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間話 ある両親の決意

なんか真面目な話になってしまった…

 

 私の名前は、白蓮栞。


 世界一カッコいい夫と世界一可愛い娘と一緒に暮らしているの。


 


 自分で言うのもなんだけど、私の実家の白蓮家は日本有数の名家で数々の優秀な能力者を輩出してきた一族なの。家紋もあるのよ?



 厳重な封印がされている扉の家紋がね?

 どう意味かは私も知らないけどね。



 だから言ってしまえば伝統を重んじる家なの。



 そんな家に嫌気がさして家を飛び出したのだけど、自分はかなりの箱入り娘だったから世間の常識を何も知らなかったのよ。



 その時に助けてくれたのが今の夫のレオというわけ。それからはお互いに愛し合って今に至るのよ。


 別に実家とも仲が悪いわけではないのよ?



 結婚するという報告をしに久々に実家に帰った時にレオがお父さんに襲われたりもしたけど今では二人でお酒を飲むような仲になってるし、娘や私のことをよく話しているの。




 そう!娘のきょうちゃん!


 この子がほんとに可愛くてね、親の贔屓目に見てもとても整った顔立ちをしてるし、表情もコロコロ変わるのよ!

 


 だからこの子と話すのがとても楽しくてついつい夢中になっちゃう!


 そんなきょうちゃんが今日能力検査を受けに行ったのだけどそれが問題でね?


 私たち夫婦は、自惚れではなく能力者としてかなり上の方にいるし能力は持っていると思ってたんだけど、

 きょうちゃんにどんな能力か聞いたらとても強い能力が手に入ってしまったみたいなの。


 家に帰ってきたレオに事情を話して相談してみることにしたの。


「ねえ、レオ。きょうちゃん大丈夫かしら?」


「正直な話かなり危ない。既知の顕現はあまりに強力で危険な能力だ。

 それこそ世界の常識を書き換えるほどのね。」


 わかってる。

 能力の情報は一人一人大切に国に管理されてるけどそれも完璧じゃない。

 現に今でもハッキングに晒されて流出した、なんてニュースも聞く。


 このままじゃどこの誰かに連れ去られて利用されてもおかしくない。

 だから…


「学園に入学させましょう。礼仙(れいせん)学園に。あそこならある程度は安心よ。」


「確かにそれも一つの手段ではあるけど…」


 礼仙学園。日本には4つしか存在しない能力者専用の学園であり私の母校でもある。



 能力者は能力を使って生きるか、能力使わずに生きていくかを選択することができる。



 でも礼仙に入学させるということは…



「でもそれは鏡花の生き方を決めてしまうよ。それでもいいのかい?」


「最終的にはきょうちゃんが決めるべきなの。でも私は行くべきだと思うの。」


 礼仙は最も高倍率な能力者専用校。


 つまりこれからの日本を背負って立つ金の卵達が大量にいる。


 なのでその警備の厚さはは政府の主要な建物にも引けを取らないレベル。


「礼仙なら少なくとも高校生を卒業するまでは安全なはずなの。

 その頃にはきょうちゃんも能力をかなり使いこなせるようになってるだろうしね。」


 「それは()()()()()?」


 「ええ。」


「君がそういうならそうなんだろうな。後で鏡花に聞いてみよう。」


 と言ってくれた。


 よかった。

 私はきっときょうちゃんは何かいろいろなことに巻き込まれる気がするの。


「だから家にいる時は、私が守りましょう。」


「じゃあ僕は、そんな君ごと守って見せよう。」


 やっぱりレオは頼りになる。きょうちゃんには楽しく暮らしてほしい。


 だって…


「とびきりの可愛い娘だものね!」


 絶対に渡してなるもんですか!

 


このお母さんは、それこそろくに買い物もしたことがなく路頭に迷っていたところレオに助けられました。

ちなみに、この二人は日本でもかなり有名な強者です。能力はまた後ほど。

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