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ゲノム~失われた大陸の秘密~  作者: Deckbrush0408
第三章【パシフィス王国編】
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ウィンド?

ケイラは再び建物間を高速で移動し、その際の動きは音もなく、まるで影のようだ。

その速度と技術は、戦場を自在に操る彼女の能力の高さを示している。


ケラプはその予測不可能な動きに警戒を強めるが、突然頬に浅い切り傷が現れる。

「これは..?」

と驚くケラプ。


その傷の原因をつかもうとするが、次の瞬間、腕にさらに深い傷が入る。

「まさか..ウィンドが使えるのか?」

と、ケラプはケイラが何か新たな魔法を使ったのではないかと考える。


しかし、ケイラの真の攻撃はまだ別にあった。

背後に気配を感じて、ケラプは反射的に左足にプラズマクラッドを発動させる。

だが、ケイラはすでに彼の右足を目標にしており、


「よく反応したわね、けど残念..狙ってたのはこっちの足よ」

と言いながら、すでに傷ついた右足の傷をさらに深く切り裂く。


この一撃によりケラプは右膝を地面につき、苦痛で座り込む。

その姿は彼の防御が完全に崩れたことを示している。


ケイラはケラプの前に立ち、冷ややかに彼女を見下ろす。

「ちゃんと予告したのに..あと私はキネティック以外の魔法はからっきしよ」

と言い、ケラプの混乱をさらに煽る。


その時、ケラプが「ウィンドの使用」について疑問を持っていると見て、

ケイラは屋根から取得したレンガを放り投げ、レンガの方目掛けてマチェーテを全力で素振りする。

「さっきのはこうやって..全力で振っただけ!」

マチェーテが直接触れていないにも関わらず、レンガは真っ二つに切り裂かれる。


「無茶苦茶な..」

とケラプは呟くが、その声には苦痛と驚愕が交錯している。

ケイラの技術の高さと、非現実的なその効果に圧倒されていた。

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