平凡な日常を変えたくて出た行動が吉と出るか凶と出るか
すべて私の頭の中で考えられたものです。
パクリではないです。
似てるかもしてません。
そして文章が変だったり誤字、脱字などが存在します。
それでも読んでやるって人、崇めます。
私の中の世界、どうぞゆっくり見て行ってください!
見渡す限り血が広がる大地。
俺は少し変わった軍服を着た少年少女たちと戦う。
武器を持って魔法を駆使して戦った…。
目覚まし時計:ピピピピ ピピピピ…
慶翔:「…夢かよー。」
少し残念な気持ちが残る中、支度を始める。
慶翔:「あー暑い…、なんで夏休み真っ只中でみんなお気楽に過ごしている中、なんで学校にいかねぇといけないんだよー。」
中学に上がって早4ヶ月。
この俺、松下慶翔は補修にかかってしまい、蝉が大合唱する山の上の方にある学校に夏休みなのに登校する羽目になった。
俺の頭の出来はあまり良くないのだ。
切るのが面倒で肩まで届きそうな黒い髪を揺らしながら坂を登る。
俺はアニメとか漫画、ゲームをこよなく愛している。でも俺のクラスメイトとかはそのことを知らない。
慶翔:「くっそー、小学校までは帽子という素晴らしい物があったのに…。
いや、それほどかわんねーかな?」
元々頭の悪いのだが暑さでやられてもっと安本丹なことを言う。
人がいるところでは、こんな風に独り言を言う俺ではないが、この道とても人通りが少ない。
ここを通学の道として使う生徒も両手で数えれるほどだ。
しかもこの道は不幸なことに上り坂道なのだ。
長い上り坂を黙々と"ぼっち"の俺は歩いて行く。
家から学校まで歩いて25分ぐらい。
結構な距離を歩かなくてはいけない。
慶翔:(なんで山の上の方に作ったんだよ!家から遠いんだよおおおお!)
なんてことを頭の中でぐるぐるさせていたら、いきなり後ろから声をかけられた。
玲奈:「あ、松下おはよ。」
慶翔:「へ?えあ、お、おう…。」
物凄く動揺してたなーって自分でも思うぐらい酷かった。
声の主は同じクラスで数少ないこの道を使って登校するメンバーの1人だ。
隣で素通りするのもあれだから迷った挙句に声をかけてきたのだろう。
彼女の名は舞村玲奈。
綺麗な声をしていて可愛らしい少女だ。
普段は無表情でおとなしい。
小柄で長ったらしい茶色の髪の毛を結ばずにおろしている。
俺が言うのもなんだけどさ、
…暑そう。
舞村は最近こっちに引っ越して来た。
だから友達、できなそうだなーって思ったよ?
俺は。
でもこいつ、みんなと仲良くなってたんだよ。
しかも男女問わずにな。
それに勉強もできる方のだ。
…多分。
なんで多分って思うだろうけど。
俺はぼっちだから、クラスメイトの情報は、みんなが暇なときに喋っている内容を盗み聞きして得ることでしか知ることはできないのだ。
そして舞村に勉強を教えてもらってるところも見たりする。
他に俺が知っていることは、音楽関連のことなら大体得意ということだ。
ピアノも弾けるし部活も吹奏楽部だ。
たまに練習しているところを見る。
なんていう楽器だったかな。
えっと…。
ふるーと?だっけ?
でも黒いしなんかちっこかったなー。
いやいや、俺だって楽器の名前の1つや2つわかるぜ?
リコーダーとかだろ?
