公使館。影と、ゴースト部隊
帝国歴391年10の月26日
「アルセニオ君、やはり帝国軍が敗れたと言うのは本当の様だな」
「公使、ウーゴが探って来てくれました。噂通りフルダ渓谷、平原と、立て続けに負けているそうです。第一城壁では、本格的な迎撃準備がされています」
「そうか、魔獣による包囲も十分に考えられる。まさか帝都脱出も考えなければなるとはな」
「そうですね、公使。イリア遠征軍も、リューベックライン建設で東に移動してきましたから、万一の時は避難して合流するという事になりますね。しかし、1500キロの彼方です。ケドニアの、高速馬車の様にはいきません。移動するには最低でも馬車は3・4台要るでしょうし、馬は12頭しかいません。換え馬も必要になるでしょう」
「おそらく帝国からも、退去勧告が出されるだろう。ここに至っては、帝都脱出もやむをえない。公使館員と家族14名の命が優先だ。イリア王国まで、無事に連れて帰るのが私の使命だ」
「では、馬車はイリアから持って来た特殊馬車が有りますが、問題は四頭足らない馬ですね。早速、ウーゴに馬の手配をさせます」
「あぁ、それで良い。こんな事になるなら、4頭立ての馬車で無く、見栄を張って6頭立ての馬車にでもしておくのだったな。今更、しょうがない話だな。帝都脱出の用意にかかってくれ」
※ ※ ※ ※ ※
王国歴 181年11の月2日 ※ ※ 帝国歴391年11の月2日
エミリーと出会ってちょうど1年。390日目である。エミリーが、ケガをしていたのを治療してからの縁である。月日が経つのは本当に早い。本来なら、あれやこれやと思い出話を語り、ちょっとした物を用意したりするのである。が、如何せん。僕とエミリーは、空飛ぶ絨毯に乗って帝都へ急報を持って飛行中である。
10の月21日に要塞を出て、帝都まであと200キロ程で到着である。高速馬車は4日半で着いているが、空を行く僕たちでも帝都に行くのには4日はかかる。途中、リューベックライン建設中の遠征軍本隊に連絡に寄るので、2日プラスして6日の道行きとなった。前回の、高速馬車が昼夜を問わず移動し続け、距離と速度をどのようにして得ているのか、また、いかに非人道的か良く分かる話だ。
時が、惜しいが体調も考えないと。いざという時に役に立たない。よく言われるように、休息をとるのも兵の務めである。寄り道の方は、殿下の文書を渡して、要塞への魔獣侵攻時の報告をしたが、先を急ぐのでと手短に切り上げれた。今回は魔核弾頭の話はもちろんだが、カシミロ殿下から帝都公使館から館員達の退去勧告の伝達を頼まれている。
イリア王国は、帝都ヴェーダに公使館を構えて常時任務を遂行している。公使館は、国際法上不可侵とされる。これは、外交特権の一つでアレキ文明の頃からの習いだそうだ。 ケドニアの官吏は,公使が同意した場合を除いて公使館に立入ることができない。その業務は、派遣国を代表し 派遣国の国民の利益を保護する事である。加えて、ケドニア政府と交渉しケドニアの情報を適法にイリア王国に報告するし、友好関係を促進する事などもある。
もっとも帝国においてはイリア人は少ないようで、ごく少数の商人達も秋口にはいなくなるようだった。危険に敏感な商人ともなれば逃げ足も速いだろう。ケドニア帝国は近代的な技術や製品の流失を嫌いイリアに流れて来る物は、エバント王国経由した物ばかりであった。それとて帝国のゴーストという組織が見張っていると言われ利が無い事が知られていた。交易を望む者もいたが、さすがに身の危険を冒してまでの商売をする者はいないようだった。
