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癒やされたいキャンパー。異世界を癒やしに行く。  作者: カトー
第18章 新世界
175/201

175 荒廃からの再生を目指して

 ※ ※ ※ ※ ※


「オクタビィアン大尉殿、輸送隊が戻ってきました。先ぶれの話では上手くいったそうです」

「それは良かった」

「そうですね。では、計画通りに割り振りします」

「アァ、コンスタンタン軍曹。頼むよ」


「お帰り。イレネー少尉」

「只今戻りました。大尉殿、これで何とかなりそうですな」

「ホント、蒸気動トラックをおいていってくれて助かったよ」

「機甲中隊には、イリアと違って状態保存の魔法使いがいないですしね。多砲塔戦車優先で、帰営しなければならなかったようですね」

「アァ、トラックは要るだろうが、少佐が気を利かせてくれたからな」

「エェ、全くです。村から、かなりの量が運べましたから」


「60人の村人で、開墾ですか」

「再整備には、一人でも多くの者が必要だからな」

「村の方は何とか残りの240人でやっていくそうです。一応、60人が出向という事で来てくれました」

「貴重な現役の農業経験者だ。今のケドニアにとっては黄金と同じだ。それに、我々のメシも必要だからなぁ」

「補給は来るんでしょうかね?」

「どうだろうなー。マァ、農業に精を出すさ。ハハハ、お互い育てる方はさっぱりらしいから、どうなるか分からんがな」

「マァ、農具は見つけれましたし、村人も来てくれましたからね」

「何とかなるんじゃないかな? イリア王国では、屯田兵と言うのがあるらしいぞ。そんな感じで行くかー?」

「そうですな。それも悪くはありません。アハマディヤ市でも頑張れたんです。大尉殿なら、楽勝ですよ」


 ※ ※ ※ ※ ※


 帝国歴390年台のケドニア帝国は、わずか数年の間に2度も魔獣の侵攻があり、広い範囲に甚大な被害を被った。魔獣の大群による、391年初春からのメストレ市侵攻による第一次魔獣大戦と、393年の防衛軍の南ケドニア反攻作戦に端を発した第二次魔獣大戦がそれである。

 

 魔獣大戦は辛くも人類の勝利となった。だが、厄災ともいえる魔獣の侵攻は、帝国のみならずアレキ大陸の人々の未来を変え運命を左右した。そして、帝国歴393年6の月の魔獣大戦の終結を境に、ケドニアは復興の道を歩み出した。戦勝国とは言え、ケドニア帝国は次々と危機を迎える事になる。


 魔獣による賠償などは当然望むべくも無く、豊饒の大地と言われた南ケドニア領を失った帝国は食糧危機を迎える事になる。第一次魔獣大戦で疲弊していた農業生産力は第二次魔獣大戦後には壊滅的状態になったと言って良いだろう。


 この時期、帝国の食料の自給率は40%を切っており、少しの不作も許されなかった。これは、改善される事がかなり難しい事実であった。帝国の中部以南は、魔獣の侵攻に遭っている。後に残されたのは、人のいない廃墟となった市町村であった。再入植が行われて、農業が再開される迄には何年も掛かる事だろう。


 帝国の中部地区で残されたのは、空きっ腹を抱えた帝国民であり、その多くは疲弊した帝都ヴェーダと、帝国各地の城郭指定都市に向かっている。彼らは仕事と食事の為に移動したのだ。逆に、魔獣の侵攻に遭わなかった中小の都市からは、食料を求めて人々が流出し、小さな町や農村に向かった。


 ※ ※ ※ ※ ※


「陛下。帝都から、報告書が来ました」

「シーロ卿、ご苦労だったな。ウーゴからか」

「ハイ、影の部門は私の管轄ですから。ご覧下さい。中々、詳しく調べてますよ」

「そうか、読んでみよう」


「なるほど、帝国の状況はひどいとは聞いていたが」

「仰る通りです。取り敢えず食糧援助をしないと。豊作が予想されていますが、収穫前です」

「ウム。だとすると、送るのは王都の予備になるか」

「その事ですが、カトー卿が南でライ麦の緊急増産をしてます。そろそろ、一回目の収穫がドラゴンシティーに運び込まれると聞いてますが……」

「さすがだな。増産を頼んだのは一カ月前ではなかったか」

「ハイ」

「嬉しい知らせだが、はたして、どのぐらい出来るのだろうな?」


 ※ ※ ※ ※ ※


イリア王国ケドニア帝国大使館付 帝都ヴェーダ駐在 ウーゴ・デラ・デル・カンポ報告書概要(部外秘) 


