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俺、神様になりました。  作者: 商 秋人
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第22話 事件と対策と考察、そして……




 あのあと俺達も自己紹介(ラミアは偽名を使った)を済ませ、とりあえずその娘に会って魔術を教えてやってくれと言われたのでとりあえず教えることになった。という事はなく遅い時間(大体向こうで言う10時位だ)なのでひとまず明日にすることになった。


 のだが……


 現在宿屋にて……


 「嫌イヤイヤイヤっ、話聞ーてんのかっ! んなもん着れるかっ! なんで俺がそんなっ」

 「い、良いじゃないですかっ! 減るもんでも…………胸は減れば良いのに……はっいやそうじゃなくて、だから着てくださいよー」

 「い、今一瞬殺気がしたぞっ、それも超ガチのやつ!」


 そんな言い争いが……リアが“水着”でエルタが某アニメ(U○ホ○ダーかな?)の“制服”を着ながら、行われていた……


 …………


 「ちょ、ちょっと待て、何があった」

 「ほ、ほらっ、帰って来たぞっ! 亮太とラミアが帰って来たぞっ」

 「えっ……」

 

 言い争いをやめ持っていた水着が下にポトリと落ち固まるリア……


 恥ずかしいならやらなきゃいいのに……

 そう、極普通の疑問を抱いていると


 「エルタ……道連れに着てください」

 「やだよ」


 そんな会話とともに、とりあえず俺とラミアは部屋を出ることにした。


 

 5分後



 机に置かれた冷めた夕食を全員でつつきながら、とりあえず先程の事の経緯を確認をしてみることにした。


 「で、さっきのあれはどうしたんだ?」

 「い、いやー、興が乗ってしまって……」

 「成る程、まぁわかってはいたが……というか、よく考えたら……いや、良く考えなくてもリアが悪いのは何となく理解していたが……」

 「ふぐっ!」


 わざとらしく机に倒れ込むリア


 「そっちじゃなくて……あれだよ、あれ」

 俺はそう言いながら棚の横にある大量の……な、なんだ? ご、ごみ? とにかく大量の紙らしきものに指を向ける。

 そうするとリアが居ずまいを中途半端に戻しエルタに指をむける。


 「……それはあれです、エルタさんのものです」

 

 エルタ? なんだろう……たしかお金稼ぎに討伐に行ったんだっけ? でもなぜに紙? あ、そう言えば服着替えてる。


 「あ~それ、あれだよなんだっけ? お前らの世界で言う退去願い+礼金みたいなもんだよ」


 …………

 ?


 ど、どゆこと? とにかく先程と同じでどうしてそうなったのかを聞こう。


 「どうしてそうなったんだ?」

 「ん? あ~、いや、うん、いろいろあったんだよ……」

 「もっと具体的に言ってくれ」

 「メチャ強モンスター、ボンってしたらそれ見た人達が恐怖した、王に呼ばれたこれもらった」

 「ok、だいたいわかった」


 前のめり+腕伸ばして=ヤバイ

 と、このようにグーン? ガーン? となる俺

 

 「そしてどうすんだ、この状況……」

 

 来て2日目で即退場とかどんだけだよ、異世界ラノベでも早々ないぞこんな急展開。


 「もう呪われてるとしか言えねーよー」

 「そうですね、来た瞬間ですから、ですがまだ大丈夫です。そう、エルタを追い出せば良いんですからっ」

 「目をキラキラさせんな、そうゆう見捨てるのはしょうにあわん」


 ていうか、やめろ、前のめりになるの、俺が座りながら前のめりになるから、たちながら立てなくなるから。


 「よし、まず王に会ってどうにかしてみるか」

 「いやいや、ムリなんじゃないんですか? それ、仮にも王様ですから会うのは難しいかと」

 「あ、そっか……」


 うーん……

 こっちに来てから悩んでばっかな気がする。

 まぁ、しょうがないか、異世界転移だからな。

 そんな良くわからない納得をしながらふとエルタを見るとあることに気がついた。


 「あれだな、エルタ人形売ってあったけど良く見たら違うところわりとあるんだな」

 「? あ~、道具袋の中で異様に目立つあの人形な、多分あれ俺様の家族の誰かだと思うぞ」

 「神にも家族とかいるのか?」

 「いや、神にもいろいろあるからな」

 

