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美少女になったら楽しく暮らすのが相場だと思う。できるとは言ってないけど。  作者: コッテリとしたそうめん
第二部 小学1年生。 ピカピカって言えるほど綺麗じゃない。
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23話 静謐に満ちる世界

今回は真面目回兼視点が最初は凛です。



 「じゃあ行ってくる。」


 「うん!ガンバ!」


 鏡花に挨拶をしつつ、私はフィールドに足を運ぶ。


 無愛想の私にも笑顔で話しかけてくれる鏡花達には感謝してる。


 そんな鏡花達が応援してくれてるのだから負けるつもりはない。


 そして何より……


 「もう一度鏡花と戦いたい。」


 そう。私は一度鏡花に負けてる。


 あの時は友達ではなく敵として向かい合った末に私は負けた。


 完全敗北。


 打たれ弱いとは思ってないけどダメージを与えることもできずにやられたのは流石に響いた。

 だから、今度こそ。


 

 今度こそ勝って認めてもらいたい。







 「Cブロック!解説は私御殿場美幸がお届けいたします!」


 

 フィールドに入った私は適当なところに移動する。


 結と同じように私も狙われることが予想される。


 

 なんの問題もない。そっちの方が楽だし。

 




 鏡花は知らない。

 

 

 私が鏡花に負けた日何をしてたか。



 散歩してたわけじゃない。




 見て、鏡花。





 まだ未完成だけど今の私の全力を。




 「開始!!」



 





 「ブラスト:世界よ静謐に満ちよ。」



 





 世界は静止する。





 周囲一体のエネルギーや感情といったありとあらゆるものが減衰……否。


 消滅する。



 結界は巻き込まないようにしたから大丈夫だと思うけど…



 何人か残ってるみたい。




 すぐに終わらせる。









 






 鏡花サイド




 「し、試合終了!!でもこれは…」



 凛ちゃんがブラストを使用した。

 いや、正確に言うとブラスト未満か。


 それでもなお、私達とは次元が違うところに凛ちゃんはいる。


 マジかー。


 流石に予想外。


 間違いなく凛ちゃんは天才だ。


 この大会最強じゃないかな?

 それこそ中学生と比べても余裕で勝てちゃうぐらいには。


 驚きすぎて言葉も出ないとはまさにこのこと。


 立ってるのが凛ちゃん以外にいないなんてね。

 


 「えー!先程審議した結果、青船凛さんはシード枠として本戦出場することになりました!」



 普通ならブーイングが飛び交うであろう結果でも一つとして出ない。


 それが許されるだけの強さが今の凛ちゃんにはあるのだから。




 なんとなくわかる。凛ちゃんは私に見せてくれたんだ。


 だからもう冗談でも負けるなんて言わない。


 「勝つよ。凛ちゃん。」



 もう揺らがない。さっきまでは本当に大会やめようか思ってたけどね、アレは無し。


 そのためには私も覚える必要があるね。



 ブラストを。

 

 今日は特訓かな?



     Cブロック、

          青船凛

              本戦出場決定。


 

凛ちゃんは天才です。

それこそ鏡花に並ぶほどの。


 初期案で決まってた3人のキャラのうちの1人で、

最後まで主人公をどちらにするか悩んでました。



 そして今回で鏡花の呼び方表記がりんから凛に変わりました。


 一応年下として無意識のうちに見てたのが、

 今回の試合を見て本当のライバルとなったことを暗示してます。



 わかりづらいですね。

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