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第13章 エピソード1 すべての始まりと終わり

グレスは自分の部屋に戻り二人の帰りを待った。打ち直すことで例の余地の夢を回避することができるだろう。そんなことを思っていたやさきに部屋の扉に誰かが三回ノックした。グレスはベッドに寝ころがりながら、


「鍵空いてますよ」


といった。すると珍しく父上が部屋に入ってきたのだ。


「稽古、お疲れさんやなぁ」


「まぁね。父上と二人でいるときは父さんじゃだめか?」


「と、父さん!!なんという響きだ…」


父上は泣きながら話した。


「父さん。何か用があるんじゃないの?」


「ああ、そうだった。彼女達のことについてなんだが、気になって昔半壊したぜルティア家から本をもらってなそれは魔剣と聖剣の作り方の本だった。その本の内容に少し気になってな」


「ん?ああ、その本昔観ようとしたらリリィに止められたんだった。懐かしい…」


「やはりか…」


「どういうこと?」


「実はな、最後のページにメモが残されていたのさ、それはあの子たちの母親、ダークネスが書いたのもだ。それによると、人格を持った魔剣を作るには製作者の血と、魔法石が必要なんだ。しかしな魔法石にはあらゆる人格が埋め込まれているのさ、魔法石を使って打ったのが彼女リリィなのさ」


「ああ、それは、最初にリリィ本人から聞いた。だから母親だてことも」


「しかし、ダークネスはいったな?魔法石を使うということは、彼女達の人格が別の者になるということではないか?」


「ま、まさかそれは・・・」


思えば稽古しているときに彼女達いつもの元気がなかった。


「このメモにダークネスの工場の場所を書いておいた。今なら間に合ういってこい」


父上からメモを受け取って自分の部屋から飛び出した。玄関で靴を履いて城を後にした。しかし、メモにあった場所は城から何キロも離れている。これではすぐにたどり着けないと判断し、飛行の魔法ではなく、魔族の羽を生やして空を飛んだ。最高時速100キロぐらい出るのですぐに目的地に着いたのだが、そこには何もなかった。グレスは探知魔法を使ってここら一体最上級魔法の結界で覆われていた。普段はリリィ達と5時間経過すると強制転移するのだがそれもない。仕方がないので、少しばかり禁断の魔術を使うことにした。その名は、バリアーブレイク。通常結界は、術者を倒すか結界に攻撃すれば破壊できるのだが、最上級魔法の結界は、神々でも破ることができなったといわれている。しかし、禁断の魔術ならば魔法の結界は容易く砕ける代わりに寿命がすこし縮む。心臓が少し痛くなりつつも、禁断の魔術を使い結界を破壊し結界に守られていたとこにポツンと屋敷があった。その中に、入りリリィとアイリスの気配を察知しながら地下へ行き扉の向こうへ入ったするとそこにはダークネスが待っていた。


