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【本編完結】異世界ライフの楽しみ方・原典  作者: 呑兵衛和尚
第十二部 ドタバタ諸国漫遊記

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徒然の章・その25・ロットの再生

『異世界ライフの楽しみ方』の更新は、毎週火曜日、木曜日、土曜日を目安に頑張っています。


「はあはあはあはあ‥‥これで何人目よ? 最初の高校生から過労死したサラリーマン、ゲーム会社の開発から一流のネットゲーマー、果ては歌舞伎町で酔って倒れて凍死やら、女に振られての投身自殺者。そして異世界トラック案件かよ」


 次々と転移しては冥府に魂を放り込んでいくマチュア。

 一人たりとも転生者なんて出さない。

 そもそも考えてみよう。

 異世界転生って、要は死んだ者の魂がそのまま異世界に転生しているだけであって、今のマチュアの管轄している創造神『The・Ones』の8つの世界では常識である。

 転生後に転生前の記憶が蘇る可能性なんて0に等しく、それでも転生に変わりはないとマチュアは考えた。


「なら、それでいいじゃん。もう面倒いから全て冥府送りで。さて、あと二人か。面倒なやつならとっとと冥府に送って終わらせるかぁ」


 そのまま次の魂の元にやってくる。

そこには、何かこう。薄幸の美青年といった感じの男性が立っている。


「あ、僕、死んだのですね……」

「そうじゃ。お前の魂を確認したのだが、お前は通り魔に刺し殺されたのじゃ。死因は失血性ショック、それはもうあっさりとな。そしてここはお前のような死者の魂が偶然迷い込んだ世界でな、わしはこれからお前を冥府に送らなくてはならない。ここまではおっけ?」

「あ、異世界転生とかは無いのですか?僕は、この女の子のような外見で男子だけじゃなく女子にまで馬鹿にされて生きてきたので……出来れば、新しい世界で、僕自身が楽しく生きられる世界に行きたいのです」

「ふむぅ。お前もラノベ脳を持っておるのか、では、参考までにどんな世界に行きたいのだ?」


それが無理な事はマチュアも承知。だが、今後の参考までに聞いておきたかったのである。

そして、この後の美青年の言葉に絶句した。


「あ、あの……女子と男子の比率が一億に対して一の世界!男子は希少生物で男の子が生まれる確率がゼロに近い、えっと、貞操観念も男女が逆転していて、男の子がハーレムな世界に行きたいです……」

「……は?そんな世界どこにあるのだ?」


そう考えて頭の中で色々と調べる。

THE・ONESの八つの世界にはそれは存在しないが、隣の創造神であるNARROWの管理する八つの世界の一つ、慈愛神ノクターンの世界ならあるいはあるかもしれない。


「あ、あるけど神様違いじゃなぁ。これは無理じゃわ」

「そうですか……では、僕は素直に冥府に行きます」


そう呟く青年。その瞳からはポロポロと涙が溢れてくる。

すると、青年の体がス〜ッと輝く。


『私はNARROW。異世界の創造神代行のマチュアよ、その青年の死んだ世界は我が世界の一つなり、流転し過ぎて世界の壁を越えたその者は、我が世界が受け入れよう』


脳裏に聞こえてくる神の声。

背筋がゾクッとして、マチュアは慌てコクコクと頷く。


『その青年の希望は叶うだろう。我が世界の神の一人である慈愛神ノクターンの元で……って、こら、貴腐神ムーンライト、貴様の管轄では無い。お前の世界の女性は腐女子やら貴腐人やら、挙句に汚超腐人やら、なんだその、青年同士の愛の世界ではないか!!こら、返さぬか!!』


何だか異世界の創造神も大変なんだなぁ。

そう考えつつ、不安そうにキョロキョロしながら消えていく美青年を生暖かく見送るマチュアであった。


………

……



一時の清涼時間、ご存知ティータイムで脳内をリセットすると、マチュアは最後の魂の元に歩いて行く。

 そこには『パッと見て目立つところもない地味な青年』が立っていた。


「またラノベ脳なんだろうなぁ……魂の出身地はルーンスペースか。まあ、何もないことを祈るよ」


そのまま青年の前に立つマチュア。

すると青年は天を仰ぎ見てガッツポーズをとった。


「異世界転生来たぁぁぁぁぁ、あんた神様? ではさっそく俺を転移させろよ記憶は今のままで、最強の魔術と最強のスキル、そしてアイテムボックスとハーレム属性、不老不死も追加して‥‥そうそう、あとは金。とにかく先立つものがないと話にならないからなぁ‥‥って聞いている?」


