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美少女になったら楽しく暮らすのが相場だと思う。できるとは言ってないけど。  作者: コッテリとしたそうめん
第二部 小学1年生。 ピカピカって言えるほど綺麗じゃない。
33/51

28話 踏み込んで殴るだけの簡単なお仕事。

本日初



 「ただいまー!」


 「おかえりー!」


 「おかえりなさい。」


 「おかえり。鏡花。」


 試合が終わって戻って来ると、みんなが出迎えてくれた。


 「あれ?綾ちゃんそろそろいかないとじゃない?」


 「あれ?私って次だっけ?」

 

 「そうですよ!早く行ってきなさい!」


 「ヤバい、ヤバいー!」


 そう言いながら綾ちゃんは走り去っていった。


 「頑張ってー!」


 「うんー!」





 





  


 綾サイド


 結ちゃん達から見送りを受けて私は会場ギリギリに到着してた。


 危ない危ない。


 危うく遅刻で負けになっちゃうところだったよ。


 私は鏡花ちゃんや凛ちゃんと戦ってみたい。


 初めて出来た結ちゃん以外の友達。

 でもあの2人の戦いはあの時頭一つ抜き出ていた。


 あんなの見せられちゃったら戦いたくて仕方なくなっちゃうよね。


 凛ちゃんとは一回戦った事はあるけど今の方が断然強いだろうし鏡花ちゃんとはまだ一度も戦えていない。

 その2人と戦うためには本戦出場は必須。


 それを遅刻で逃したりした日には血涙流して悲しむね。


 「Gブロック!もう間も無く開始です!」


 呼吸を整えろ。


 私はみんなほど頭は良くない。


 ならば思考を止めろ。考えるな。


 考えるリソースを全て暴力に回せ!



 「開始!」




   蹂躙が始まる。


 

 







 「[暴虐で傲慢なお姫様]」


 その瞬間力が湧き上がる。


 手始めに近くにいた人に向かって拳を振る。


 するとその人は面白いくらい吹っ飛んで行く。


 相変わらず加減が難しいね。する必要はないけど。


 少し離れた人に拳を振るうとその人に攻撃が当たった。


 私の[暴虐で傲慢なお姫様]の効果は身体能力強化とありとあらゆるものをねじ伏せると言う力だ。


 だからさっきは距離という概念をねじ伏せて無理やり攻撃を当てたし…


 「よっと。」


 「え!?」


 こんな風に避けられるはずのない巨大な弾幕も避けることが出来る。


 「君かな?」


 「くっ、もう一回…」


 「ほっ」


 踏み込んで殴る。簡単なお仕事だね。


 踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。避ける。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。避ける。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。踏み込んで殴る。避ける。踏み込んで殴る。


 


 「よし!終わり!」


 気づいたら周りには1人を除いていなくなっていた。

 悪い癖で集中しすぎると本当に何も考えなくなっちゃうんだよね。


 「試合終了!勝ったのは赤坂綾さんと松井玲奈(まついれな)さんです!」

 

 凄いな彼女。私の攻撃を避けてたし、能力かなんかで周りが吹き飛んでた。


 「よろしくね!」


 「できれば貴方とはよろしくしたくないかな…」


 「え……」


 「あ!違うよ!戦いたくはないってだけで貴方とは友達になりたいかな?」


 よかったぁ。 

 流石に初対面の人に嫌われると心が痛むよ。




   Gブロック、

         赤坂綾

         松井玲奈

             本戦出場決定。

イカレ能力だな。

 なんでこの能力をその場の思いつきで出したんだろう。

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