24話 ノリノリすぎる先生。
とは言った物のねぇ。
そもそもブラストってどうやって手に入れんのさ。
「ただいま。」
そうしてると凛ちゃんが帰ってきた。
「おかえり!凛ちゃん凄いね!」
「おかえりー!燃えてきたよ!」
「そうですね。ぜひ戦ってみたいです。」
「うん。今度は負けない様にしたいから。鏡花に負けた日に特訓してた。」
私に負けた日…?
あ!あの時散歩に行ってたわけじゃなかったんだ。
「え?じゃあ1人でブラストを習得したの?」
「ううん。母の所に行ってコツを教えてもらった。
そもそもブラストって言うのは強い感情に呼応して発現するから年齢はそんな関係ない。」
「なるほど。凛ちゃんのお母さんもブラスト使えるの?」
「うん。記憶を消すことが出来るらしい。」
怖すぎるんだけど、その能力。
そんな人が強い感情を出したの?
凛ちゃんの記憶消されてない?
「我が母ながら不思議な人ではあるけど人格者ではあるから鏡花が思ってる様なことにはなってない。」
さらっとテレパシー使われたんだけど。
て言うか凛ちゃんがそう言うくらいの不思議な人なの?
会ってみたいんだけど。
「ていうかそれでも凄くない?あんまり年齢が関係ないからとは言え。」
「でもまだ完全に使えるわけじゃないから。このくらいなら使える人もまぁまぁいる。」
本当か?
「そろそろ今日最後の試合が始まるみたいですよ。」
じゃあ一旦観戦モードだね。
一体どんな試合になるのかな?
とはいえ能力者の世界。
さっきの試合みたいに強い人と弱い人の差は歴然なわけで…
「澎湖由月さん強いです!他の皆さんも頑張ってください!」
先生の解説が会場のボルテージを上げる。
ノリノリすぎない?先生。
なんかもう競馬みたいになってるよ。
試合に目を移すと、そこで目立ってたのはは関西人感の強い少女とメガネを掛けたいかにも勉強の出来そうな男の子だった。
「両方知らない人ですね。メガネの人は物質操作ですかね?
女の子はわかりやすく電気操作だと思いますが。」
体からバチバチなってるしね。
いけ!ピ○チュウ!電○石火!
そう思った瞬間、その子はタックルして別の子を倒した。
……なんかごめんね?
結局その試合はその子達の勝利となった。
「これで今日は終わりかー!」
「鏡花、一緒にご飯行こ。」
「あ、ごめん凛ちゃん。今日少し行きたいところあるから。」
そう言うと顔には出ないけど雰囲気がしょんぼりする。
なんか罪悪感が……
「わかった。夜には戻る?」
「多分ね。戻らなかったら一泊してくるよ。」
「うん。いってらっしゃい。」
それじゃあ行きますか!
久しぶりの我が家へ!
Dブロック、
澎湖由月
唐草颯斗
本戦出場決定
てなわけで実家にレッツゴー!




