交差する青春と数式【2】
学校の校門をくぐり、急いで人々が集まる場所に向かうと、桜井の顔が一層青ざめているのがわかった。周囲には生徒たちと教師たちが混乱した様子で集まっており、何やら大きな騒ぎが起こっている。
桜井が口を開き、震える声で話し始めた。「私の研究データが…盗まれたんです。」
俺は驚愕した。桜井が言う「兵器のデータ」というのは、彼女が研究していた高度な技術や情報のことを指している。これが外部に漏れたら、取り返しのつかないことになる。しかも、そのデータがどこに流出したのか、誰が盗んだのか全く分からない状況のようだ。
「どうしてこんなことに…?」俺は桜井に問いかけたが、彼女は深いため息をついた。
「不明です。ただ、データを保管していたサーバーが破壊されて、そこから全ての情報が持ち去られたんです。セキュリティの面でも万全を期していたはずなのに…」
桜井の言葉を聞いて、俺の心も重くなった。彼女の研究がどれほど重要であり、またその影響がどれほど大きいかは理解している。桜井は一刻も早くこの問題を解決しなければならない。
「まずは一緒に調査して、手がかりを探しましょう。何か助けになれることがあれば言ってください。」俺は桜井に提案した。
桜井は小さく頷き、俺と共に校内の調査を始めることにした。まずは破壊されたサーバーの残骸や周辺の監視カメラの映像を確認することから始めた。
一歩一歩、少しずつでも手がかりを見つけ、桜井の大切な研究データを取り戻さなければならない。