商売人などと違い公使などの職員は、外交官の身分をもつ者である。これには外交職員や会計の仕事をする事務技術職員、受付・運転・料理などを担当する役務職員もいる。一緒に避難する為、ウーゴは役務職員とする届けを出す事になる。これで、ウーゴの正体は判明するだろう。ケドニアへの潜入工作員として優秀と聞いたが、勿体ないという訳にはいかない。
公使館は、帝都の第二城区南の第21聖秘蹟教会近くに位置している。街道に面して交通の便の良い事、イリア本国から多人数からなる使節を迎え入れても必要な設備があり、ふさわしい格を備えている事が重要とされている。また、警備をする上で充分な空間が確保できる事も必要である。という事で、それなりの建物が建てられていた。
公使館を作るにあたって、今となっては笑い話になってしまったが、公使館設立当初は近くの住人などは、イリア王国人の姿を見ると婦人や子どもは恐れて家の中に隠れたそうだ。これは、ギロチンによる公開処刑や残虐だとされる刑罰が知られており、西方の野蛮な国であると言う噂を信じたからである。
公使館の土地については、ケドニアが出してくれたがイリア王国としては公館以外に、馬や特殊馬車などを置いておく場所を第一城区に持っていた。そこは近年までは馬車鉄道も通っていない所で、立て込んでいる帝都では珍しく、真昼とも雖も至極物静かな邸宅地であった。おそらくケドニア政府が、監視しやすい様に手を廻したのだろう。
柵で囲われたこの建物には、屋敷と言うより倉庫の様な事務所があった。2人が常駐しており、馬の世話は近くの農夫だった者が世話をしていた。なお、急な人員増加に備えて、一応の宿泊設備が用意されている。この場所には、公使館の14人のうち、8人が先に移動して待機し避難用品等を運び入れていた。
※ ※ ※ ※ ※
「ようこそいらっしゃいました、陛下」
「待たせたな。じゃ、ナゼール行こうか」
3台の馬車列は、ナザールの屋敷を出て一族の墓所がある教会へと向かう。宰相の馬車の印が有るので、人々に道を譲られる。移動時間は、さほど掛からなかった。その墓地には、大きさは十畳ほどの小屋程であるが、ナゼール一族の立派な墓が有る。
墓守が出て来たと思うと、墓場の門が素早く閉じられた。降り立つ2人より早く、帝国のゴースト達が警護配置に就く。墓の前に着くと地下へと続く扉を開けられ、2人は墳墓に降りていく。ナザールが、扉の向こうにある隠された認証装置に近づく。サトーが以前使った、手のひらの静脈と光彩認証の装置を、事も無げに解除して足を進める。
2つの小部屋を通り抜け、墓地の下に広がる部屋の中から制御室の様な管理室に入る。動かない空気にカビ臭さを感じたのか、アンベール帝が顔をゆがめた。
「陛下どうぞこちらへ、これがお話ししてある装置です。帝都に防御結界を張る事の出来る装置の操作盤です」
「ウン、アァ、ここは何時来ても陰気になるな。さしずめお前の一族が、守って来た秘密と所為という訳かな」
ナゼールは結界防御装置の操作盤の前に、アンベール帝を案内した。ナゼールが示す、その軽自動車並みの装置はほこりをかぶって600年を過ごしている。とうに務めを果たし、動く事も無いと思われた装置だった。
「その通りです。陛下、以前お話をしましたように我が一族の祖は、ここで都市に結界を張る技師達だったそうです。代々、帝都の守り人として生きよとの掟です」
「そんな一族の末裔が、ナザールという名宰相を生み600年に渡って帝都を守って来という事だな。そして今不幸な事に、はたまた偶然かも知れないが、魔獣の侵攻が起こった訳だ」
「左様です。陛下」
「で、ここに魔石を置けばいいのかな?」
小さな丸テーブルの上に魔石小を置くと、ドーム状の蓋が出て来て被された。装置が動き始めたようだ。制御室の一連の装置が光を出して、どこか遠くの方で低い音がし始めた。部屋には、静電気が満ちたような感じになった。