ケドニア帝国における被害概観と推移

 魔獣大戦による人的被害は、帝国民600万人とされる(詳細については後述)。国富、いわゆる帝国の資産的被害は、生産財、消費財、交通財、建築物を含めてざっと60%とされ、これは当時の金額、即ちインフレ前の数字で1兆6530億リーグと推察される。


 イリア王国の繁栄に比べて、ケドニア帝国の回復は一時的な物と言える。大戦争直後には、帝都ヴェーダをはじめ被害を受けた市町村の復旧計画が立てられ、実行に移された物もある。帝都の地下鉄の様に、建設に着手された物もあるが、次第に勢いを無くして行くようだ。


 これは人的資源が著しく減り、人口構成が大きく異なった為、産業転換が強いられた事による。軍需産業から平和的な産業への転換は杳として進んでいない。人々は魔獣との戦で死ぬ事はなくなったが、生きて行くという闘いが始まった。荒廃した帝国の進む道は、けっして容易なものではないと思われる。


以下、帝国における戦禍はどのようなものであったのか。簡単にまとめてみた。


帝都ヴェーダ

 大戦中、帝都ヴェーダの市街地の破壊は大きく分けて3つの段階で進んだとされる。帝国歴391年3の月、魔獣の侵攻と、第一帝都防衛戦。帝国歴393年1の月からの南ケドニア反攻作戦、それに続く超巨大魔獣との戦闘。そして、帝国歴393年5の月までの防衛戦における疎開的破壊の3段階である。


 魔獣大戦前(帝国歴391年時点)の建築物の損壊度は 1.の時点で約14%、2.約24%、3.約56%が破壊され、大戦終了には合計72%で損壊率であった。この為、終戦時点で戦災によって生じた灰燼が84万立方メートル存在したと言われる。


 この数字は、帝都の市街地における戦災の特性、すなわち帝都民自らによる上部構造物への破壊に比較して基礎部分へのダメージが少なかった事を考慮すると、バリケードの構築や疎開的な破壊が行われた第一城区を除けば、修復可能な建築物を含んでいると考えられる。


失われた町々

 帝国の町で消え去った都市を思い出すままに順不同で記載する。まずは上陸点となった港湾都市メストレ・城郭指定都市リミニ・南ケドニアの中核都市で城郭指定都市のステファノ。いずれも50万人以上が生活していた。現在も住民はおらず、ほぼ無人の地となっている。


 尚、メストレ市には、わずかな数の駐屯部隊(500名前後)が置かれていると思われる。再入植の為に、3000名程度の移民団(5回に分けて合計15000名)が作成されるという噂がある。真偽のほどは不明であるが、統治すべき領土保全の為に多少の無理はすると思われる。


 ステファノ近郊のナンシー市・ヴェローナ市・エルコラーノ市・ソレン市。これらは城壁の持たない小さな都市であるが、いずれも魔獣の海に沈んだ。シニョーリ市も、同様の事が起こった中規模都市である。町では無いが、オルビエート補給基地は激戦地となり、戦闘が繰り広がれた。多くの場所は無人となっている。


 南部海岸地帯にあり、メストレ市近郊の衛星都市であったパスタキア市は、魔核弾頭により文字通りこの世から消えた。同様に帝都近郊にあった学園都市だったフルダの町も、魔核弾頭により無くなったと言って良いだろう。


 そして、帝国東海岸の海岸線沿。ブロージョ港からメストレ市までの3000キロに渡る港町。ヴァールブロージョ市・アルプマリティム市・ルール市等、幾多の町が無くなり、ガルダンヌ・パンドルは要塞もろとも超巨大魔獣によって踏み潰されている。魔獣の群れによって、壊滅させられた小規模な村や町は枚挙にいとまない。


 また、第二次魔獣大戦時には超巨大魔獣による被害が多く、ブロージョ市から帝都に続く街道沿いのリーヴォリ市人口30万・スカンディッチ市人口32万・トラーニ市人口45万の町々が破壊され、続く魔獣の大群によって無人の地と化している。


住宅の被災率を示す

城郭指定都市を除けば、住宅の被災率はおよそ35%であった。南ケドニアの都市で、被災率が高かったのはステファノ市45%・リミニ市75%・メストレ市27%である。リニミ市は防衛軍自身による爆破により損壊がひどかった。


 これは人口規模が大きく、籠城戦を行った城郭指定都市が南ケドニア中央部に偏って立地しており、メストレ市以外は建築物に戦災を被った故である。南ケドニア東部に於いては、上記の諸都市に比較すると、地上戦が行われたとはいえ、建築物の戦災被害は軽かったと言える。


 中小都市では人的被害が目立つ一方、建築物の破壊はバリケード以外、使用されていなかったのでかなり低く12%から多くても17%であった。皮肉な事に、魔獣の侵攻速度が速いほど建物の被害が相対的に小さかった事が判る。


