2話 世のロリコンどもよ。泣いて歓喜せよ。
ども、そうめんです。コロナのワクチンを打ってきたんですが、ほんとに腕って上がらなくなるんですね。
さて、私が転性もとい転生をした日から3年経った。
まずわかったことは、うちってかなりのお金持ちだということ。
だってドラマのセットでしか見たことのないようなでっかい玄関とか、プールがあるんだもん。これを豪邸と言わずして何という。
次に私の顔。初めて鏡を見たらそこには息も止まるような美少女がいたんだもん、びっくりだよ。
まさかここまでとはって言うレベル。
白髪青目の世のロリコンどもが歓喜するような顔立ちに、少し痩せ気味の体は儚い印象を与えていてまるでお人形のような感じ。
正直自分でも見惚れるレベルの顔なので天狗にならないようにしないといけないね。
前世が男だから心配はいらないけど。
最後に能力。
これは、今日持っているかどうか、そしてどんな能力かがわかる。
3歳になると主要な都市に置かれている能力検査センターに行って測定してもらうのが一般常識で今日3さいを迎えた私は、現在リムジン(さらっとすごいこと言ってる)で東京にある検査センターに向かっている。
お父さん(名前は白蓮レオ)は用事があって先に東京にいるけどお母さん(名前は白蓮栞)は私を抱っこしてニコニコしている。
「お母さん!私も能力持ってるかな?」
「大丈夫よ!だってきょうちゃんはこんなに可愛いんだもの!」
その理論はおかしいと思うぞマイマザー。
けど今世のお父さんお母さんもとても私のことを大切にしてくれてるとわかっているから、恥ずかしいけどすごく嬉しい。
将来はしっかりと親孝行しなくちゃいけないと思いながら、流れる東京の街並みを眺めていた。
…なんかものすごく詩的に締めようとして恥ずかしくなってきた。
ここで言われている主要都市とは札幌、仙台、東京,名古屋、大阪、福岡の6つです。