14話 とりあえずママ。報連相を覚えよう。
2日に一回投稿が癖になってる気がする。このままじゃ間に合わなくないですかね新人発掘コンテストに。
何考えてんだ俺。
さてさて今日から通常授業だ。
前世では嫌々勉強してたけどここは名門校。
真面目に勉強してかないと今でこそ学年トップの成績だけどどんどん落ちてっちゃうからね。
今日の最初の教科は算数か。しっかりついていかないとね!
と、張り切ったは良いもののやっぱり一年生レベルだとねぇ…
某蝶ネクタイ探偵はどういう感情で一年生の授業を受けてたんだろうか。今はもしテロリストが入ってきたらの妄想に励んでいる。
まず、異常を察知した私が咄嗟に投げナイフで牽制するでしょ、その後りんちゃんが犯人の行動を封じるから後はみんなでタコ殴りだ!
そうだ。
ここ能力者の学園だ。間違いなく一般人が襲ってきてもここにいる一人一人が余裕で迎撃できちゃう。
まさか前世でよくやってた暇つぶしがこんな形で完結する日がくるとはな…
そんなわりかしどうでも良いことを考えながら算数の授業はすぎてった。
2時間目図工。
今日は簡単な似顔絵を描いてみることになった。
描き終わったらまあまあな出来栄えだね。この中だと一番うまいんじゃないんかな?
と、思ってた時期がありました。
なんとあの大雑把そうなあやちゃんが絵がめちゃくちゃうまかった。逆にゆいちゃんはなんかよくわからない物体を描いてた。
りんちゃん?りんちゃんもうまいんだけどねぇ…完全にタッチが雪舟のソレなんよ。
みんなが意外な所は見つかっていく中1人ブレないりんちゃんはさすがだと思います。
3時間目国語。
国語の時間は図書館の使い方になった。
図書館に入ってみると予想以上に広かった。
「鏡花。あの本とってくんない?」
「おっけー。これで良い?」
りんちゃんは私たち4人の中では一番背が小さい。ついであやちゃん、私、そしてゆいちゃんだ。
「む。感謝と同時に苛立ちを覚えた。」
「なんでもないなんでもない。りんちゃんはそういうの見るんだ。なんか以外。」
そう。りんちゃんがとったのはいわゆる占い系。
正直な話絶対軍記物だと思ってた。
「あー!あやもそれ持ってるー!」
「あや、図書館では静かに。私も同じ本を持ってますね。」
え?もしかして知らなかったの私だけ?
「これは有名な栞先生って言う予知能力を持った人が書いた本なんだよ。知らないの?」
へー。そうなんだ……ん?栞?
「ちょっと待って?その栞先生って名字はなんていうか知ってる?」
「当たり前でしょ!白蓮栞先生だよ!きょうかちゃんの親戚なんじゃないの?」
あやちゃんにそう言われて確信を持つ。
やっぱり…その本書いたのママじゃん!
本を書いたどころか予知能力者だなんて知らなかったよ。まったく。
4時間目体育。
今日の体育は500メートル走。
50メートルじゃないんかい。
なんて思ったけど能力者になったからにはこんぐらいじゃないと大して変わらないみたい。ちなみに能力の使用は禁止だ。
そうして測った結果は
私、22,3秒
りんちゃん、21,2秒
あやちゃん、18,6秒
ゆいちゃん、26,5秒
となった。平均タイムは24秒ぐらいだからまぁ良い感じだったんじゃないだろうか。
あやちゃんは学年で一番早いらしく、ゆいちゃんはかなりの運動音痴だそう。
「ぜぇぜぇ…みずぅ…」
「ゆいちゃーん!だいじょぶ!?」
「えぇ、ですが水を持ってきてくれると嬉しいです……」
と、こんな感じ。大人になる程身体能力は上がっていくので、先生にお手本を見せてもらったら7秒ちょうどだった。これでも走るのは相当遅い部類らしい。
ほんとに能力者ってのはどうなってるんかなぁ。
今日の授業は、これでおしまい。来週から5時間授業になるとのこと。
明日は係決めがあるからとのことなのでみんなと食堂で相談。
「みんなは何係にする?」
「あやは体育係!」
「私は図書ですかね。」
「私は配り係。」
うんわかるよりんちゃん。人数が多くて楽そうだと思ったんだね。でも配り係はめちゃくちゃ仕事量あるよ?とのことを話したら
「じゃあ鏡花と同じ係でいい。」
とのこと。何故かと聞くと
「楽そう。」
とのこと。さいですか。
でも肝心の私が何の係に入るか決めてないんだよね。
一体何にしようかな?
ちなみに作者は、実技100点の美術のテストのせいで真面目に授業受けてたのに評定は2でした。
何でやねん。