 そんな話をしているとリアが混ざってきた。


 「そうですね、例えば私の場合元々人間ですし」

 「えっ? そうなのか? てっきり普通の神さまかと思ってた」

 「何言ってるんですか、始めに話したじゃないですか」

 「? …………いやいや聞いてないけど……」

 「あれ? 言ってませんでしたっけ?」

 「あぁ、おそらく」

 「なら、改めて……“我がなはっ“」

 「はいストップ、それ結構うるさいからストップ」

 「普通のですか?」

 「普通のでお願いします」

 「では、私の本名は、神無月莉愛かんなずきりあと言います」

 「そうそう。そんな感じだ。」

 「趣味は裁縫とお茶です」

 「おい、どーどーと嘘つくなおい」

 「五月蝿いですねエルタ、嘘は言ってませんよ、嘘は」

 

 「あっ!!」



 そこでずっと黙り込んでいたラミアが唐突に大きな声を上げた。

 

 て、ビックリしたー、ラミアこういう時声でかいな、日々これぐらい声を出してれば……いや、日々これぐらいはダメだな、うん。


 ま、それよりも


 「て、ラミア。どうした急に声を荒げて、ビクッてなるでしょ、ビクッて」

 「わかりましたっ、わかりましたよっ! 解決法がっ!」

 「え、まじか、なんなんだ?」

 「わりと簡単ですよ、ほんっとうに簡単です。―そう、嘘ですよっ、嘘っ」

 「? いや、そんな簡単に王騙せないだろ」

 「そう、ですから、半分は本当の事を言うんです」


 アニメとかでよくあるやつか、でもそんな簡単にいくことでも無いだろう。

 だが、可能性があるならやっぱ賭けるしかないわけで……て、そんなことよりまずは話を聞かなければ


 「で? どういう作戦なんだ?」

 「私はラミアルア王国の姫ですよね、だからその事を言うのです。一応この国は元々家の領地ですから、国になった今もそれなりに支援をしています。なのでその事を伝える」

 「なるなる、それで?」←俺

 「ここからが重要です。リョウタさんと、エルタさん、それにリアさんを家の隠し玉、王級魔術師として伝えます。今回はこの国への信頼の証しとして、襲われたときへの対処、つまりここに滞在し、通路を覚える必要がある旨を伝えるっ」

 「おーーっ! 確かにそれなら行ける気がする」

 「いやでもラミアルア王国から人きたら無理じゃないですか?」

 「そこは大丈夫だ。俺様がなんとかする」


 そう言うとエルタは魔術を詠唱しながら魔方陣を眼前に描く。

 

 「《我が命じるは、過去とともに、一筋の道、願うは奇跡、転移の奇跡》っと」


 淡々とした言葉で紡がれた詠唱とともにエルタが光の塵と化す。

 

 ……………………


 「「「…嫌な予感がする………」」」


 すると光が収束し、だんだんと形造られていく。


 「おし、とりあえず一本しかない道塞いできたぞ」


 ですよね、だって俺も同じこと考えたし、それゃそうだよ。


 「まぁいいや、とりあえず話はまとまったし、道塞いだのも夜だからきずかれないだろ、だいたい片付けたしもう今日はねるか」

 「そうですね」

 「だな」

 「はい」


 そんなこんなで、俺は自分の部屋に戻りさっさと寝ることにしたのだった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 月が影で妖艶な笑みを向けて来ているようにみえる、不気味な夜。

 暗く、冷たく、一人な夜。


 そんな夜に一人の少女は、ていうか私は考えていた。

 あの”女“をどう消すか……


 あの魔術を使えるのは神でも2人いや、二柱しかいない。

 神の加護も、天から授かった才能も、そのあとの努力も、はりつめた演技も……すべてすべてが気に入らない、彼女のすべてが気に入らない。


 そう、あれは演技だ、昔と明らかに違いすぎる。

 昔はもっと、もっとましだった……

 今の彼女は……気持ち、悪い……


 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……


 そう、だから私は彼女を思いのままに殺してしまおう……気持ちが悪いのだから………

…………失踪しかけたっっっつ!!


 キツイっ! これが急にどこかに逃げたくなる作家の気持ちかっ! て、そんなに書いていませんが……


 いや、それよりも、本当に申し訳ございませんでした。

 ここまで長引いてしまい……


 ま、まぁ、心機一転、次はもう少し頑張ります。(心機一転じゃ無いか?)


 例え少ない読者でも、始めた限り続けて行く所存なので今後ともよろしくお願いします。


 ―それでわまた次話で―

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