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美少女になったら楽しく暮らすのが相場だと思う。できるとは言ってないけど。  作者: コッテリとしたそうめん
第二部 小学1年生。 ピカピカって言えるほど綺麗じゃない。
26/51

21話 脳筋こそ正義。力こそパワー。

今日のなんかメチャクチャ見てくれる人居て感謝。


 ついに能力者大会本番。

 いつもは和やかな朝ごはんだけど今日はみんなの表情も硬い。


 まぁこれからバトルロワイヤルするなら誰だって緊張するわな。能力者とはいえ子供なら尚更ね。


 「りんちゃん大丈夫?震えてるけど。」


 「武者震い。鏡花は緊張してないの?」


 「これを見てそう思う?」


 今の私の状況を見てみよう。

 顔面蒼白。冷や汗たらたら。止まらない震え。

 ついでに頭も痛くなってきた。


 「胃が痛いです…まさか私が最初だなんて…」


 「ゆいはAブロックだもんねー。ガンバ!」


 「落ち着いてやれば大丈夫だよ!元気出して!」


 まぁ、ゆいちゃんはAブロックだから私たちの中で最初だ。私なら泡吹いて倒れる自信しかない。

 

 …ガンバ!







 「えー本日はお日柄も良く大変良い戦闘日和でございますが…」


 そんなお日柄あってたまるか。

 現在は開会式の真っ最中。全校が集まるというわけではなく、学年ごとのスタジアムのスクリーンから映像が映し出されてる。

 ていうか久々に学園長見たな。

 忙しそうだからね、学園長って。


 「この大会は実戦で大きな糧となり万が一の場合にも対処するための物です。皆さんも襲われたら躊躇なく殺っちゃいましょう!

 では、これにて開会の言葉を終わりにします。」


 殺っちゃいましょうって先生そんなキャラだっけ?

 やっぱり忙しくてストレス溜まってない?



 









 結サイド



 「うぅ、お、お腹が…」


 「本当に大丈夫?」


 鏡花さんが声をかけてくれる。

 そう、こんなところでへこたれてる場合ではないのだ。後10分もすれば試合は始まってしまう。


 「ふぅ、だいじょぶです。では、行ってきます。」


 「うん!いってらっしゃい!頑張ってね!」


 「ええ。」


 本当にいい友に恵まれたと思う。綾然り鏡花さん然り。


 目の前には扉越しにも聞こえる歓声が。

 もう大丈夫。

 作戦はこうしましょうか。


 「目の前から人が人が居なくなるまでボコしていきましょう!」


 


 「それでは第一回戦!解説は私!御殿場美幸でお送りいたします!」


 御殿場先生、見ないと思ったらあんなとこに居たのですか。視線を感じますね。

 まぁ、学年3位ですし真っ先に狙われるでしょうね。


 「上等です。」


 「一回戦!開始!」







 




 その瞬間こちらに向かって大量の弾幕や武器を持った人達が突っ込んでくる。


 やっぱりこちらを狙ってきますよね。


 「発動。[時壊(じかい)する世界]」


 その瞬間周りの弾幕は全て消滅する。



 時壊する世界。


 その能力は有り体に言えば単純な時間の操作だ。


 ただ一つ違うことは時間を巻き戻すことができない代わりに、加速や減速させることが物凄く向いている。

 空間に対しても効果を発動できるのも魅力ですね。


 さっきは弾幕のエネルギーが尽きる速さに絞って時間を加速させた。

 弾幕そのものを加速させたら不味いですからね。


 

 次は自らの速度だけを加速させ、なおかつ周りのすぎる時間を減速させる。


 バフとデバフを同時に使用したため消耗は激しいけどどちらにせよ集中砲火されるくらいなら短期決戦の方が良い。


 私が選択した武器はナイフ。

 

 一人一人丁寧に首を刈っていく。


 そして20はやったかという時、



 「オラ!」


 世界が突如砕かれた。


 「はぁーやっと壊れた。その能力強すぎだろ。」


 これをやったのはあの男子生徒か。少し文句言いに行きましょう。


 「何やってくれてんですか!人が頑張って作った広域デバフを!」


 「頑張ってとか言った割に数秒でできてたじゃねぇか!」


 ナイフと拳が交差する。


 「俺は奥鉄大和(おくてつやまと)!俺の能力は…」


 身体能力が高い上にさっきのは…


 「[金剛の拳]!殴ったものを破壊する!」

 

 やっぱりあやと同じタイプか!

 正直1番戦いたくない感じなので一旦引きますか。


 「サヨナラー」


 「せっかく能力説明してやったのにその仕打ちはひどくねぇか!?」


 「いえ1番戦いたくないので本戦で会えたら会いましょう。」


 「そうはさせん!いざ尋常に…」


 加速。加速。加速。加速。


 「うおっ!速すぎだろ!そんなに俺とやりたくないのかよ…なんか泣けてきた。」


 「隙あり!」


 お?いいぞ名も知らぬ男子生徒!


 「ねぇし、そもそも隙があったとしても大声で叫ぶなよ。」


 やっぱりだめでしたか…

 正直彼以外は強そうな人居ないですし終わらせますか。


  そうして私は戦場を駆ける。


 

  




 


 「一回戦終了!勝者は黄燐寺結さんと奥鉄大和君でした!」



 やっぱり作戦が功を奏しましたか。

 やっぱり脳筋は正義。力こそパワーですね。




 Aブロック、黄燐寺結

      奥鉄大和

           本戦出場決定。

つおいですね。

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