二人の形
**夏の終わり**
島を離れてから数週間が過ぎた。東京に戻った佐藤は、桜井との再会を心待ちにしていた。研究は順調に進んでいるものの、桜井と過ごした時間が心に深く残っていた。彼女の目に宿った決意と、涙を流していた姿が忘れられず、夏の終わりに再び彼女に会いたいと強く感じていた。
ある日、研究室に届いた手紙が佐藤の目に留まった。封筒には桜井の名前が書かれており、手紙の内容を読むと、桜井が再び東京に来る計画を立てていることが記されていた。手紙には、彼女が兵器の発動を防ぐための新たな進展があったことも書かれていた。
佐藤はその手紙を読み終えると、桜井に会う準備を始めた。彼女が東京に到着する日を心待ちにし、再会の瞬間に備えていた。やがてその日が来ると、東京の駅で桜井を迎えるために立っていた。
桜井が駅のホームに姿を現すと、彼女の顔には再びあの優しい笑顔が浮かんでいた。佐藤はその姿を見て、心からの安心感を覚えた。
桜井「お久しぶりです、佐藤さん。」
佐藤「お久しぶり。元気そうで良かった。」
二人は互いに微笑み合い、駅を出て東京の街を歩きながら、これからの計画や桜井の新たな研究成果について話し始めた。夏の終わりの涼しい風が、二人の新たな始まりを予感させるように感じられた。
**タイトル: “夏の終わりと新たな発見”**
俺は研究の進展を桜井に話していた。最近、新しい数学的概念を考え出し、奇数と偶数の値で符号が変わる数について取り組んでいることを伝えた。桜井は興味深そうに聞いていたが、やがてその表情に疑問が浮かんだ。
桜井「虚数ではダメなんですか?」
その問いに対して、俺はすでに虚数のアプローチも試みたが、うまくいかなかったと答えた。さらに話を進めていると、桜井はしばらく考え込んでいた。
桜井「基礎の方なんですけど、n(-1)^nの形でどうでしょうか?」
そのアイデアを聞いた瞬間、俺は高校生である桜井の頭の柔らかさに驚いた。n(-1)^nの形は、奇数と偶数の値で符号が変わる簡単な方法を提供している。これを基にした研究が新たな突破口となる可能性があると感じた。
佐藤「なるほど、それは面白い。確かに、n(-1)^nの形なら、符号の変化が明確に表れるし、基礎的なアイデアとして非常に有用だ。」
桜井「それに、このアプローチで新しい数学的な法則や応用が見つかるかもしれません。」
二人はその後、桜井の提案をもとに研究を進めるための具体的な計画を立て始めた。高校生の柔軟な発想が、俺の研究に新たな風を吹き込んだことに、心から感謝した。夏の終わりに、新たな可能性を感じさせるひとときだった。




