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第9章

「ただいま。ああ、こんちは」

「こんにちは。お邪魔しております。お体の具合はいかがでしょうか」

「ああ、ほぼ良くなってます。頭以外は」

「ええ?あ、頭が痛みますか?お医者さまは何と仰ってますか?」

「美弥ちゃん美弥ちゃん、冗談だからね。悠、微妙なネタはやめなさいっ」

「そうだよ。美弥子さんかわいそーじゃん。また泣かす気か、ばか兄。ね、美弥子さん、悠兄の頭がばかなのは昔からだからね」


 いつもこんな感じに家族が構ってくれるので助かる。二人だと緊張して会話が続かない。


「るせえな。俺は誰かさんみたいに数学で赤点とってきたりしないんですけど」と妹にやり返して再度罵倒された。加えて脇腹にパンチをくらった。


 空手部の拳だし、さすがに痛いからやめろ。肋骨がまた折れる。


「ああ、悠。美弥ちゃん今日うちでご飯食べてくからね。で、ちょっと買い物してきてくれない?」

「あの、お母さま、わたしが行きます」

「美弥ちゃんはダメ。お客様だからダメ」

「俺行くからいいっす別に。何買ってくんの?」

「えーとね……全部これに書いといたから」


「あ、ではわたしも一緒に行くというのは……いけません、か?」

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