「遅すぎたんだよ。終わったよ」


俺は、その言葉に発狂するしかなかった。魔法を使ってダークネスを殺そうとしたが、ダークネスの前にリリィが立っていた。そのリリィ言った。


「君は、だれ?なんで母上を殺すとするの?」


「リリィお前、俺のこと忘れたのか!!」


「誰君、お母様に手を出すなんて許さない」


「アイリスお前まで、忘れたのか!!俺はグレン!魔王の息子だ」


「へぇ~、そっか君もしかして前の私達の主でしょ」


そういわれたグレスは何も返す言葉もなかった。


「じゃあ後は頼んだよ、」


そう言って部屋を後にするダークネス。グレスはそのダークネスに言った。


「戻してくれないのか?」


と、しかし帰ってきた言葉はこうだった。


「私も彼女達の人格を変えたくなかった。しかし、打ち直すには魔法石が必要不可欠だ。もうあの子たちはいないんんだ。忘れてくれお願いだから」


そう言ってダークネスは泣きながら部屋を後にした。


「ふ~ん、やっぱり君のこと思い出せないや」


「だね。君と契約してもまた…」


リリィは、言いかけた瞬間頭を押さえながら苦しんでいた


「また?なんだリリィ」


「何でもない。」


「貴方には関係、ないでしょ?」


「そんなことはない!」


「ほほ~、まぁ精々あがいてみてくれ、リリィ行くよ」


そう言って二人は部屋を後にしたが、頭の中に念話が来た。


「グレス、分かってると思うけど私は変わってないの」


「ほんとか?なんであんな嘘を」


「仕方ないでしょ、リリィの中にいる人格が貴方を忘れろていうんだもん」


「しかし、なぜアイリス。お前だけ変わってないんだ?」


「一個につき一人の人格が埋め込まれているの、使ったのはあの大きな魔法石。」


「まさか…」


「そのまさかよ、私は力を手に入れたけど、リリィは、あの魔法石の人格に飲み込まれたの」


「それてつまり、」


「ええ、リリィはもういないの。あなたと一緒に過ごしたリリィは、もういないのよ。正直に言うとね私、今のリリィは、怖い。あの頃のリリィとはまるで別の何か」


「取り戻す方法てないのか?」


「それをお母さんは調べてる。書庫にこもってね」


「そうか、まぁあとで私の部屋においで、館の階段上がってすぐのとこだから」


グレスは、元気がなく行動する余裕すらなかった。そのまま、地下室の床に腰を降ろして落ち込んでしまっていた。その頃ダークネスは書庫で元の人格を取り戻すため本をあさっていたすると、ある一つの本を見つけた。その本は城の宝物庫に眠っていて今回リリィとアイリスの材料にした魔法石のことについて書かれていた。魔界に魔王が現れる前、魔族と悪魔達はお互いに争っていました。しかし、ある魔族が言ったのです。


「こんな争いはもうやめよう!お互いの血が汚れるだけだ」


としかし悪魔たちはその言葉を無視して魔族を襲いました。ある魔族はその頃協力関係にあった天族にこの争いを辞めさせてくれとお願いしたそうです。すると、あろうことか、天族は、悪魔も魔族もすべてをある石に変えたそうです。その後天族が魔王を創り魔界に平和がやってきたのです。協力を要請した。ある魔族が変異した石を城の宝物庫に入れてほしいと、魔王に頼み込みその石は今もなお、魔界城の奥深くの宝物庫に眠っているとか、


「なるほど、今リリィ中にいるのはこいつなのか、でも正体がわかったところで取り出す方法なんて…あ!」


ダークネスは、書庫を飛び出して城に向かった。そんなダークネスを見ていたアイリスは、地下室にいるグレスのもとに向かった。その頃今のリリィは、部屋で暴れていた。


「あの天族許さない!絶対に許さない。殺して殺して殺しつくす。魔界を平和にするために!!」


すると、リリィは部屋を飛び出して外に出て行った。


その頃グレスは元のリリィを失ったせいでショック状態になっていた。そんなグレスに寄り添ったのは、グレスを心配してアイリスが駆けつけてくれた。


「大丈夫、きっと見つかるよ」


「そんなこと有り得ない」


「でも、可能性はあるんじゃないの?まだあのリリィは消えてないかもしれないんだよ?」


「うるさいうるさい!!もう一人にしてくれ、俺はあのリリィがいないと何もできないんだ。もう何も、」


「貴方、ほんとにバカ…一人でも何かできてたでしょあの子と会う前は」


「あの頃の俺は二度と帰ってこない。俺はもう生きている資格がない…」


そう言い切ったグレスにアイリスは、泣きながらグレスの顔に平手打ちした。グレスは平手打ちされたところを触っていた。そんなグレスをアイリスは、泣きながら怒鳴りつけた。


「あの子が帰ってきたらきっと今のあなたに絶望するわ」


「どうやったら帰ってくるんだよ。リリィは消えたんだろ」


すると、地上からドン!!と音がした。アイリスは、気になって地下室の扉から出て、館に向かったすると玄関にダークネスとイリエルがいた。


「お母さんなんでイリエルさんと一緒帰ってきたんですか?」


「話は地下室に向かいながら話そう」


そういわれて、地下室へ向かいながら話していた。


「実は魔法石はイリエルが作ったのさ」


「えええ!!それ本当なの?」


「ほんとよ、あの時から100億年もたってるからすっかり忘れてたけどね」


イリエルは、クスクス笑いながら話していると、地下室の扉を開けた。その中にはグレスが死人のように俯いていた。そんなグレスを見たイリエルは、グレスを抱きしめた。しかしグレスは何もしゃべらない、その頃ダークネスとアイリスは、リリィを助けるためにリリィの部屋に向かったがそこには誰もいなかった。ダークネスとアイリスは、二人を地下室においてリリィを探しに行った。その頃リリィは一人街で魔族や悪魔を殺しつくしていた。自分の分身の魔剣を振るたびに血が飛び散り、肉を切り裂いた。兵士達が駆けつけたが全滅、死亡者が増える一方だった。その情報が入ったのか父上たちはすぐにリリィの討伐に取り掛かった。


