張り込み
普通の日常を送っていてもいつか災難に遭うわけで、そのいつかが分かっていたら、世話は無いのだが、世の中にはどうしても割り切れないものがある。
家に帰宅すると、どうも様子がおかしい。「ただいま」と、言っても、返事が返ってこない。そういえば、家の前にパトカーが止まっていた……まさか!?今の自分には最悪の結果しか浮かばなかった。リビングに入ると僕は愕然とした。窓ガラスが粉々に砕けちっていたのだ。近くの鑑識に話を聞くと、最近、この町内でこういった騒ぎが多々あるらしい。母はオロオロした様子で、僕が帰宅したことに気付いていないらしい。お母さん、と、呼びかけると、
「た、大変な事になったわ」
と慌てていた。こうなったら頼れるのは自分のみ!父は大阪に単身赴任していて、それどころではないからだ。……張り込み開始!
窓ガラスを割った後また見に来るかな、と、思って張っていたら、予想は当たって、二日目に出没した。車で来ていたが、多分あれだろうと、見当がついた。そして車のナンバーを頭に叩き込み、翌日の朝、警察へ電話した。信じてもらうまでが大変だったが、窓ガラス事件の被害者だと分かると、スムーズに話が進んだ。一度署に来てほしいというので、行って、話をつけた。その次の日、新聞に、<中学生お手柄!張り込みで犯人を追い詰めた!>という見出しが小さく載っていた。しばらく周りでもちやほやされたが。やはり、普通の日常だけではつまらない。ただ同じ人生なら悔いの無いようにしなければならないと思う。
推理小説っぽくしようとして失敗してしまいました。