 ケドニア神聖帝国は、魔獣大戦前は総人口が約3600万人であった。ケドニア全土では500万の兵士が負傷しており、現在600万人が戦死もしくは行方不明者とされている。これはケドニアの総人口の約6分の1でイリア王国の総人口に等しい。戦後となった帝国歴394年、現在の人口は2900万人を割ってしまったようだ。


 リューベック川以北、帝都ヴェーダとブロージョ市以外は住宅の不足は問題にならなかった。住むべき場所を求める人間がいなかったのである。


 だが、朗報もわずかながらあるようだ。例えば、アハマディヤ市は魔獣の侵攻を撃退できた幸運の町である。今では帝国随一のブランデー生産地となっている。又、アンティーブは、メストレとリミニの中間点の孤立した村で第3気球着陸点であるが、300人の村人が難を逃れている。


 中部以北は、魔獣による侵攻は無かったので建築物の破壊はない。防衛軍大本営が移転したバハラス。東海岸の港湾都市スフォル・同ブレラは軍需廠が新設され、港町スパッカ。特別行政都市となったスクロヴェーニ市には、鉄の生産と加工技術の集積が進んでおり軍需廠が新設されている。


(中略、数量などは別途添付書類と資料図を参照されたい)


戦災復興のコンセプト

 城郭指定都市も市町村も、居住者がいないと言う問題に直面している。数年にわたり無人の地となるだろうが、石造あるいは煉瓦等の建築物は建物の外見はそのままである。先に述べたように、魔獣による被害は人によって破壊された城郭指定都市ほどひどく、小さな市町村の被害は比較的限定的なものであった。


 復興を実現するに際しては紆余曲折があった。帝都ヴェーダの復興計画は第三城区街から始められ、破壊前の様式で復興させることが決められていた。一方、帝都全域の復興にはかなりの時間が必要であるとされた。


 この為、第一・第二城区では被災前と変わらないように再建される場所もあったが、それらは特定公共物か歴史的建造物とされていた。帝都のシンボルであった第一城区のロシェの塔などが、それにあたる。これらは、優先して再建されているが規模は同じ様でも、この構想には現実性が乏しかったと言える。


 確かに、地下鉄計画など第三城区街を結ぶ地下鉄建設は着工されていた為、継続して建設が進められていた。だが、第一・第二城区の居住区整備が後回しにされた為、これらの地区については伝統的な街路パターンを維持する事は出来ないようだ。


図 2 帝都ヴェーダの戦災地図

 被害は図2のように生じていた。この図は甚大かつ甚大な被害を受けたエリアのみを示している。戦災被害がまだら状であるが、その領域が第一城壁、第一城区南東部および第二城壁南東門から南門。第二城区の南半分に囲まれた領域に集中している。これは既成市街地の広がりと同時に魔獣の侵攻経路を反映している。


帝都ヴェーダ第三城区街の再建案

 これは大戦で失われた建築物を復元するケースである。破壊された歴史的名所をそっくり復元しようとしたとされる。帝都ヴェーダ第三城区街が代表例となる。再建的復興の事例としては水晶宮殿の南棟と噴水広場が上げられる。尚、意図は不明であるが、噴水広場は優先して再建されている。


 帝都内では伝統に適合した新築も行われている。ただ、内部設備を近代化し、通風・採光改善する為、高度制限を設けている。多くの建築で6・7階の裏屋が見られなくなったのはこのためである。加えて、一部補助を受けてガラリ戸からガラス窓に変更されている。


帝都ヴェーダ人口の推移

 帝都では戦間期に防衛軍の集結が進んだ結果、人口が帝国歴390年時点で100万人弱から393年の南ケドニア反攻作戦直前には130万人を超えるまで増加していた。これは、中央集団の進発と共に数を110万に減らしている。


帝都ヴェーダ南部(中心商業地区を含む)は魔獣によって蹂躙された。魔獣大戦が終了するまでに、帝都では人口が67万人になっていたと言われる。カトー卿による、驚異的な癒しの魔法が無ければ、さらに22万の人命が失われたと推定されている。


 帝都再建策により復興建設事業が行われ、帝都ヴェーダの人口はそれに伴って推移している。帝国歴393年の6の月以降、徐々に人口が流入した事も有って回復して行き、10の月には3万人ほどが増えて70万人を超えたと言われる。