「ちゃんと動くようだな。これで、一安心だ。ところでナゼール、頼みがあるんだけど」
「何でしょう? 陛下」
「もしも、もしもだが、この帝都が危ないと言う時には、皇后と娘達を連れてバハラス大本営に行ってくれんか?」
「それは……」
「この結界装置は、見たところあまり長くはもたんじゃろ。以前聞いた話しでは、結界というのは獣はもちろん魔獣にも効くそうだが、どうなんだ?」
「その通りです。設定さえすれば、虫一匹でさえ入れないそうです。ただ、渓谷での爆弾規模ですと、どれほど結界が持つのか分かりません。おそらく2回目は無理でしょう。ですが、陛下。帝都を出る時は、ご一緒に」
「ナゼール。皇帝が、逃げてどうするんだよ。今まで長い間苦労を掛けたな。お前達と帝都の民は北に逃げるんだ。もしもの場合は、後を頼む。俺は、もう随分と生きたよ。二度も人生があったなんて、幸せだよ。出来る事も出来ない事も有ったけど、転生して人の為になる事も少しはやれたと思う。もう、悔いはないよ」
「陛下……」
「後で忘れず、結界装置とバハラスの事を発表しろよ。いずれ爆発の事は、知られるようになる。その時は、これが人々の希望になる」
「確かに、そうかも知れません。仰せの通り、人心の動揺を防ぐためにも、帝都には結界装置があると発表致します」
「カトー卿といったけな。あの魔石をくれた少年、不思議だったな」
「ハイ、目が違いました。少年なのに大人の眼でした」
「転生者では無いのかな。ひょっとして転移者なのか? まさかな。彼は、魔法が使えるという事だったが」
「転移者と言うのは、いない筈なのでは? 陛下は、転生者ですよね?」
「そうだ。ワシの他にも、転生者は大勢いたと思う。アレキ文明の初期や、隕石テロの前と後の頃は特にな。転生者だという証拠も有るんだ。とにかく、転生者には親はいる訳だからな。異世界に転移するなど、たとえ親や周りの環境に恵まれた者でも危ういと思うが、この世界は、飛ばされてきた転移者が生き残るには厳しい所だろうに」
「生き抜く知恵も無く、いきなり知らない土地に飛ばされては十中八九野垂れ死にでしょうね」
「転移した場所で、その者の生き死にが決まるだろうな」
「転生者が沢山出たと言う隕石テロは、600年以上前です。転生にしろ転移にしろ、随分と間がありますが」
「あぁ、そうだな。ワシも不思議に思うよ。皇后は、未だに本気にしてないが、他にも他の世界から来た者が居るのかもしれん。カトー卿は、転移者にしては年が12ぐらい。ワシと同じ日本人なのは間違いないだろう。それにしても、おかしな魔法が使えるそうだし? どこかでチート能力を手に入れたのかな? すると、女神はいる事になるのか? ……分からん。ワシには、分からん事を考える時間がもうないな。魔石が、手に入っただけでも良しとするか」
「陛下、また考え事ですか。皇后陛下も、お待ちです。さ、戻りましょう」
「オォ、すまんかった。埒も無いな。戻るとするか」
※ ※ ※ ※ ※
帝都に向かう前に、影の小頭、セフェリノ・ロレンソ・マネンに話を聞いた。それによれば、やはり帝国にも影と同様の組織、ゴーストがいるとの事だ。影とゴーストは元々は同じ出身らしいが、イリア建国時以前には別れていたそうだ。イリア王国は、建国して180年が経っている。元は一緒でも200年も経てば、言い伝えぐらいは同じでも、別物の組織になっているだろう。
「帝国では、ゴーストと言われているようですね。彼らも獣人なのですか?」
「……良いでしょう。王室のセシリオ殿下の許可もありますし、お話しましょう」
