3話 既知の顕現
この小説はチートがあります。ご都合主義などにはならないようにしますがもし苦手な方はご注意ください。ではどうぞ。
さてと、やって参りましたは東京能力検査センター!
こちらでは、能力の有無の検査やその能力がどんな能力なのかを調べることができて修学旅行の鉄板スポットとしても有名なので皆さんも一度は来たことがあるのではないのでしょうかー?
……一人ガイドさんごっこほど虚しいものもそうはあるまい。
さて現在私はとある切り取られた巨大な枝の前に立っている。その大きさおよそ縦10メートル以上横30メートル以上。
縦は学校の高さぐらいって言うとわかりやすいかな?
この正式名称は能力の系列樹という巨大な木のようなダンジョンを切ったもの…というわけじゃなくてその周りに落ちてたものをここまで運びこんだらしい。
理由は単純で、この木めちゃくちゃ硬い上に既存の能力じゃ破壊できないっていう特性を持ち合わせているかららしい。
そしてこの木に触れると、能力が自覚できる。理由は不明。わかったらノーベル賞ものらしいよ。
ちなみに見栄でうそをついても、嘘かどうかを判断する機械(これも当たり前のように能力により作られたもの)でわかっちゃう。
「白蓮さんどうぞー」
「はーい」
そしてついに私の番だ。少し不安だけどまぁだいじょぶでしょ。
なんの根拠もないけど。
そう思いながら私はスキルツリーに触れた。
私が触れた瞬間に、眩い光が当たりを包んだ。こんな演出なんだなーと他人事のように思っていたその時私の脳裏にスキルの名前とその詳細が浮かんだ。
ふぅ、大丈夫だと思ってたけど、ちょっと安心。そしてこの能力はかなりチートだ。
名前は「既知の顕現」。
名前どうりの能力で自分の知ってるものならば何でも生み出せる。チートやな。
ここまでしろとは言ってない。
まぁ、実際は訓練しないとろくなもの生み出せないし体力使うし生物は顕現できないしと弱点もかなりある。
今の私なら作りが簡単かつ四方が10cmの箱に入る大きさかつ身近なものしか顕現できないはず。
逆に言えば訓練をめちゃくちゃすれば神話や世界そのものなんかも顕現できるはず。
まるきりバケモンやないかい。おっと関西弁が。
とりあえず、能力を手に入れたことをママに報告しないとね。
報連相が社会では重要なのだよ。
間違いなくぶっ壊れ能力ですね。この作品は他にもチートを出すチートの殴り合い的な感じにしようと思っています。なぜならチートはかきやすいから。