昼休み
―真っ昼間
男は公園のベンチにいた。
「多田岡さん!!」
男を呼ぶ声がした。
「あ、菅原明美さん24才!!」
女は困った顔をして言った。
「もうー、フルネームで年令付けて呼ぶのやめてくれます?もういい加減ニュースキャスターだった頃の癖治して下さいよ。」
男は頭をかきながらこう言った。
「おっといけない、菅原さん。そろそろ会社は終わる頃かな?」
女は呆れて言った。
「菅原さん学生時代よく学校フケてたのは聞きましたけど会社はそんな事したらクビになるし皆が迷惑するんですから。」
男は愛想笑いをしながら言った。
「そうだったね、何とかしないとねこのサボり癖…サボり癖。」
女はまたも呆れて言った。
「癖じゃないですよそんなのは。だいたい多田岡さんはいつも癖を言い訳にするんですから。この間だって社内のバレー大会でボール避けたりキャッチして相手にぶつけたりネットに引っ掛かって暴れたり、味方にカンチョーしたりして全部癖癖って、いったい何の癖なんですかそれ?いい加減にして下さいよまったく。」
「癖じゃないですよそんなのは。だいたい多田岡さんはいつも癖を言い訳にするんですから。この間だって社内のバレー大会でボール避けたりキャッチして相手にぶつけたりネットに引っ掛かって暴れたり、味方にカンチョーしたりして全部癖癖って、いったい何の癖なんですかそれ?いい加減にして下さいよまったく。」
女は困り果てて言った。
「何ですかそれは?今度は伝言ゲームやってた子供の頃の癖ですか?何でもいいですけどよその課の人の前でそういうとこ見せるのやめて下さいね恥ずかしいんですからこっちが。」
背を向け立ち去る女に多田岡は持っていたエアガンを乱射して逃げさった。
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