4話 いるよね。話の合間にとんでもないことに言う人。
文量を増やすことを夢見るお年頃。
次の日の夜私はママとパパとこれからのことについてお話ししていた。
「だからねきょうちゃん、私たちの考えとしては礼仙学園という学校に入学してほしいと思っているの。もちろん、きょうちゃんが能力を使わずに生きていきたいのなら全力で応援するわ。」
確かに、私の能力は強力だ。今日試しに使ってみても構造が複雑じゃなきゃある程度の物は作れたし、これからもっと強力になっていくだろう。
そしたら危険なことも増えるかもしれない。でも…
「ママ、パパ!私、礼仙って言うところに行ってみたい!」
もともと、能力を望んで生まれ変わった身!どんな人生を送りたいのかは、とっくに決まってる!
「鏡花、それは本当かい?礼仙に行くにはお勉強も頑張らないといけないよ?」
まあいくら難関の学校とはいえ、小学校の入学テストに落ちたら多分立ち直れないよねって感じだしだいじょぶでしょ。
「大丈夫!頑張るから!」
「そうね、きょうちゃんは大丈夫だと思うの。もともと物分かりも良いし、可愛いし。」
だからそれは関係ないと思うぞマイマザー。
それはそうと、そうとなれば礼仙について聞いた方がいいな。まずは…
「ああそうそう。きょうちゃんお姉ちゃんになるのよ。」
……は?
ドユコト?
「栞?僕も聞いてないんだけど?」
「先週ぐらいにわかったのよねー。報告するの忘れてたのよ。」
もしかしてうちの母は天然なのかもしれない。
今後に不安と大きな楽しみを抱えながら、頭を抱えてるパパを見ているのだった。
やっと妹の存在が出てきた。