 その3万人は、帝国歴394年以降に新しく住み始めた人々であり、若干の自然増と復興事業による社会移動によるものである。


 ※ ※ ※ ※ ※


「カトー、今日はどうするんだ?」

「そうだね。ミレアとユリアが800キロの直線路を作ってくれてるから、そのお手伝いかな?」

「促成栽培の方は順調なのか?」

「まあまあだねぇ」

「フーン。また、無茶を言ったんじゃないだろうな」

「人聞きの悪い。だから道路は、ミレア達と作る事にしたんだよ。確かに大喜びしていたけど」

「相手は魔法使いとはいえ人間なんだぞ。お前と違うんだぞ。気をつけろよ」

「そうだねー。って、僕だって人間だよ。そんな風に言われるとわねー。じゃ、耕作地までの移動も無理なのかな?」

「移動?」

「一番遠い所は、宿舎から75キロ離れているんだ」

「それって片道だろう。往復150キロになるんだぞ」

「ダメだったかな?」

「当たり前だろ。いくら早駆けの魔法を使えても大変だと思うぞ」


 ※ ※ ※ ※ ※


「なんか、カトー卿。飢餓対策だの食糧輸出やら、まともな事を言ってましたが」

「一時の気の迷いと言うのも有る」

「そうだぞ、高位の魔法使いは気まぐれだというのは常識なんだからな」

「それはそうですが、師団内で言われているほどの邪悪な魔導士では無いような……。ケーキだって持ってきてくれたし」

「お前は、甘い物好きだからな。マァ、あのケーキに釣られるのも無理も無いが。だがな、考えてみろ。あれほどの魔力を、人として持ったらどうなるのか」

「まさか、魔王になるとでも」

「イヤ、そこまでは言わん。だがな、まさかと言う坂はあるのだ。その時は、我らが身をもって止めるのだ」

「そうですね。人は変わりますからね」

「そうならないように、願わずにはおられませんが……」


「ところで、泊まりは誰だ?」

「明日からは、ビト大尉に交代です」

「正直、麦が出来ていくのを見るのは面白いですが、100キロを超える距離はしんどいです」

「良い訓練になるだろう」

「冗談でしょう。トマサ中佐、早駆けの訓練でも100キロは越えませんよ」

「マァ、確かに訓練以上だからなぁ。一番遠い所から通うよりは、現場で野営した方が良いしな」

「アンブロシオ少佐の言う通りです。こちらへ戻ってからでは、4時間ほどの睡眠しか取れませんからね」

「しかしなー。こっちはこっちで道作りだからな」

「確か、明後日からでしたね」

「アァ、農作業の間の時間を使って、ガラス化した道路面に排水管なんかを付けるんだがな」

「強化土魔法で行けるかどうか、皆して考えていた所なんだ」

「排水設備だけだとしても、単純に倍で2000キロ。地表部分はまだ良いが、トンネル部分の排水が有るからなぁ」

「こっちはこっちで大変ですねー」


 ※ ※ ※ ※ ※


「12000トンも袋詰めするのか? 麻袋の数だけでも大変だぞ」

「最初はそのつもりだったけどね」

「麻袋の数だけでも膨大な量になるぞ」

「エミリー、一袋が60キロだと……20万枚だよ」

「それぐらいにはなるだろうが、何処から手に入れるんだ?」

「という事で袋は止めたんだよ。ト型になるのかな? 無蓋車+輸送専用車を作ってみたんだ。穀物輸送専用という事で、ォホキ型も考えたけどね」

「なんだ、それ?」

「無蓋車は車輪を付けた下台でね、輸送車と言うのは上台のコンテナだよ」

「フーン。それで」

「穀物輸送専用車と言うのは、土魔法で作った外装強化型の40フィートコンテナなんだよ。昔、ミゲレテ村への移動の時に20フィートで21トン積載のを使ったじゃないか。コンテナなら転送陣で送る時にも楽だし、使用後の使い勝手も良いからね」


「そこで思い出したのが、貯留用の穀物コンテナなんだ。可動型の底板に傾斜が付けてあって開閉式の蓋を上下に作る。これを、専用の台に動かして底口を開けば、ザザザーッとものの十数秒で終わるはずなんだ」

「フーン」

「マァ、ケドニアにはコンテナ専用台を作れば良いからね。配る時の袋詰めは向こうでやってもらうよ。そうすれば近衛の皆の手間が減るし、麦畑に置いておけば収穫時も移動も楽だからね」

「そうなのか? マァ、良い。それを、ゴー戦隊が畑から車両ごと回収して、直線道路を引っ張るんだな」

「その通り。機関車役がMS-●6Fなんだ。チョットした列車編成になるんだ」

「で、路面はミレア様達の強化土魔法という事か」

「分かってるじゃない。1機のMS-●6Fが引っ張るのは1編成がコンテナ30個で1200トンになるんだ。それが10編成で、12000トンが一度に運べるよ。マァ、一遍に12000トンじゃないから。他の皆は、ライ麦畑でお手伝いとか搬出作業とか、色々ね」


