41話 今回もいつも通りに…
日刊のってた。ヤッタネ!
「ちょっと人間じゃナイネ。」
あれ?誰?
春香ちゃんは一対一なら厳しいって言ったの。
私達か。
「あんなに巧かったっけー?」
「これは予想外。」
「うぅ、ただいま……負けちゃった…」
「おかえり!あれはもう勝ちだよ!」
「そうですよ!どこで教わったんですか?」
春香ちゃんのご両親は普通の人って聞いたんだけど。
「え?普通にお母さんに教わったんだけど…」
普通とは?
「春香ちゃんのママはなんか武術でもやってたのー?」
「たしか…無能力者限定の世界大会で優勝してた気がするよ。」
「え?女性限定じゃなくて?」
「うん。」
ちょっとおかしい人だったんだね。
あとで調べてみて知ったけど5連覇してたよ。
すごく…人外です…
「じゃあ行ってくるねー。」
「言ってらっしゃーい!頑張って!」
「応援してる。」
綾サイド
「第六回戦!
今回戦う2人は赤坂綾さんと金殿柳くんです!
先程はとても素晴らしい試合でしたね!」
「ええ。
能力の相性差をひっくり返すような技巧は私もあのレベルでは見たことがほとんどありません。」
学園長がそう言うなら相当だよねー。
小春ちゃんがあそこまで戦うのが上手いとは思ってなかったよ。
あの試合見せられて興奮しないわけないよね。
じゃあ今回も最もいつも通りに…
「それでは…開始!」
蹂躙しよっか!
「よろしく頼むよ!
[誰がためのスポットライト]!」
「うん!よろしくー![暴虐で傲慢なお姫様]!」
挨拶してくれるなんて礼儀正しい人なのかな?
相手が何かする前に拳を突き出して一瞬で決める!
…のはさすがに無理か。
能力を打ち消す光と拳が拮抗し身体能力は大丈夫なもののねじ伏せることが出来なくなった。
ねじ伏せることが出来なくなったし回避しないとかな?
威力自体は高いしね。
「面倒だけどそれだけだね。」
当たらないように注意すればどうってことない。
早いけど高速ってわけじゃないみたいだしね。
結ちゃんの最高速度の方が早いんじゃない?
…それは比較対象が悪いか。
「このままじゃジリ貧だよ!」
「わかってる!これを使うしかないか…」
まぁこれも相性が良くないか。
とりあえず回避に専念しよっかな?
ん?さっきからなんか力溜めてない?
話聞いてなかったからなー。
ヤバいのきそうだね。
「[極光]!」
うお!太!
直径で8メートルはあるんじゃないかな?
しかも速い!
これはこのままだと耐えきれるか怪しい感じじゃない?能力が打ち消される事になるしキツそうだねー。
しょうがないけど一つ手札を切るか。
「[暴虐で傲慢なお姫様 不■の■」
凛ちゃんみたいなブラストじゃなくて元からあった能力。
ある意味あの衝撃波の子と似てるかな?
光に包まれる。
能力のおかげでノーダメージだけどね。
さてと…
「反撃開始だね。景気良くいこう!」
もう一つ切るか。
「[暴虐で傲慢なお姫様 独■の■■」
これも切ったし1分持つかな?
集中。
踏み込む殴る。
「え?」
ありゃ。一発で終わっちゃったよ。
一言も喋る事なく逝ったね。
でも手札をある程度見せちゃったから完全勝利とは言えないよね。
「勝者!赤坂綾ー!」
じゃあ戻るか。
何か聞かれても秘密って言えばいいや。
第六回戦 勝者
赤坂 綾
名前を隠したのはそっちの方が面白そうだから。
名称はまた後ほど。