「魔法が使える者たちは屋上から攻撃兵士たちは国民を守れ!騎士たちは前線に出て彼女を食い止めておけ、数人の騎士はぜルティア家に向かえ、彼女の主がそこにいる。」そう指示した魔王の父上は、城から魔術を使う準備をしていた。グレスは早く何とかしてくれ我が息子よ。


その頃ダークネスとアイリスは、町の上空を飛び回っていた。最終的には城に行った。そこで父上と母上にあってリリィのことについて知った。ダークネスは、あの本に書かれていたことを話すと父上は言った


「やはり、奴だったか。メルザよ」


「メルザて、まさか…」


「ああ、そうだ。10億年前争いを止めた英雄。城下町の広場に石像は彼なのさ」


「じゃあ魔王様貴方が彼女と話せば」


「いいや駄目だ。彼女は、天族の恨みに囚われてそのまま周りの人たちを殺しているイリエルがいてくれれば何とかなるが心配なんだ・・」


その頃イリエルは、死人のようになったグレスを、地下室からおぶって館の中に入り外へ出た。そのまま、イリエルは羽を生やしてグレスを抱きかかえながら城のほうに向かったその途中地上からリリィが切り裂いてきた。イリエルはその剣撃を避けながら城に向かいリリィはそのイリエルを追った。


イリエルが城につくと同着でリリィもいた。そのリリィはイリエルに対して喋った。


「天族…あの時の天族!!殺す殺す!!」


そう言いながら近付いてきた。その様子を見ていたアイリスは助太刀してリリィと相まみえた。


「リリィ戻って来て!!あの時のいつものあなたに!」


「うるさいうるさい!!お姉ちゃんには分からない!!」


そんなリリィとアイリスを見ていたグレスは、リリィを呼んでいた。


「リリィ、俺の大好きなリリィおいでいつものように頭なでてあげるから」


リリィはアイリスの交じりあったあと、隙をついてグレスのほうに向かった。リリィはそのまま、グレスの腹を魔剣で刺した。アイリスとイリエルは、その光景を見て発狂していた。そんな中グレスは、気を失った。そんな時影が現れた。魔族のような


形をした影はグレスの腹に突き刺している魔剣とリリィ自体を蹴り飛ばして庭のフェンスのとこまで吹っ飛んでいた。そんな影がグレスに言った。


「これは貴様の決断なんだろ?我と貴様は同じだが違うわかるだろ?お前はここで死なない。我を解放するまでは」


その言葉に反応してグレスは答えた。


「もう、いい。一人にしてくれこのまま死なせてくれ」


「ふざけるな!貴様は我の宿敵こんなとこで死んだら困る!聞こえてんだろリリィ!」


「うるさいなぁ、あれ?グレスが二人?まさか…」


「ああ、そのまさかだ。」


そう答えた影は右手に持っていた魔剣に話しかけた。


「て、この馬鹿!なにまたタイムスリップしてんの!!」


「だって俺がここに来ないと今の俺いないぞ」


その頃腹から血を出しつつも体を起き上がらせていった


「うるせぇよ。」


言ったとたん空が赤く染まった。グレスは、人自身を鎧で覆ていた。周りにいた者や、魔界全土、いや人間界、天界においてその存在の力を感じた。莫大なるオーラを身にまとい、マナが桁が違いすぎるほどに膨れ上がってきた。グレス自身は何も言わないしかし、グレスは何か聞こえた


「始まった。世界は暗黒へといざなう。大魔王の誕生だ!!」


グレスは、一歩踏み出すたびに地面に穴が開いた。グレスが向かった先にはアイリスがいた。グレスはアイリスを無理矢理聖剣の姿に変えて左手に持った。フェンスのほうに向かい。気絶していたリリィを魔剣の姿変えた。その後、影を無視して空中に飛んだ。グレスは両方の剣を空に向けてた。するとすべてが暗黒に包まれた。光もなく動く影もない。全ては何もかも消え失せてしまった。それが大魔王の力である。何か頭の中に響いてきた


