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俺、神様になりました。  作者: 商 秋人
17/61

第16話 街までの道のり。

前回のあらすじ





結構疲れた魔術紹介っ!

 そんなこと前書きを使ってわざわざ書くなよ……。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 俺たちは荒野をひたすらに歩いていた。

 俺が一番前で、左にリア、右にラミア、後ろにエルタという形でだ。

 昨日の相談の後皆で話し合いをし、次に行く国を決めた。というよりはそこしかなかった。何故なら、リアは「私が街や国を知るわけないじゃないですか」と、エルタは「俺様は封印されてたから今の地理は知らん」と、消去法でラミアに聞いたところ、「一応1つだけなら知っていますよ」とのことなのでそこに現在向かっている。


1日目



 「ラミアルアから北西に行ったところにあるのですが、短距離で行くには船が必要になります。なので少し時間が掛かりますが歩いて行きましょう。」


 このあたりの地理は一応頭に入っている。ので北西はこのあたりだなというのはわかっているつもりだ。


 ちなみに持ち物は、食料とお金、衣服等だけだ。理由は俺が魔術を使えるから。火、水、風、地を使えたらだいたい大丈夫……だと思う。


 そんなわけで真っ直ぐ北西にレッツ&ゴー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 夜。


 ご飯(パンと肉)を食べ終え水分をとった後、大事な物を忘れてたのに気がついた。

 テントを忘れてた。うーんどうしよう……


 「私が異世界から召喚しましょう」 

 「え?いいのか?リア」

 「はい、と言ってもこれは1日3回までですので、今日はこれが最後ですそれでもいいですか?」


 ていうか、リア、そんなレアな魔術でコスプレ?アイテム持ってきてたのか……

 とりあえず返事をする。

 「了解した。」


 俺が了承するといつも通り(まぁ数回しか見てないが)空中に魔方陣を描いていく。


 「〈我の名はゼウス、我の想像せし物を今ここに創造せんっ〉」


 言い終わると目の前に光の粒子が顕れ少しづつ形をなしていく。


 「どうですかっこれがジャパニーズフトンですっ」


 おー大きさや量が心配だったが大丈夫みたいだな。


 「あっ、でもこれ使わなくなったらどうするんだ?」


 うん、フトンを持っていけるとは思わないしな。大きいと量的に、重さはいけるが目立つしな。


 「燃やします」


 「も、燃やすのか」


 「はい」


 少しもったいない気もするがしょうがないか。

 

 そんなわけで荷物の整理をした後静かに揺ったりと眠ったのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 2日目


 「この山を越えて道なりに進んだら街があると思いますっ」

 ラミアがニマニマしながら言う。

 

 それにしてもあれだな、暇だ、だってやることが無いからな………まぁ何もないことはいいことなんだが、どうせだし魔術の練習でもしながら行くかっ。


 指先に小さい炎を出す、え?わざわざ弱い魔術を使う理由?チッチッチ、小さくて強い魔術が無いことに気づいたか?今はそれをしているのだよ。


 ぼっと指先に火が現れるゆっくりと温度を上げていく

…………ばふっ

 炎が消える。


 うーんどういう仕組みなんだろうか魔術って。


 顎に手をあてそんなことを考えていると、エルタが興味深そうにこちらを見ていた。


 「すごいな、そんな小さな炎でその温度を出すとはな……」


 そんなにすごいのか今の。

 自分じゃどれくらいの温度、強さか分かんないからな。


 「あれだな、もうこの世界では100位以内は間違いなく入ってるだろうな、もちろん神も含めて」


 うーんここまで力もらって100位ぐらいか、まぁそんなもんか。


 「えぇぇっ!100位以内って凄いじゃないですかっ」


 「大袈裟だな、ラミアは」


 うんうん、100位以内って微妙なラインだと思うんだが……


 「え?知らないんですか?リョウタさん?」


 ?何のことだろうか?


 「あっ、そうでしたねリョウタさん異世界から来てたんでしたね」


 「まぁな」


 「では、3つあるこの世界にある強さの基準、基本を説明しましょう」


 指先を立て1つずつ説明を始める。


 「1つ目は力、まぁこれは普通ですね、パワーと言い換えてもいいかもしれませんがつまり腕っぷしということです。基本的に鬼族や魔族が有利な側面です」


 指をもう1つあげ。


 「2つ目は知恵、つまり魔術や科学、作戦のことですね。これは人族や神族が有利な側面です」


 指をさらにもう1つあげ。


 「3つ目は技、技とは型や動きで相手の力を利用したり、奪ったりすることを指します。これは竜族や天族、悪魔族が有利な側面です」


 説明を、終え最後に。


 「この3つを基準とし世界には強さの順位があります、一応1000位までは有りますが100位と101位の間には明確な差、優劣があるのです。まぁこの優劣にはいろいろあるんですが」


 一拍おき。


 「そんなことよりもっ!100位に入るなんてっ凄いじゃないですかっ!」


 お、おう、国を出てからはっちゃけてるなーこのお姫さま。


 「よしっそんなことよりも、今は街へ急ごう」


 ラミアが少し面倒くさくなってきたので話をそらす、が。


 「そんなことっ!そんなことでは無いですよ!」


 そう言うと


 「世界の強者に誰もがなりたいでもなれない。そんななか諦めずに粘り希望を見据えたものが強者になる。まさに人間ドラマっ。1位のオーディンと2位のマクスウェルという方はどれほどの人生を送っているの?なぜあなたは強者なの?強さとはなんなのーー」


 えー!?

 どうしたの!?ラミア!?


 そんな感じでラミアの強者談義に苦笑いを浮かべつつ今日が過ぎていくのだった。



 ちなみに今日はテントを召喚した。

 よく考えたら始めからそうすれば良かったな……



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