「12000トンだと、300台のコンテナか」

「ウン、コンテナの縦積みの為にクレーン車が必要でね。これが、40フィートなんで大変。こっちでなら重力魔法が使えるけど、ケドニアではダメっぽいしね。もう、ガントリークレーンでも作ってもらおうかと思ったよ」

「そうなんだ」

「帝国要塞からリューベック川に降ろす時にいるからね。輸送は川船が使えるみたいだからね。今のイリア橋のクレーンでやれるかなー? 大きいと荷役も楽になるし、ガントリークレーンやっぱり要るかな?」

「そうだな」

「エミリー。やっぱり、話を聞いていないだろう。こんなに面白い話なのに、いつも上の空なんだからー」

「ゴメン。この手の話はあまりなー」


 ※ ※ ※ ※ ※


「ミレア達は、ドラゴンだけに破壊力があるんだよねー。この場合は、ドラゴンブレスによる直線道路だけど、ミレア達だと800キロぐらいなら1日で出来るんだ。魔石だって、大一つで粗方の事は出来てしまうし……」

「そうだなぁ。不思議と言えば不思議だな」

「生物的な何かが関係するのかもしれないな。よく分からないけどドラゴンだと、もの凄く効率良くエネルギーに転換出来るみたいなんだ」


「そう言えば、50キロ毎のパーキング設置の時、古代アレキ文明の遺跡を発見したから、そこへ寄ってみたんだ」

「また、転送ステーションなのか?」

「恐らくそうだと思うけど、隕石テロでかなり破壊されていたんだ」

「フーン。で?」

「規模はともかく、たいした事なかったよ。ゴー戦隊と、一緒に見たんだけど」

「ゴー戦隊とか」

「今では、転送ステーション捜索のプロだからね。魔石探知機も用意して、使える物が有ったらと探したんだけど、魔力が0ぐらいかなー。赤い指輪が1個出て来ただけだっよ。でも、何となくロマンティックでしょ」

「そうか。ひょっとしたら誰かの思い出の品なんだろう」

「そうかもしれないね。今度、持ってくるよ」


 ドラゴンシティー近郊の森に、立ち入り禁止令が出たのはこの頃である。ほどなく南に続く光の道が出現した。それは、南のサリア村からドラゴンシティーへと続く直線道路であった。今回は、ドラゴンシティーと王都間より、さらに路面の凹凸や段差が無くなり鏡の様に真っ平らであった。


 今回使われたのは、通常の丸型のドラゴンブレスと異なっていた。知られてはいないが、箱型水平発射という器用なブレスにより、硬質化した路面は、カトー卿が作成した強化土魔法のレールに匹敵すると思われた。この為、ガラス化した路面に、排水路などの諸設備を取り付ける事になった近衛魔法師団の苦労が容易に予想されるほどであった。


