魔神王様の居城、イシュターク城でございます!」
どうやら中々本格的な設定の夢の様だ