残念ながら俺はこれくらいしか楽器はわからない。
またボケーっと歩いていたらスマホの短いメロディーが聞こえた。
ティロン♪
果物のマークが後ろに描かれてる有名な会社のスマホを取り出した。
母からのメールだ。
〈今日は仕事で帰るのが遅くなるから、冷蔵庫の中のものを温めて食べてね♪〉
慶翔:「今日も遅くなるのかー。
父さんは単身赴任でいねーしな。
この頃ぼっち飯が続いてるな。
でも、飯作るのはめんどくさいから助かるなぁ。」
俺の両親は2人とも医者で父さんが外科。
母さんが内科という面白い構成。
去年父さんが関西に転勤になったので みんなで引っ越そう!となった。
家も買って、新しい家具を買いに行ったりして、そこに住み始めて間もないころ、父さんのガラケーにメールが届いた。
内容はこうだ
〈ごめーん!関西って言ったけど、九州だったー。
本当にごめんねー!〉
とのこと。
そして、父さんは関西の方の病院から九州の病院に飛ばされた。
母さんも一緒なら寂しくないでしょ と関西に仕事先を変えたのだが…。
本当にどんな間違えをしてくれたのか…。
そんでもって俺はギリギリ入学式の日の前日に引っ越してきたものだったから、転校生というあの"ニンキモノ"という存在になれなかった。
でも父さんと母さんが揃って入学式に来てくれたことがとても嬉しかった。
そして父さんは寂しいからと言って週末には大体帰ってきてくれる。
お土産を持って。
ついでに出していたスマホで時間を確認。
現在8時25分、補習は9時30分くらいからだからまだまだ大丈夫だ。
あと10分も歩けば着く。
ぼっちの俺にだって喋れる奴がいるのだ。
だから早く学校に行かなければならないのだ。
友達なんて成り行きで、できるものだと思ってた。
でも現実は厳しかった。
友達なんて全然できなかった。
だが、奇跡的にいとこが別のクラスにいる。
名前は松下幸助。
特別仲がいいわけではないが、話す分にはなんの問題もない。
少し長めの黒髪、背は高めで、いわゆるサッカー少年ってやつだ。
幸助とは住んでいるところが離れていたから一緒に登下校ができない。
俺はサッカー部の朝練が終わった幸助と話すために早めに行くのだ。
慶翔:「ようやく学校が見えてきたか。」
そう小声で言って俺は早歩きで校門を抜け下駄箱へ向かう。
その途中、幸助と会った。
幸助:「お、慶翔おはー。
補習にでもかかったん?」
慶翔:「ご名答。
そういうお前は朝練終わったのか?」
幸助:「ちょうど今終わったー。
やからゲーム対戦でもしよーや。」
慶翔:「りょーかい。
とりあえず教室に荷物置いてくるからお前の教室で待ってて。
そっちに行くから。」
幸助:「じゃあ俺は着替えてくっか。」
そういって幸助は更衣室に向かっていった。
さて俺も教室に向かうかな。
俺の教室は1階にある、1年1組の教室だ。
この学校は1階に1年生3クラス分の教室と体育館と職員室がある。
2階には2年生2クラス分の教室と理科室と音楽室と美術室と更衣室がある。
3階には3年生1クラス分の教室と家庭科室と技術室がある。
4階には空き教室と部室などがある。
そして外にはグラウンドとプールがある。
この学校は公立だからパソコン室とかはないけど、校舎は綺麗だ。
1組の教室に着いた時にはクラスメイトが10数名いた。
ヤバイ…いい席がとられてしまう!
補習では好きな席に座れるのだ。
俺はやや急ぎ気味に一番後ろの席付近に行く。
両端が空いていたので窓側の席を迷わず取りに行く。
一番先生からは目立つ席なのかもしれないが、生徒からするとそんなに存在感が出ない席なのだ。
悠馬:「お、毛玉おはようさんー。
補習かいな。」
慶翔:「誰が毛玉だ(慶翔→毛糸→毛玉 だそうだ。最近教えてもらった)
そうだよ。
でもお前はなんでいるんだよ?
補習か?部活か?」
悠馬:「実は俺も補習なんやーって言いたいところなんやけど、俺はうるさい妹と弟達から逃げて来ただけなんや。
宿題しとるっちゅうのに隣で遊んでたり、泣いたりってなー。」
とか言っちゃってるけど、きっと宿題なんてとうに終わってるんだろうなー。
コッテコテの関西弁を使うこいつは真野悠馬。
イケメンでスポーツ万能、友達いっぱい、そして天才と言うハイスペックで人気者という。
俺の羨ましい人種である。
慶翔:「はぁ…俺はお前がほんっとうに羨ましいぜ。
友達多いし、イケメンで天才とか、この世は本当に理不尽だ。
俺はルックスも良くない、友達がいないぼっちで、勉強もできないからな。」
フレンドリーな真野だったら友達になれそうと希望を抱いていた頃もあった。
だが、人気だからいつも周りに誰かいるのだ。
お、俺にはハードルが高すぎる…。
と、諦めたのだ。
悠馬:「おいおい、俺とお前は友達やないって言うんか?