 ※ ※ ※ ※ ※


「しかし移民団ですか。ナザール宰相も思い切った事をされますね」

「アァ、第1次は男女3000名だよ。第5次まで合計で15000人だな。もはや帝国には二度はないだろう。これ以降は、送り出す余力は無いのだよ」

「メストレ市9000は海路。リミニ市3000と、ステファノ市3000は帝都から陸路ですか」

「その通りだ。農地に再入植してもらう」

「メストレ市は9000ですか?」

「ウム、ブロージョから船団を組む。途中の港町だった所に少しずつ降ろして、メストレ市には5000程になる予定だ」


「当然、海難の予防と海難事故発生時に備えねばならん。途中の泊地には、番所と狼煙台の再整備は必要だからな」

「そうですね。船の出入りの状況や、船員の状態もです。船の運航と点検をしないと、とても安全な航海など望めないでしょうからね」

「彼らが、ブロージョからメストレまでの輸送航路を維持する事になる。それに、所々に残された島には民もいるしな」

「そうですね。まさかとは思いますが、帝国の東岸にフラン王国の旗が立っているのはイヤですからね」

「私も、そうは思っていないよ。だが、まさかというのは避けたいしな」

「フラン王国西方艦隊ですか……装甲蒸気艦?」

「もはや、ケドニアには艦隊編成をする力は無いからな」

「西方艦隊は、メストレまでいったので沿岸航路図はできているでしょうし」

「いずれにせよ、今のケドニアには農地が必要なのだ。海上交通路が整備できないと、南ケドニアの再入植も上手くはいかんからな」

「確かメストレ市には、防衛軍の兵が500人ほど駐屯してましたね」

「マァ、廻せる兵は少ないが、頑張ってもらうしかない」


 ※ ※ ※ ※ ※


「では、オクタビィアン大尉。イヤ、少佐。よろしく」

「少佐ですか?」

「今日からは、帝国南部海域軍管区メストレ駐留部隊の少佐ですよ」

「ハイ、了解しました。クレマンティーヌ・ドリアーヌ・シャンボン総督」

「ア、ア、私の事はクレマンティーヌとお呼びください」

「では、クレマンティーヌ総督。メストレ移民団は5000名ですか?」

「そうです」

「少佐。正直、驚きました」

「? アァ、畑ですか」

「そうです。あれだけの耕作地は、中々できませんよ。まるで移民団が来ると思っていたかのようです。優秀な方なんですね」

「恐縮です。マァ、暇でしたし」

「そうなんですか。噂通り思慮深い方なんですね。あなたとは上手くやれそうです」


「ハァ、ところでこの後、船はどうなります?」

「船と船員は、航路維持の為に使われます。移民団が下船したら、メストレからエバント王国のリヨンに送ります」

「リヨン航路ですか? 全船なんですね。食糧確保ですか?」

「その通りです。金で食料をあがなって、ブロージョへ運びます」

「ブロージョでは?」

「お察しの通り、食糧危機です。残念ながら、フラン王国からの輸入は季節風で遅れていますから」


「少佐殿、昇進おめでとうございます」

「アァ、……コンスタンタン軍曹。有り難うと言うべきかな?」

「マァ、昇進ですからね」

「思い出しますなー、アハマディヤ市の市長ベアトリスさんでしたか。女性の上役は得意でしたでしょう?」

「イレネー少尉も何を言っているんだ」

「ハハハ、失礼しました。少佐殿は、この農作業が気に入っているんですか?」

「まあねー。俺は毎日鍬を持って、畑に出るのが好きなだけなんだ。退役後は、晴耕雨読なんてのに憧れているんだよ」

「また、隠居人みたいな事を。移民団が来ているんですよ」

「そうだったな。今日は葉物の収穫だったんだがなー。当分の間、忙しくなるなー」

「でも、畑が順調でよかったじゃないですか。少佐殿には、先見の明がありますね」

「ホント、村人に来てもらって良かったよ」

「全くですね。プロがいるのといないとでは、雲泥の差ですからなぁ」


 ※ ※ ※ ※ ※


 帝都では、南ケドニアに向かって旅をする人々が集められた。南に行けば農地があり腹一杯食えるぞ、という噂も手伝い、これを人々が信じたと言う事なのだろうか。帝都からは、2000キロを超える旅である。移民団の装備用品は、嘗ての移民団には及ばないにしてもかなりの量が用意された。これには、ナゼール宰相の強い意向が有ったと言われる。


 その移民団は、総勢3000名、ワゴン250台、そして家畜達800匹と一緒に、南ケドニアのリニミに向かって移動を続けていた。彼らは、この後2カ月に渡って、ステファノ街道を通りリミニ市目指して南下するのだ。豊饒の大地と呼ばれた地を再び取り戻す為に、できるだけ多くの種や家畜を連れていた。


 魔獣によって荒れた地域は、真っすぐな道はあるが家畜に飲ませる水場は少ない。この為、水場を探しながら水場との距離を短くして移動をする予定だった。嘗ては豊饒の大地と言われた土地という事も有ったのだろう。人間と動物の両方に必要な水源は、思いの他に残っていたようで十分な給水が可能であった。


 魔獣によって破壊された用水も思いの外少なかった。日々の移動では、小川や他の水場の距離に左右される事も無く、彼らは雨季が待つ必要も無かった。食料などは、移民する者達自身が運ばなければならないが、天幕を張らずとも寝泊まりする場所は容易く見つかった。


 街道沿いには、嘗て人々が生活した家々が残っていたのだ。だが、そのような場所を使う者は、急な雨でも降らない限り少なかった。


 移民団は、予定より早くリミニ市に到着した。予想通り、現地の生活はきつい物であった。荒れ果てた歩道、傷んだ馬車、動物や人の病気、盗難、食糧不足もまた、荒れた農地だった所へ向かう人々が直面した困難だった。だが、入植者達の努力もあってか、農地は再整備されて次第に増え続けていく。


 ※ ※ ※ ※ ※


 魔獣大戦が始まった頃、国家的見地から生産力と供給力の限度内で物資統制計画が行われている。もともと産業革命期に有ったケドニア帝国では、金属や石炭燃料・皮革などの資源がひっ迫していた。それに沿った配分が行われる事となった。


 南ケドニア反攻作戦の為に物資を集積してしていた防衛軍は、軍事物資の生産を優先的に振り分けざるを得なかった。そして、軍備の拡張は景気を刺激しインフレーションに向かう。物価は上昇し、帝国は価格統制をおこなった。強制された価格を維持するために公定価格が設定され、販売価格は固定された。


