表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、神様になりました。  作者: 商 秋人
22/61

第20話 あれは2、いや3日前の話だ。

今日から短く早くで……いきたいな……(悲壮感)

ーーラミア視点ーーーーーーーーーーー



 好きとはなにか?

 と、聞かれた場合、皆はどう答えるだろうか……

 愛か? 恋か? それともただの感情か?

 どうだろう?

 人それぞれの答えがあると思う。

 皆が皆の答えを

 それならばそれは本当に答えなのか?

 答えとはたったひとつの事実なのではないのか?

 ということはそれは答えなどないのだろう。

 ないと……思う。


 まぁ、つまり考えても仕方がない、取り留めのない疑問だ。

 

 が


 それでも、考えてしまうのが人間だ。

 取り留めのない疑問ほどよく考えて泥沼にはまってしまう。

 まぁ、しまうかも、だが。


 そんな、ありふれた疑問、好きとはなにか? そんな物人によるだろっ! が答えだと思われるその疑問、泥沼にはまってしまう疑問にぶち当たっている、普通ではない女の子が一人、私、ラミア=ラルスーマがいた。

 


 いつもの部屋を特になんの意味もなしに眺める。私の部屋はとにかく綺麗でかがやいている。自分で言っていみるとあれな感じだが、まぁ、本当に輝いているのだ。

 例えば……色んな装飾品で彩られていて、だがそれでいてあまり高級過ぎるわけでもない壁。正方形の机は足がプラチナで出来ており、その机の上には綺麗な花を咲かせている植木鉢が一つ。右端にある棚の上には綺麗な女性の人形が3つ。カチッカチッとなる古さ漂うアンティークな時計が一つ。ちなみに今はだいたい0時半だ。夜中です。御姫様が夜更かしはどうなんだ、という疑問は置いといて。

 

 だいたいこんな感じだ。


 まぁほとんど私の趣味ではなく私の父や母なる人物が買ってきているのだが。


 そんな部屋で私は、王様ベットに腰を掛けながら右手側に置いてある本を眺めそんな、ありふれた疑問を、好きとはなにかを考えていた。


 「あ~」


 と、私はボフッとベットに足はそのままにしつつ倒れ込む。

 

 「ぜんっぜんわかりませんっ、どうしたら“好きとはなにか“について学べるの~~」


 足もベットにボフッとし、ごろごろごろごろと寝転がる。

 私がなぜこんなに悩んでいるかと言うと。


 父に

 『人の心について学べっ、特に感情の起伏、愛情について学べっ。それは王家に必要なことであるのだから……』


 などと言われ、仕方なーく、ひたすら好きに関して考えているのだ。


 ……………………?


 「……あれ? よく考えたら必要なんでしょうか? そんなことを学ぶの……」


 あ、あれ? なんでだ? 相手の感情のを揺さぶるのに必要なのか? いやでもそれなら他でもいいような……そう、むしろ好きというより、嘘とか、むしろ戦略について学んだ方がいいような……でも父のことだからなにか考えが…………無いような気がしてきた……。


 あっ


 「ま、まさか、け、結婚っ!」


 い、いやいやいやいや、ないない……だ、だって! まだ17ですよっ! もしもエレスタルス学園に通っていたら学齢3年ですよっ! まだ学生じゃないですかっ! 



 …………



 そ、そう、これは早とちりですよ……


 うん、うん。

 

 …………


 あーなんか、眠れなくなってしまった。


 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 「は~~」


 大きなタメ息を、姿勢をピンっとしながらする。悲しきかな、そんなことをしても胸は揺れることもない訳だが……まぁそれはどーーーでもいいとして、やはり目の前の問題を片付けないといけないですね……


 そう、王家に必要な事が書かれている本、“王家に必要なあれこれ1000”という、明らかに巫山戯ているだろという題名のぶあつーい本をボーと眺める。


 「これ、無駄に細かいのであまり好きではないんですが……まぁ、王家としての仕事だと思えば楽な物なんですが……やっぱり嫌なんですが……」


 ですが……ですが……多いと思いつつもついでてしまう。だって、ね? 1つ1つにそれがなぜ必要なのか? というのと誰がこの必要を解明もとい考えたか、という説明が長々と3ページ……それが1000個……もう……ね……やってられっかーっ! て感じですよ……


 「まぁ、しないといけないんですがね……」


 それが王家に生まれた物に必要なのだから……

 それにお姉ちゃんもこれしっかりとやってたんだし私もかんばらないとっ。


 「それにしても、この本すごいですね。しっかりと大事な事を綺麗に分かりやすくまとめて……」


 そう、こんな題名だが本当に大事な事が1つ1つに込められて、わりと簡素にまとめられている。だいたい説明に2ページ使うが……

 

 「こんなの、誰が書いたのでしょう……しかも全文手書きとは、見てるこっちがその手間を想像して疲れちゃいますよ……」


 と、その本をくるくるっと見る、ペラペラっとめくる。

 うーん、なんかないかなー作者に関する事。

 で、その人に感情について聞こう。それで学べばいいんです。

 どちらにしろ、この本書いてるなら、それくらい大丈夫でしょうし。

 うん、うん


 「あ、宿題、宿題」


 いやー、完全に忘れてました。

 数学、国語、社会、地理、道徳についての宿題が渡されてたの……


 よし、


 「やるかー」


 そう私は気分転換をし、先ほどの事は考えても仕方ないので、一端忘れようと思うのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