第12話オリジンさんとドラゴンさん1
へいっ前回のあらすじっ
亮太がご息女の家出理由を聞いたっ
こんにちはっ俺樣の名前はオリジンですっ
無属性の神樣をやっております。
一応、女だ……だが、
強さはおそらく神の中で1番かな……
え?ゼウスじゃないのか?って?
あいつは……まぁ強いが強さの部類が違うんだよな……
と言うわけで今回は俺様と亮太の話だ。
ゼウスは今回出てこないぜっ。
ではっ俺様と亮太の話を始めよう。
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「ふぁーー」
俺様は一人あくびをする。
俺様はオリジンの地下遺跡に住んでいる。
遺跡と言うだけあり、中はギリシャ神殿のような造りだ。
周りには結界が張られていて、外には出られない。
悲しいことに、ここには誰か来る事も出来ないだろう。
なので今日も一人、悲しく、結界を決壊させようと頑張っていた……
一人、心の中でダジャレをするぐらいには、暇だった。
「なんかーないーーのー」
そんな事を言いながらゴロゴロと
どんっ!……ピキッ
と、上の結界がヒビが入る。
「え?うそっ!?」
「いって!」
上から少年が落ちてくる。
岩や石、砂が上から同じく落ちてくる。
「はーー」
と、呆然とする俺様。
落ちてきた少年に近づきよく見る。
黒髪、背は小さめ、服装はごく普通の村人風だがところどころ汚れたり破れたりしている。
というより、血だらけだ。
とりあえず話し掛けてみる。
「おーおー大丈夫か?あんた」
俺様に気づいたのかこちらを向く。
「あ、あー大丈夫です」
と苦笑い。
いやっ大丈夫じゃないだろ……
少年は、右足の骨は折れ左腕も半分程無くなっている。
「そ、そうか、足折れて腕なく無くなってるけど大丈夫か……」
「えっ?」
「え?」
まさかーという顔をする少年。
この少年気づいてなかったのか……
ゆっくりと自分の体を見る。
「うわっ本当だ……」
「いやいやいや、その重症は気づくよね普通」
「まぁ、いろいろあったからな」
うんうんと頷く少年。
少年はあぐらをかきつつ。
「あっ」と気づいたように上を向く。
「ラミア忘れてた……うーんもうそろそろ落ちてくると思うんだが……あっ……」
その瞬間少年は思い切り跳び、壁を跳ねる跳ねる跳ねる。上から女の子が落ちてくる今度は赤色の髪だ。
その女の子をキャッチ(お姫様抱っこ)し、着地する。
ゆっくりと女の子をおろす。気絶しているのか動かない。
ん?よく見たらもう脚が治っている。
なるほど……あいつか、次代の……
俺様は一人理解し、少年に問う。
「あんた、不思議な奴だな、ひとつ質問させてもらっていいか?」
「ん?あぁ」
「お前は……人か?竜か?神か?」
少年は少し悩むと。
「ぜ、全部かな?」
頬をかきつつ応じてくる。
…………え?
「ちょ、ちょっと待て……」
え?え?
えぇーーっ
「そ、それは人の身ながら竜の器と神の器を持っていると……」
そう言うと少年は疑問顔で言う。
「なんなんだ?器って……」
「えーっ知らないで有るのか、器」
顎に手をあて考え事をしようとしていると。
ジーーー
と、俺様を見つめる。
「あっ!」
気づいたように手をぽんっと叩く。
「あれだっ人形と同じ見た目なのか」
一人納得する少年
なるほどなるほどと頷く少年
「あっ忘れてたっ早く上に戻らないと……」
そう呟く少年。
うーんどうしよっかな、本人も解らないんじゃ意味が……ん?あっ付いていってみて俺様が俺様の目で見てみるか……
よしっそうしよう。
「じゃっ俺様も付いていっていいかー?」
と手をあげる。
「ん?まぁいいけど……」
「よしっじゃよろしく」
と、握手を求める。
「お、おうよろしく」
というわけで俺様は少年の一緒に行くことを決めたのだった。