 帝国民は物資不足による耐乏生活を強いられることになる。大戦を終結させる為の計画であった南ケドニア反攻作戦は、逆に魔獣の侵攻によって頓挫してしまった。これは帝国内のすべてに影響を与えた。物資の不足、麦などの主要な穀物、その他の食品、衣類、石炭などの一般消費財にも及んだとされる。


 残念ながら、日を追うごとに物資の配給ができなくなり、配給所には品物がなくなっていった。皮肉な事に魔獣に勝利したとされる6の月以降、主要都市への食料供給不足が起こり始め、食糧危機が帝国全土に拡大し始めた。状況は改善されるどころか、日々悪化の一途をたどっていく事になる。

 

 確かに魔獣の侵攻は終わり、人々は魔獣におびえる事は無くなったが、物資の不足により生活は苦しいものとなった。食糧や必需品は魔獣大戦中より配給制が取られていたが、遅くなったり配られない事も多くなっていた。生活するには配給品だけでは足らず、手に入れる為に自然とヤミ市が開かれ、秩序は混乱していく事になる。


 食糧生産は、益々低下する一方で価格は高騰してばかりだった。城郭指定都市の貧民街では、餓死者も出て来たと噂になっていた。最も深刻だったのは、戦後から翌春までだったといわれる。都市生活者は農村に買出しに出かけ、交換可能な物と食べ物と交換して飢えをしのいだ。


 こうした状況を改善する為に、あらゆる所で食料の増産が行われた。空き地はもちろん、空間が有れば作物を植えた。こうした事は帝国内では当たり前とされた。魔獣大戦後の帝国歴394年後半からは、こうした食の窮乏が続き人々は飢え困窮していた。


 ※ ※ ※ ※ ※


 嘗ての様な、のんびりとした風景は探しても無い。市場のお店では、おじちゃんやおばちゃんは愛想も良く、親切であった。長い間、この土地で商いを続けてきた愛すべき人々は去り、それらの光景はケドニアから消え去った。代わって台頭したのがヤミ市である。帝国の人々の生活にはヤミ市が欠かせない物となっていた。


 家から歩いてもいけた市場は無くなり、ヤミ市という盛り場が教会前広場に見られるようになった。駅前の土地などの利便性の良い土地は、地元の聖秘跡教会が所有しており、そのためか、開発計画は聞こえてこない。


 帝国歴395年時点で人口が約25000人以上だった240都市のうち、実に227都市にはヤミ市が存在したとも言われる。54の直轄都市、12の城郭指定都市においては言わずもがなで、複数のヤミ市が出来ていた。魔獣大戦直後から同時多発的に発生したヤミ市がピークを迎えたのは翌年396年とされる。


 ヤミ市には何でも有るかのようだった。魔獣大戦後の戦禍が残る帝都ヴェーダでは、駅や教会前広場の廃墟の中で作られたバラック小屋には食料はもちろん、石鹼、衣料品、毛皮、砂糖、果物など普通では見る事も出来ないような物がところ狭しと並べられていた。


 ヤミ市では、物も有ったがひどい物も有った。小麦粉の代わりに穀物カスやひどい時には殻など動物のエサが混ぜられた麦粥が普通に売られていた。燕麦などはいい方で、雑穀やフスマなどおよそ主食としては考えもつかなかったような物だった。肉の欠片などは微塵も無く、菜っ葉の麦粥をすすって食いのばしたのだ。


 フスマというのは、本来は牛や馬の餌にする小麦の皮の屑も、ふかしパンにまぜて食べられたものだった。量を増やす為に食感を捨てており、ざらりとした舌ざわりがする。菜っ葉汁の麦粥をすするにしても、たとえわずかな量であっても麦がいる。しかし月に一度や二度の配給は、あてにできなかった。


 ヤミ市では、あらゆる品が平然と売られていたのも事実である。帝都には何でもある!という話は、すぐに周辺都市に知られる事になる。そうこうする内に、おびただしい物資がヤミ市へと流れだした。これらの物資の多くは、帝都防衛軍の倉庫から流れだしたものだった。


 ヤミ市に出回る物資は、隠退蔵物資といわれていた。魔獣との決戦にそなえて、ケドニア中の都市に分散されていたのである。隠退蔵物資とは、魔獣大戦中の防衛軍の軍需集積品の事で、これらの物資は放出品という名で、正常なルートを通じて市場に出まわった物もあったが、所在不明となり、隠された物も多かった。これらが隠退蔵物資であって、ヤミ市場の商材となっていた。悪性インフレの要因の一つである。


 戦前の帝都でも、砂糖は、なかなか手に入るものではない。人々は甘味のある野菜、人参、ほうれん草、玉葱を求めたがあろうはずがない。甘さは高嶺の花であった。だが、ヤミ市には金さえ出せば物はいくらでもある。