「ゆ…と」


誰かに呼ばれてる気がしたグレスはは、その声に耳を傾けた。


「悠斗!会いたかった…。なんでいなったの?側にいるて約束したでしょ?」


「うるさい!俺はもう何にもいらない。命さえ」


「悠斗の馬鹿!そんなに落ち込んでると嫌いになるよ?」


「いいじゃないか、嫌いになれば何もかも終わりだ。何も残ってない。あの子がいないんじゃ俺は何もっできないただ世界を滅ぼすだけだ。」


「あの子て私のこと?私なら悠斗のお腹の上にいるけど?」


「うるさい・・・なんもないじゃないか・・・感覚さえも」


「はぁ、やっぱりこうしないとダメポイね。お姉ちゃんいい?」


「もう、リリィ帰ってきたならすぐ挨拶して、準備はできてるわ」


二人はお互いにグレスの唇にキスをした。その後暗黒だった世界はみるみるうちにきれいさっぱり元に戻っていた。グレスは目を覚ますとそこにはリリィとアイリスはが横になっていた。グレスは泣きながらリリィの頭をなでて言った。


「帰るのおせぇよ!もう離れんなリリィ」


「うん。悠斗は私がいないとダメダメだもん」


「全く大変だったわ。」




グレスが大魔王になったとき、影がリリィとアイリス、周りの人たちを助けていた。その影はアイリスに問い詰められた


「貴方、グレスでしょ・・・」


「ああ、そうだけどなんか問題でも?」


「じゃあ今あの空中いるグレスは?」


「あいつは、過去の俺。この時代でいうと、今の俺だ」


「まさか貴方」


「そうだよ!姉上!このグレスは未来のグレス。タイムスリップしてきたの」


「あんたらね~」


そういったのはアイリスとうり二つの未来のアイリスだった。


「「すみません」」


と未来のグレスとリリィは言った。


「あ、あたし?」


「そう、まぁ彼を助けるの先だから話はあとね」


そう言って未来アイリスは気絶したリリィに何かを飲ませるとリリィは咳き込みながら意識を取り戻した。アイリスは目覚めたリリィに話しかけた。


「リリィ、おはよ」


「おはよ~。お姉ちゃん、なんでお城の庭で寝てるの?私」


「え?リリィ!」


そう言ってアイリスはは起き上がったリリィに飛びついた。


「あれ?お姉ちゃんが二人?」


「ああ、未来の私だよ。」


「ほぇ~」


「ふふ、起きたみたいね私」


「あれ?私?」


「未来の私それよりも彼をどうにかしないとね」


未来のリリィは、空中に止まっている暗黒の鎧を使けたグレスを指さした。リリィは、心配しながら言った。


「あれ、悠斗なの?」


「悠斗?だれ・・ああ、まぁそうだね」


「どういうこと?」


「大魔王になってるの。絶望や苦しみ、悲しみ、死の恐怖、そして死、それらの塊かな」


「大魔王?じゃあ悠斗はもういないの?」


「いや、彼には意識がある。しかし問題はどうやって彼を戻すかなんだよね。」


「念話ならどう?」


「まぁいけなくはないけど今の彼は私たちと契約していない。別の何かになってる」


リリィは、話を聞かずに空を飛んだ。そのまま、グレスに近づくも衝撃波で、近付くことができない。アイリスもそんなリリィを見て空を飛んだ。そのまま二人で衝撃波を潜り抜けた。


「全く懐かしいな」


「ほんと」


「ほんとだね。ここから、私たちの旅が始まるもの」


未来のグレス、リリィ、アイリスは三人で懐かしく思いながらその光景を眺めていた。リリィとアイリスは、衝撃波を潜り抜けた後、暗黒の鎧を身に纏ったグレスに近づいて彼を呼んだ。リリィは、グレスが否定し続けても話しかけ続けて、空中から地上に落ちて倒れた。最後には二人でグレスの唇を奪ったのである。

ここまで見てくれてありがとう!!これ書いてる途中ウルウルが止まりませんでした。終いには涙が出できて仕方なったですw


「良かったら評価や感想お願いします。お兄ちゃんお願い^^」


と言われてみたい!(オイ


マジでお願いします!ではでは


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