俺は悲しいぞ!」
と言いながら泣き真似をして抱きついてきた。
慶翔:「暑い暑い!
わ、わかったから離してくれー!」
と、顔と耳を真っ赤にさせながら言った。
悠馬:「お前もそんなに自己嫌悪するなよー。
友達だってそこそこいるやろ?。
俺とかさー。」
正直めちゃくちゃ嬉しかった。
だけど天邪鬼だなー俺って。
慶翔:「ふんっ。調子のいいこと言っちゃってさ。
お前はたくさんいるからいいよな。」
なんて言っちゃった。
バカー!
俺のバカー!
だけど真野は、
悠馬:「もぅ奥さんったらぁー。
照らなくてもいいじななぁんいー♡」
と、言ってくれた。
ごめんな、真野。
そしてありがとう。
お前は神かー!
って心の中でめっちゃ叫んだ。
慶翔:「そーいや、幸助のとこに行かないと…。
ってことでじゃあな。」
もうだめだ、恥ずかしすぎる…
ということで、愛想ゼロパーセント発言をして教室を後にし、幸助が待ってる教室に向かう。
幸助は隣の2組だ。
幸助:「お、きたきた。
おせーぞー。
早くやろうぜー。」
慶翔:「わりーわりー。
おっけー、やろう。」
スマホを取り出してアプリを起動させた。
そこには幸助の他にも2人いた。
チャイムが鳴るまでの間ずっと俺らはゲームをしていた。
余談だがゲームとなれば知らない子がいても喋れる。
時間は過ぎて 補習は昼で終わった。
よし、すぐ帰ろう。
すぐ逃げよう。
1人で帰る俺はささっと下駄箱へ。
そしてスーッと校門を抜けて下り坂になった道を下る。
慶翔:「昼間の暑さは尋常じゃないぞ…。
朝も暑かったのにー、地球温暖化め…。
早く帰ろっと。」
走ると疲れるので早歩きで下っていった。
木が影になってくれてるから、直射日光は避けられるのだが、やはり熱された空気には負けてしまうな。
慶翔:「コンビニでアイスでも買おうかなー。」
あ、バニラアイスが無性に食いたくなってきた。
計画を立てコンビニに急ごうとした俺に謎の声が聞こえた。
不思議な声だった。
脳に直接響くような。
…なんだろう?
⁇?:「おーい、レイナ。
今日は早めに入り口に来てよねー。
みんなレイナのことずぅーっとまってたんだからね!」
慶翔:「へ?」
なんだ?この小さいのは?ヨウセイのようなもの?
⁇?:「早くねー。
それに、レイナがいなかったら向こうの世界に行かこともできないんだから。
それに、こっちに入り口が開いたからみんな 忙しいんだよー。
だから神社に早く来てよねー。
狸の置物で遊んでるからぁー。」
え?え?え?え?
レイナ?誰?
神社?
何のことだ?
向こうの世界?
パニクってる俺を無視して声の主は飛んでゆく。
…妖精?本当に?
慶翔:「…きっと疲れてるんだ、俺。
でも気になるな。
神社…たぬき…。
きっとあそこだ。
家に一旦帰って自転車で行こう。」
この平凡な日常が変わってくれるなら…。
アニメのような非日常な世界をどこかで求めるのは、みんなあると思う。
魔法だとかが使えたらいいのにな、とかね。
俺もやっぱりそんなのに憧れてしまう。
異世界にいけたらな、そこで主人公になれたらいいのにな、とか。
そんな思いに駆られ、走って家に急ぐ。
もしうまくいけば、俺の人生は変わるかもしれないから。
はい、どうもこんちゃす。
ふれぁと申します。
やっと考えてた内容が書けて嬉しいです。
誤字とか文章とか何書いてんだよ!ってなるかもしれませんが、これから頑張って直して面白いお話が書けたらいいなと思っています。
連載、頑張ってしてみたいと思ってるんで、よかったら暇なときに見てくださいね!
では、また次回でお会いしましょう。