プロローグ2 社会人は辛いよ
こっからはギャグパートになってきますね。
「終わった…これで就活失敗何度目だよ…」
僕こと那津裕平は、まぁどこにでもいる22歳だ。
趣味はゲームとアニメ。多少の勉強ができたため地元の大学を卒業した後、大都会東京に来て、アキハbゲッフン仕事をしようと思ってたわけなのだが…
「就活氷河期のこのご時世に僕みたいな、いかにも熱意がなさそうなやつは就職も厳しいか…」
このご時世だ。「能力者」と呼ばれる人たちが30年前に確認されてからはおかげと言うべきかそれまで存在していた仕事はかなりへってしまった。
例えば薬剤師などは、能力者の範囲回復型の結界能力によってほとんどお役御免だし、輸送業なんてひと昔前のラノベにあるような空間転移を持つ人たちのタイムラグなしのチート輸送で良くね?
みたいな感じで消えてった。
ほんと能力を持って生まれたかったよ…
基本スキルは、生まれた時に有無が決まる。
後天的に授かる場合はほとんどなく、つまりこの世界はスキルを持ってるかによって変わる。
「もっとこう人生イージー!みたいにして欲しかったよ」
その言葉を最後に僕の意識は暗転し、「私」になった。
多分この主人公の那津という名前一生出てこないと思う