20話 寝て起きたら本当に大切な事も忘れてしまう。
本日3本目。lets go
スマ○ラ会…もといお泊まり会からおよそ1ヶ月。
明日から礼仙能力者大会。
通称礼能力者会
もうちょいいい訳し方あったろ絶対。
…普通に能力大会でいいか。
予選はバトルロワイヤルの形式で、AからHの8ブロックの上位2名が進出する。
その後はガチガチの殴り合いですって奥さん。
やーねー蛮族じゃない。
と、そんな井戸端会議は置いといて今は用紙を見ながらみんなが何ブロックか確認している。
「りんちゃんは何ブロックになったの?」
「私はC。鏡花は?」
「Fだよ。他のみんなはっと…」
結果は、
あやちゃんG、ゆいちゃんはA、はるかちゃんはE
となった。
よかったよ被らなくて。
春香ちゃんはスキルの関係上予選突破は厳しいかもしれないけど他のみんなは間違いなく上がってくるしね、今から楽しみって…
あれ?もしかして私もバーサーカーになってない?
確かに今一番好きな授業は戦闘訓練だけど…
…考えなかったことにしよう。
1ブロック90人だからその中で生き残るのか…
どんな能力を他の人達が持ってるかがわからない以上は引きこもるのはリスクが大きいかな?
となると、炎を顕現して打ち出したりした方が良さそうかな?
「次は負けないから。」
と、りんちゃんに言われた。
前に戦った時よりも能力はお互い強くなってるとはいえ前みたいな搦手が効くとも思えないからなぁ。
厄介だよね。やっぱり。
とりあえず今日は早めに寝て体力を回復させないとね!
その夜。
「眠れない…」
現在時刻の10時半。普段なら寝てる時間なのだが…
これはあれか、いわゆる遠足の前の日に小学生が眠れなくなるやつか!?
肉体的にはともかく精神的には立派な成人なんだけどなぁ。
でも、よくよく考えると肉体に精神が多少引っ張られてる気がするんだよな。
やばい、ベットの中だと無駄に色々考えてしまう。
さっさと寝てしまおう。
でもあれだよな。なんで私は転生したんだろうね。
まぁいいか。
ん?違和感が…
そうだよ!なんで私は転生したことに対して疑問を抱かないんだ!?
なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?
だめだ思考がまとまらない。
これ以上考えても仕方ない。
とりあえず寝てまた明日考えよう。
あーよく寝た!なんか昨日考え事してた気がするんだけどなんだったけ?
まぁ、忘れてるし大したことないでしょ。
とりあえず、りんちゃんを起こさないとな…
シリアスありの珍しい回だった。
次から大会本番になっていきます。




