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小説家になろうラジオ大賞7

ヤンデレ彼女の合い言葉が重すぎる

作者: 夜狩仁志
掲載日:2025/12/11

なろうラジオ大賞7 参加作品。

テーマは「合い言葉」

 今日は用事があり一人で下校。いつもなら彼女の琴美ことみと一緒に帰るのだが。

 たまには一人で静かに帰るのも悪くないと、家に着いて鍵を開け……


 開かない。

 何故か内側からロックされてる。


 また、琴美あいつだよ。


「お~い、開けろー」


 中から琴美の

「合言葉は?」

 という問い。


 そんなもの決めてない。

 そもそも自分の家に入るのに何で合言葉を?

 しかもお前、毎回どうやって入ってんの?


 これは最近の琴美の流行りなのだ。


 なにかと合言葉を要求してくる。

 俺に口にしてほしい言葉を言わせたくて、そんな事を聞いてくるのだ。


「好きだよ琴美」

「……」


「愛してるよ」

「……」


 違うのかよ!


「……今夜はお前を寝かせないぞ」

「お帰り!」


 扉が開き笑顔の琴美が現れる。


 毎回、こんな調子だ。

 見た目は内気で大人しい可愛い子。

 だが、愛情表現がちょっと病的なんだよ。



 翌日の同時刻。

 帰宅すると、また扉が開かない。


「琴美か?」

「合言葉を言って」


「いい加減にしろ!」

「……見てた。佐藤さんの胸、ずっと」


 体育の授業中、隣で女子達がバレーやってた時かぁ。

 佐藤さんの胸がボールなみにデカくて。

 そりゃあ、まぁ……


「早く言って!!」


 これはかなり怒ってる。

 なんて言って機嫌をとるか?


「世界で一番、愛してます。琴美無しでは生きていけない」

「違う」


「毎晩、君の可愛い寝巻姿で、俺の目を釘付けにさせて」

「よし!」


 よし!じゃねーよ。


 咄嗟とっさに口走った合言葉は、後日俺を苦しめることになった



「なぁ、なんでまた勝手に入ってんの?」


 帰宅したら俺の部屋に琴美が閉じ籠もってた。


「合言葉は?」

「自分の部屋に入るのに?」


「ヒント。帰宅したら食事か、お風呂か、私か?」

「……琴美」


「正解!」


 部屋で待っていたものは、エッチなネグリジェ着てる琴美だった。


 俺に抱き着き問う。


「ねぇ、目と目で見つめ合い言葉は、なに?」

「は?」


「チョ目チョ目だよ。する?」


 うわぁ……

 なんなのコイツ!?


「なら、肌と肌との触れ合い言葉は?」

「落ち着けよ」


「言って! 合言葉!」

「いや、分かんねーし」



「セックスだよ」




 !!!




「ねぇ、なんで言ってくれないの?」

「待てマテまて!!」


「なら、開けゴマって言って?」

「言ったらどうなんの?」


「股、開いてゴマ見せちゃう♡」


 うっわ! 

 なに言ってんの!?

 この子?

 バカじゃないの!


「早く合わせっこしようよ。

 合言葉一つで全部、手に入るんだょぉ?」


 薄着の体をこすり合わせてくる。



 はぁ……


 ヤンデレ彼女の合い言葉が卑猥言葉すぎる……

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