第五章 好きて気持ち
リリィと城下町を回っていた翌日、リリィは、普通に俺の隣でぐっすりと寝ていた。寝顔も可愛いのだが、頭を撫でてあげると喜んでくれる。毎朝の特権だ。昨日はこの事がなかったから少しショックだったが気にしないで置くようにした。
制服に着替えたあと、食堂に向かった。普段通りだと思っていたのだが、学園長(叔父さん)がいたのである。相変わらず父上とは仲が良く、魔王の弟と言われている(本当らしい)
「よぉ!グレスくん。よく寝れたかね?」
「はい。お陰様で」
「そうかそうか、そして昨日のお嬢さんは?」
「ああ、リリィですか。今は寝てますね。いつも朝ご飯食べた後に起こしてるので、」
「ふむ、それは仕方ないかもな」
「リリィに何か用があるんですか?」
「いやなに、彼女いやあの魔剣を造った本人が私の元に訪れて来てね。」
すると、廊下を走っている音がして食堂のドアを開けるとリリィがこちらに向かって来ていた。
「お母さん生きてたの!」
「おい、リリィ落ち着け」
いつもとは違うリリィの様子を見るとそれだけ驚いているのだということも分かるしかし、リリィはいつもは、一人では絶対に起きてこないのだが昨日といい一人で起きるようになっていた。
「リリィ?て言ったかな。君のお母さんが学園に来てね。是非とも君に会いたいそうなのだが来てくれるかな?」
「分かった!!今すぐ準備する!!」
すぐさま食堂を後にすると、俺の部屋に行って着替えに行ったリリィであった。
「でも、叔父さん。リリィにきくと、その人死んだとか言ってたんだが」
「いやね。彼女は、名作の魔剣をいくつも作り出していて全てに自我を宿している。そんな彼女が死ぬはずなかろ。」
そうしてる間に、リリィは着替えて戻ってきた。
「グレス早く行こ!」
「おい、ちょっと待て、あ、行ってきます!」
城から出ていつもの様に馬車に乗り込み学園へと向かった。
その頃父上達はリリィの親について話していた。
「あの子の親て誰なんですか?」
「ゼルティア・ダークネス」
「まさか、あのゼルティア家ですか!!」
「確か、7億年前に消滅した家系ですよね?」
「ああ、我々の切り札であったゼルティア家は、天族によって皆殺しにされたと俺の父上や祖父からも聴いている。」
「でしたら、彼女を守らないと行けません!!また天族が攻めてくる前に」
その頃グレス達は、談話室の目の前に居た。
扉を3回叩いて入ると、そこには、リリィとよく似た人が椅子に座っていたのである。
リリィは、扉を開けた途端その人に向かって行った。
「お母さん〜!!会いたかった。会いたかった」
「よしよし、リリィ私も会いたかったわ。」
リリィとよく似た人は、リリィの頭を撫でて、そのまま抱きしめていた。
「あの〜」
こっちに気づいたのかと思うと、
「リリィの新しい主さんかな?もしかして…」
「ち、違うもん!!グレスは確かにマスターだけど!お母さんが考えてる事じゃないもん!」
「否定するとますます怪しんだけど…うふふ」
「もー。お母さんの意地悪」
俺といつも一緒にいるような感じで2人は話していた。グレスのことを忘れてるような感じに。
「今のこの子の主君。君のもしかしてこの子と口付けしたんじゃない?」
「え、なんで分かるんですか。」
頭を撫でられているリリィの頬が真っ赤になっていて、俺も少し真っ赤になっていた。
「うーんとね。私はこの子を修理しに来たんだけど、この子が前みたいに神々しいほどの魔力持ってたからもしやて思ってね。」
「お母さん。これはその違うよ。あっちじゃないからうん。」
「ほんとかな?ねぇ、主君」
「はい。なんでしょ?」
「君、リリィの事好き?」
ストレートにグレスに聞いた、
グレスはどう思ってるのか正直分かっていない。
リリィの事は好きなのかもしれない。妹みたいと思ってるし。1人の女の子とも思っている。しかし、好きかどうかはなんとも言えないでもこの気持ちが好きなのかもしれないし、そうでないなもしれない。
「好きだと思います」
「ほほ〜、思いますかぁ、やっぱりまだ足りないて感じかな?」
「足りないてなんですか!」
「うーんとね。君正直好きてことわかってないんじゃないの?それだからリリィの本気なんて出せないのさ」
「ああ、分かってないよ。好きていう気持ちなんて、1度もしたことないからな。」
「そうか、なら教えてあげよう。」
そういうと、周りが宇宙のような感じになりみるみると神々しくなって言った。
「好きていうのは、隣にいて楽しい。もっと近くに居たい。自分だけを見て欲しい。とか感じたりしてるんじゃないか?」
「そそ、それは、」
「まぁ、その気持ちをリリィに伝えるといいよ。丁度目の前にいるのだから、それじゃあ私はこれで失礼するよ。リリィまたね」
「うん。お母さん元気でね」
大きく母親の方に向かって腕を降っているリリィは、俺の瞳を見た瞬間。俺を見れないくらい恥ずかしそうにしていた。
「なぁ、リリィ」
「なに?グレス」
「あのなぁ、リリィ、俺はその、お前のことが好きだ。なんて言ったらいいのかな。初めて会った時から一目惚れしたんだよな」
「えへへ、やっとグレスからその言葉聞けたよ。私も大好きだよ。」
抱きしめあっていた訳だがさすがに恥ずかしくなってきてすぐに辞めたけど、まだホッコリと、相手の体温が体に残っていたのである。
翌日。リリィは、ますます俺にくっつくようになった。学園では、転校生てことでクラスに入ることになったが、クラスのみんなリリィが俺の魔剣であることを知っていた。多分エリアが流したのだろう。
ある日俺は、天界のことについてリリィに聞いた
すると、少し黙り込んだけど話してくれた。
しかし、俺が転生中に見たあの子の事は分からないと言っていた。
2章連続でこんな感じにしてみたけど、よかったかな?
(鼻の下が伸びそう)
ここまで、読んでくれてありがとうございます!
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