エイプリルフール 後編
後編遅くなりましたー
むかーしむかーしあるところに、ひとりの男の子がいました。その男の子は、お金持ちだったわけでもなく、力が強いわけでもありませんでした。何の特徴ののない、普通の男の子でした。しかし、彼には夢があったのです。
そう!雑貨屋を開き、たくさんの人々を笑顔にするという夢が!
ストーリー的にはミハエルの今までの経験をベースに多少盛って、いやかなり盛っていた。
それにちょくちょく絶対無理なようなことも入れていく。ドラゴン退治とか絶対とはいえないが、基本的にありえない。竜種は地底で眠っているらしい。わざわざ、天災級の竜種を起こす、馬鹿はいない。
そして、最後には、男の子は夢を叶え、雑貨屋を開いた。というところで、お話を終わりにした。
「いい話だったなー」
ダグスがまるでいい話だったとでも言うように、ため息を漏らした。
リリーは途中から寝ていた。
何となくは予想はできていたが。
しかし、リリーが寝てしまったから、といって、終わりにしてしまうのは、数時間かけて考えた超大作を無駄にしてしまうのはもったいない気がして、続けてしまった。
「明日も仕事あるからもう解散な」
それぞれ、用意する荷物もないので、すぐに立ち上がり、玄関へ歩いていく。
「じゃあな。お前、今日の話、結構面白かったぞ。才能あるんじゃないか?」
「いやいや、そんなことないって。もしそうだったら、俺の今までが面白かっただけだ」
スタニスに笑って返す。
だがそれもいいかもしれない、今後も暇なときは考えているのも悪くはないのではと思っていた。
そして時はまた巡る。