 ケドニアはアレキ大陸中に販売し、香り入り石鹸を作っていたが、ありふれた石鹸さえ、今は貴重品となった。燃料の供給不足で、調理に使う量さえ聞に合わず、浴場など望むべきもなかった。その為か、なんとなく不潔で洗濯も体を清潔に保つ事も難しかった。


 ふだんは信仰心を持たない者が、病気や災難で困った時だけ神に祈って助けを求めようとするが、本当に困窮し苦しさがここまで来てしまうと、神にすがる気持まで無くなってしまうのだろうか。嘗て聖秘跡教会の敬虔な信者はいなくなった。ヤミ市に出掛ける事は有るが、教会に参詣する者は数えるほどに減っていた。それも無理はない。飢えは人々の心を狂わせるのだから。


 食べものをめぐっての争いが絶えなかった。あげくの果てには殺人さえおこった。もちろん金さえあれば、どのようにすさまじく高価なものでも口にできたが、普通の人々は、そうはいかなかった。一杯100リーグの麦粥どころか、1リーグ安ければ行列が出来るほどである。飢えは、蒼ざめた人々を量産していたのである。


 暖衣飽食が許されていた390年までとは違い、同じケドニアの空の下であったが北ケドニアの人々は差し迫った飢えをこらえて、一片の食、一枚の衣類を乞い求めていた。帝国歴394年の気候は温暖で穀物の成長も良かったが、作物を育てる者は増えても農業経験者は少ない。加えて、北ケドニアと南ケドニアとは食料の生産性が全く違う。


 この時、ケドニア帝国では前年同期比の半分以下の収穫量に過ぎなかったと皇帝府は発表している。それまでは毎年約2割増の作柄が見込まれておりで、それも増加予測がされていたのだ。南ケドニアの収穫量が0に等しい状態になった事は憂慮にたえなかった。


 帝国では、魔獣大戦後の混乱から、一時的にだが復興が軌道に乗り始めた。帝国歴395年度以降の予算は、これを実現するための超拡大予算となり、物資、資材の不足、生活難により激しいインフレーションが発生した。


 復旧の為に、帝国各地で再建が始まったので需要が急増したが、食糧難の為に工事量は著しく減少した。やがて施工中の工事はほとんどが打ち切られ、工事量の激減の一方で仕事は無くなった。それぞれ生きていくのに懸命であった。その最大の原因は、やはり食糧難であった。


 ※ ※ ※ ※ ※


 ケドニアがこうした厳しい状況を陥った時、苦難を乗り切る為に行われたのがイリア王国からの緊急食糧援助である。援助された食料品の総量は、前年同期を上回り12万トンと言われた。その恩恵は大きかった。しかし、帝国全土に配るまでの量は無かった。食糧は砂地に水を撒くように無くなって行った。


「ナゼール宰相、どう思われます」

「おそらく、イリア王国では自分達の食料を削って送ってきたのだろう」

「そうですな。そうでなければ、600万と言われる人口の国が、収穫前に12万トンもの食料を出す事などは出来ないでしょう」

「カシミロ大使には、礼を言わないとな」


 援助の輸送ルートは、帝都ヴェーダとリューベック川近郊を主としていた為、残念ながら北ケドニアまで届いたのはわずかな量であった。飢えた人々は何処にでもいたのだ。送ろうとしても、運ぶまでに時間がかかるので、勢い目の前の人々から配られる事になる。


 北ケドニアでは、食糧自給を目指したが地理的条件も有って難しかった。言うのは簡単だが、気候は作物の栽培に適さず、それを開墾し、栽培を始める事は容易な事では無い。南から送られていいた食料は減り続け、その日暮らしの者達は、空腹になれば何でも口にするようになった。それこそ、毒でないものはどんなものでも食べねば為らなくなっていた。


 戦禍にあった者は無一物である。大戦後において、窃盗だけではなく強盗が増えているのは生活苦の為だと言ってしまえばそれまでだが、犯罪でも慣れた者がすればコソ泥で済ます。だが、素人がすれば強盗になる。強盗で止まればよいが中には人殺しをするものが出る。死刑囚が増えたのもその為である。


 何もかも失った者が、死を恐れない犯罪者となれば恐るべき罪を犯すようになる。死という恐怖の枠が取り払われると、自分の生命であろうと他人の生命であろうと、構いわしないとばかりに凄惨な事件を起こした。ケドニアでは、魔獣大戦前の秩序や価値観が失われたかのようだった。


 こうした状態は、悪性インフレの進行とともになおも続いて行く。帝国では、厳しい規制が始まり、飢餓と廃嘘の時代が訪れようとしていた。金さえあればと言う風潮や犯罪が増えていた。罪を犯さずに生きてれるのは、獄中にいる者だけといわれたほどの時代である。もっとも、刑の執行までのわずかな日数であったが……。


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