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異能の訪問者
ピーンポ。
桜井の死別から三ヶ月が経ち、あの日から約1年ぶりに、桜井以外の誰かがチャイムを鳴らした。
ドアを開けると、そこには見知らぬ女性が立っていた。
佐藤「はい、どちら様でしょうか?」
女性はにっこりと微笑んで言った。
三条「初めまして。私は三条 秋と申します♪」
三条は丁寧に名刺を差し出しながら、俺の顔をじっと見つめていた。彼女のプロフェッショナルな態度とその微笑みが、これからの話に対する興味をさらに引き立てていた。
とりあえず玄関で話すのも落ち着かないと思い、佐藤は三条 秋を家の中に招き入れた。彼女が部屋に入ると、俺は改めて彼女を観察する。
三条 秋の名前は、桜井 雪に匹敵するほどの美貌と、天才的なコミュニケーション能力、鋭い考察力で知られていた。記者業とアイドル業の両方をこなす異能の人物で、その存在感は一目で感じられる。
リビングに案内しながら言った。
佐藤「それで、ここに来たということは、何か依頼があるんだろう?」
三条 秋はソファに座り、少しだけ真剣な表情を浮かべた。