「エェ、ご想像の通りゴーストも影も獣人です。獣人は、イリア王国では北部山岳地帯の人も通わぬ山奥の里に住み、未開の民族として差別に近い扱いをされています。帝国では中央山脈でした。エバントでは宗都リヨンに。獣人は優れた身体能力を持ち、聴力が優れ筋力が強く体格も良い。ですが、少数故、まとまる事でやっと生き抜いてきたのです」
「へー、そうなんですか?」
「そうそう、ご存知ですか? 元々、獣人はこの世界にはいませんでした。アレキ文明が、隕石テロで破壊される100年ほど前、この大陸で魔獣が駆逐された頃から現れたそうです。獣人といっても、人間に犬と猫タイプの2種の能力を加えて高めただけですけどね。犬なら匂いとか猫なら敏捷性とかいう感じです。それでも一般人とは、比較にならないほどの特殊な力を持つ事になります」
(遺伝子操作された、特殊部隊の末裔なのかも知れないな)
「王国に住む影も。帝国のゴーストも元をたどれば一つなんです。時を同じくして、ドラゴンも表れました。なぜだと思います?」
「やはり、兵器としてでしょうね」
(帝国のゴーストもイリアの影も、同じ兵器という事かな。遺伝子改造なんて某大国の話みたいだ。改造されて、体内に埋め込まれ電子チップで操られて命令に従う。兵器となんら変わらないという、お話だが、ムンデゥスでは実際にあったんだ)
「帝国のゴースト、イリアの影、エバントの忍びなどの流派があります。混乱期を経て、帝国が出来る少し前に分かれています。戦闘・権謀術数に長けており、雇い主が同じなら同じ獣人を常に派遣していました。元は同じ一族でも、仕える者が違う事になりました。帝国のゴースト達は、主人を変えず支える事で信頼されていました。ですが、同じ獣人であっても、雇い主同士が敵対していた場合は、争わなければいけなかったのです」
「混乱期が少しずつ収まるにつれ、比例して仕事が無くなって行く訳ですからね」
「そう言う事になります。帝国のゴーストの本拠地は帝国中央山脈です。現在は、帝都北部バハラス大本営ですが、帝都から動いてきたばかりです。帝国のゴーストはゴースト三家といわれ、帝都ヴェーダ派、北ケドニア連邦派、エバント王室派です。主流は、帝都ヴェーダ派です」
「元は一緒だった訳ですか」
「エェ。イリアの影は、イリア王家独立の時、一緒に帝国から分離して今の場所に移り住んだ者達です。イリアの影は、里を変える事は掟で出来ません。王家と結ばれた、二百年前の取り決めらしいのですが詳しい事は長老達しか知りません」
「ゴーストも影も、普段は冒険者や行商人として各地を回り情報収集を積極的にしており、上から命令があると現場に向かい工作活動を行いました。帝国のゴーストは、当時はケドニア神聖王国でしたが北連邦派、エバント派の傘下に属していましたが、ケドニア神聖帝国になってからはヴェーダ派です。イリアの影も最初、ヴェーダ派に仕えていましたが、独立前にはイリア王国の下に仕えています」
「フーン。お家が決って家臣として使える事になった訳ですか」
「ケドニア神聖王国国王アルバン・ピション二世が、アレキ文明崩壊後の混乱期にヴェーダ市に入ると、無人の貴族屋敷などの警備、代官の勤務状態の観察などを行うほか、情報機関としても活動しました。この時、隠密隊として帝国のゴースト百人組が編成されたそうです」
「ホー、100人ですか」
「平和な時代が訪れると、戦闘が減り、情報を得たり警護をする事が任務となり、時には隣国の政治状況を探る事などもしています。獣人というと、闇に潜んで会話を盗み聞きするイメージですが、土地の人と仲良くなって情報を聞き出す事の方が確実で早かったのですがね」
「そうでしょうね」
