第11話 家出娘の家出理由
前回なあらすじ
逃げるが勝ち……
まぁそりゃ戦いに勝ったけど逃げたからな……
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「……すいません……私のせいで……」
三角座りで申し訳なさそうに呟く、赤髪さん
「まぁしょうがないしな、て言うか半分以上俺のせいだし……」
と、俺は苦笑い。
今、俺たちは荒野のどこかにいる、跳んでから大体の方角で王国に戻っているところ、時間はだいたい午前7時ぐらい、戻っている理由はリアが宿屋に居るからだ。現在休憩中
立ちあがり、できるだけ明るく俺は言う。
「まぁいざとなったらごり押しで行くが、とりあえず家出した理由を教えてくれ、あとまだ名前知らなかったからそれも」
うん、やっぱり大事だよな情報、そのせいでそうなったかもだし。うんうん。
「あ、そうですね、わかりました、まずは私の名前ですね」
彼女も立ちあがりこちらを向く。
「私の名前は、ラミア、ラミア=ラルスーマと言います、よ、よろしくお願いいたします」
握手するのが恥ずかしいのか少し顔が赤い。
「あぁ、よろしく」
俺も頬をかきつつおおじる。
握手をしたあと、続きを促す。
「それで、結局どういう理由なんだ騎士の1人がご息女だの言ってたけど?」
「私、実はあの国の姫なんですよ」
と、苦笑しつつ話していく。
「この世界には異能者と言う存在がいます。異能者とは、魔術の才能や剣術の才能とは違い明確で、確定した才能、異能者が産まれたらその国はその者が生きている間は確実に存続できると言われるほど。私は産まれてから数年した頃、ある異能力があることが発覚しました、その能力は『創造』あらゆる物質を創ることが出来ます。」
なるほどな。
強すぎだな、本当なら、まぁ限界とかあるんだろうが。
ラミアが話を続ける。
「創造出来るのは、合計10kg.まで、10kg.以内なら幾らでも出すことが可能ですが、重みの無いものと地水火風は精製することが出来ません、理屈や理由は解りませんが。」
なるほど……やっぱり限界があるのか。
「まぁ、それが理由で家から出してもらうことも出来なかったんですが。」
と、苦笑い。
「それでもいいかなって思ってた頃、王家で召使っている方が休日に冒険者街に行ったらしいんですよ。その方はそれなりに強かったのでモンスターを狩ってお小遣いでも稼ごうかと思い、レッドウルフを倒しに言ったらしいんです。」
あーレッドウルフな、普通のモンスターより結構強い位置にいるらしい。まぁ一撃だったのでどういう違いか解らんかったが。
「そのレッドウルフは、いつもより異様に強かったらしく、その強さのレッドウルフが10匹程の群れをなして襲い掛かってきたらしいんですよ。その時助けてくれたのが冒険者街で噂になっている黒髪冒険者、16歳ほどの外見とは似つかわしくない強さの冒険者だったと」
うんうん、それたぶん俺だな、噂になってたのか……一応人助けとかしてたからな、ちょくちよく
「それで、まぁ一度会いたいな~と思っていたら、外に初めて出たいなと思って、で、そのまま行くわけにもいかないなと考え村人っぽい服装をして小さい頃護身用に貰った剣を持って能力を使い出てきた……という訳です」
と、説明を括る。
おぉーこの子見た目より行動力あるな……
「じゃあ、ちょっと恥ずかしいが……俺に会いに来るために家出したわけか」
俺は少し目線を泳がせつつ確認する。
「そうです!」
と、目を輝かせながら言うラミア。
「凄いですよ!本当に!ビッックリしました、まさかあれほど強いジェルクラウンを倒すなんてっ!」
う、少し、いやだいぶ恥ずかしい。
顔を少し赤らめる俺を気にせず、続ける。
「一番初め、一瞬でこちらに来たジェルクラウンを綺麗に見切り1歩右へ、後ろを向き相手の動きを確認しつつ決定打を探す、一瞬で相手の弱点と洞窟内でも出来る魔術を見切り私への配慮も欠かさないっ本当にっ凄いですっ!」
ぐはぁ!
ふっ良いパンチだぜっ
と、恥ずかしさに悶える俺。
「何より最後の氷魔術は本当にっ凄いっ私の言葉のレパートリーでは、語り尽くせませんっ!」
ぐはっ!
これが恥ずかしさのみぞおちってやつか!
再びのブロウに悶える俺。
さすがに恥ずかしさが限界になってきたので話を変える。
「あっそういえばリアの所に急がないとっ」
そう言いおもむろに速歩きをする俺。
「あっ、そうですね、わかりました」
と、ラミアがついてくる。
そんなこんなで理由を聞き終えた俺は早々とラミアルア王国に向かうことにした。
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その頃王国では、
「あの有名黒髪冒険者、王家のもつ観光地をぶっ壊したらしいぜ。」
など、
「王家の娘に手を出したらしいぜあの黒髪」
など、など
「え?なんかりょうたさんの話で持ちきりなんですが、あの人なにしたんですか……」←リア
など、など、など
いろんな噂が飛び交っていたのだった。




