初めのお約束
「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ああーーーーー!!!!!!!!!レポートがおわんねぇええええええええ!!!!!」
クッ…明日がマサカ、レポート点を馬鹿高く取って、一個でも出し忘れたら進学が危ぶまれる事からレポート・ヘル教授の名で恐れられている秋谷教授の課題提出日だったなんて…
なんで誰も俺にいつものように「レポートやった?」って聞かねぇんだ、聞けよ。俺だってそうしたら気づいたわ。
え?メモを取らなかった俺が悪い??
そんなことくらい知ってるわ!!!!
八つ当たりだよ馬鹿野郎!!!!!
「ある意味お約束だよな。課題の提出日を忘れて前日に気づいてやるって。」
「てか終わりそうにねぇな。あー、一日がもっと長けりゃなぁああ。一回誰か俺に現実逃避する道を与えてくれ………」
そう俺は誰へとも取れない不満欲望をタラタラ延々と流し続けながら(もう俺の中では終わらない事が決定事項となり掛けているが)、完成させようと必死で取り掛かっていた。
「トイレに行きてえ。」
そんな事で口を動かす暇があったら手を動かせなんて言葉を受信する機能は、残念ながら俺には無い。
俺は大きな方をしながら天井を仰いだ。
課題忘れて遊びてぇ……………
そう思った瞬間急に視界が暗転した。
過労か、過労で寝落ちたのか。でもそれなら、今意識があるのは不自然だな…
悶々と俺が考えていると、どこからともなく、幼い感じの女の子の声が聞こえてきた。
「貴方は私によってここに連れてこられたのです。」
「誰ですか?」
「申し遅れました、私、女神ミミともうs……………………ひゃっ!?そ、そ、そそそんな格好でレディに姿を見せるなんて、貴方、常識というものが欠落してますよ!!!」
いきなり姿を現した女神だと言う金髪のロリっ子がこっちを見るなりそう叫んできた。
はて?何のことやら。と思って自身の体を見ると…
忘れてた。俺、大してたから息子様が丸出しだったんだ。そりゃ当然そうなるよな。
「すみません…てか、ちょっと連れてくるタイミングくらい考えて下さいよ!こっちはトイレに居たんだ!」
「知りませんよ!そんなの!私は思考だけを読み取って召喚したんですから!!!!」
「で、あの世界に戻るにはどうすればいいんです?」
「今から飛ばす世界に『魔皇』と呼ばれる者が居ます。魔皇を討ち滅ぼして下さい。魔皇が滅びれば、迎えに行ってちゃんと元の世界に戻して差し上げます。」
お約束展開1
ただの一般人がひょんなことで異世界に飛ばされる。
そんなテロップが俺の脳内に思い浮かんだ。
てか、魔皇を討ち滅ぼせば、元の世界へ戻れるのか。じゃあ、俺は何もしなくてもいつかかえれんじゃ…
「因みに、魔皇は貴方が討ち滅ぼす必要があります。貴方以外が討ち滅ぼせば、次の世界に飛ばして、その世界の魔皇を倒してもらいますからね。もし、そうなった場合その魔皇が滅ぼされた世界には一生干渉出来ません。その世界で友達を作ったとしても、一生会えません。ちゃんと貴方が滅ぼしてくれれば、その世界と貴方の居た世界を行き来する権限をあたえるので、頑張って下さいね!」
そう笑顔で俺に告げてきた。クッソ、俺の考えが一瞬で決壊したじゃねえか。けど異世界との行き来は凄く楽しそうだな…。
「あ、送る前に例のアレを!」
「アレ?」
「ほら、お約束の!!!」
そう言って女神が手を振り上げると、下から能力一覧という冊子が登場した。
「この中から何でもお好きな能力を一つあげます!能力ランクはもちろん最高位のS級で!魔皇は、強いですからね…自分が扱えそうな能力を選んで下さいな。」
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
体感時間操作か…時空系の能力は強そうだな、これをこの世界にあるらしい魔術と組み合わせたら面倒臭い術式も現実時間では殆ど無詠唱と同等じゃねぇか、でも爆発系の能力も良いな…。
「あ、決めました!じゃあ、このじk…」
俺が時空系の体感時間操作に決めた事を伝えようとすると、脳内に大人の女性の声が響いた。
(待て、男よ。このお約束は
何があろうと絶対に破れ。)