(スパイと言うのも、基本的にその国の図書館や新聞で大半は知る事が出来るそうだし。飲み友達になれば話も聞きやすいしな)
「エバントの忍びはちょっと変わっていました。同じ獣人集団ですが、風貌はとても恐ろしかったと言われています。2.5メートルを超える大男達で力が強く、身体のいたるところに皮膚腫瘍があり、眼光は鋭く、たてがみとひげを伸ばし、その頭は狼のように長く、鼻は突き出し、口からは四本の牙が生えているように見えたとか、雄叫びを上げれば5キロは届いたと伝えられています。
ですが、帝国がエバントに傀儡を立てようとした時に。ほとんどの者が、ゴーストに討たれて絶えたかもしれないと言われています。今も昔も最も重要な職務は、主君に命じられて情報収集をする事です。遅かれ早かれエバントの影達は、混乱期には良くても時代から外れて滅んでいくでしょう」
(夜中の道で会いたくない人という事か)
「他国への侵入、放火、破壊、夜討ち、待ち伏せなどを行いましたが、重要なのは敵方の状況を伝えることなので、極力戦闘を避け、生き延びて戻ってくる必要がありました。そうした活動のため、行動にはさまざまな知恵が凝縮されることになりました。100年ほど経つと、表立っては戦争のない時代となりました。獣人は、敵地に潜入して仕官して下級士官となったり、その土地に根付く為に貴族の格式をもつ百姓になったり、普通の百姓になったりしました」
「混乱期以後には、獣人は地に潜り見る機会が普通の人にはなくなりました。吟遊詩人やお芝居のなかでの獣人が、一般的な獣人像になりました。獣人が活躍する話では、術を用いて家宝を奪ってきたり、魔法を身につけた獣人が天下の転覆やお家の乗っ取りなどを図ったりというものでした」
(どこかで聞いた事が有ると思ったら、……話は忍者と一緒だ)
「混乱期時代の獣人は、後ろ暗く不気味な存在として描かれますが、吟遊詩人がより話を面白くする為に正義の獣人も登場します。ゴーストや影という呼び名が定着したのは、40年ほど前でごく最近の事です。本物が表の世界から姿を消していく一方、芸能では、虚像としての獣人が出てきます。
いまでは獣人は夜の闇にまぎれた黒服が定番ですが、演劇において獣人が黒服や黒覆面姿 (これは耳の特徴を隠す為です)で登場するようになり、30年ほど前には誰でも思い浮かべる姿が定着します」
「世間でよく知られている話では、摩訶不思議な術で変化し、隠形の術、飛行の術、分身と反魂の術、蝦蟇の術、鼠の術、蜘蛛の術、蝶の術などは、吟遊詩人が勝手に作り上げた物です。この影響を受けた架空の話が、秘伝の巻物を口にくわえて印を結んでドロンと消えたり、大ガマに変身したりするのが獣人なのです」
(面白い話は脚色して作られるという事だね)
「アァ、秘伝の巻物ですね。魔法の巻物の類と思われていますね。170年ほど、隠密行動の方法や心構えなどを記した術書が書かれました。伝えられてきた技が伝授されなくなってしまうという恐れから、術についてまとめられた書が術の巻物です。一例をあげると。まきびしが有りますね。これは水草のヒシの実を乾かしたもので、ひしの実を撒くところから撒菱と言われるようになりました。追いかけて来る敵と戦うには地面に撒くことで足に刺さり、怪我を負わせたり、歩行を妨害して移動速度の低下を狙う武器です」
「……そうなんだ」
「このように巻物の内容は多岐にわたり、心構えからはじまって、潜入術・変装術・交渉術・謀略術・呪術・格闘術などの術の解説、医学・薬学・天文・気象・火薬などの知識が記されています。本当の処は、多様で総合的知識に基づくサバイバル術を書き記した物です」
獣人が、生きてきた世界も大変のようである。