 矢継ぎ早にまくし立ててくる青年。

 もう、その表情は欲に塗れ、知性も何も感じられない。

 

「そうそう、生産系スキルでのチートも万全にして、でもモンスターの脅威はしっかりとある。けれど俺の肉体はモンスターの攻撃では死なないという追加設定も頼むな。あ、世界の文化レベルは中世をイメージして、俺の持つ現代知識がチートレベルになるように。あ、そこまでいったら俺神じゃない?でも人間のままで神と同じ能力があってもいいじゃん、最高じゃん」


もうね、馬鹿かと。

異世界大使館の古屋でも、ここまでの妄想脳は持っていないわ。


「はぁ。どんな魂かと思ったら、ラノベのダメ主人公のテンプレートかよ。今のあんたの希望は全て却下、ついでにいうとあんた普通に死んで冥府に行く途中で迷子になってここにいるだけだから、速やかに冥府に送るので後はよろしく」

「ふ、ざ、け、る、な。俺が死んだのはそもそも神様の手違いだろう?じゃないとこんな場所に俺は立っていないだろう?」

「そんな事あるか木瓜ぇぇぇぇぇ。あんたの死因を確認したら、貧乏学生が食うに困って『ラーメン爆盛りチャレンジ、制限時間以内に食べたら無料+賞金一万円』に釣られて食べ始めた挙句、僅か5分でラーメンを喉に詰まらせての窒息死じゃないか。神さまの干渉する余地ありませーん」


 その説明で、青年は申し訳なさそうに視線を左右に送る。


「そ、そうだ、あんたじゃ話にならない。どっか美人で、それでいてナイスバディ、やや性格はおっちょこちょいでドジっ子属性持ちの女神様とチェーーーンジ、神様チェーーーンジ。もっと俺に優しくて甘やかせてくれる神様にチェンジしてくれぇぇぇ」

「‥‥最低だな。神様に最低とまで言わせるとは本当に情けなくて面白いわ‥‥と、ちょっと待てよ?」


 そこでマチュアはふと考えた。

 この男の欲望の幾つかだけを叶えつつ、今問題である一つの案件を片付ける方法がある。

 それを実行するには、マチュアだけでは問題があるので、それを可能とする神の協力を仰ぐ事にした。


「よーしわかった。それなら女神を一人呼んでやろう。そこで、お前の望みをすべて吐き出すがよい。ついでに言うと、全て叶うと思うなよ‥‥」

「ヒュー、神様わかっていらっしゃる。それでどんな美人?」


 そう問われたとき、マチュアはジ・アースから大地母神ガイアを呼び出した。


──ヒュンッ

 どうやら食事中だったらしく、ガイアは右手にドンブリ、左手に箸を持ってマチュアの目の前に立っていた。いる。


「ガイア‥‥まさかのサウスポーとは。しかも大手チェーンの牛丼って、あんた何処にいたのよ?ジ・アースには牛丼チェーンないでしょ?」

「そ、そ、それはまた別件で……マチュ創造神さま、今日はどうしたのですか?」


 一瞬だけマチュアと呼びそうになったが、言葉が口から全部出る前に創造神に呼び方を変えた。

マチュアもハァーとため息をついてから、説明を開始する。


「えーっと、かくかくしかじかで、この男をあなたの世界に転生させます。望み通りに地位も名誉もあげましょう。そこそこの強さも保証します。という事で、この男の魂とあんたの世界の『ルフト・シュピーゲル』の魂を入れ替えて、ロットを返して頂戴」

「ふ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 マチュアの提案に、ガイアは声にならない叫びをあげる。

 もっとも、二人が何を言っているか全くわかっていない青年は胡坐をかいてワクワクしている。


「い、いえ、いくら創造神様のお願いでも‥‥」

「冥府の女王プルートゥにルフトの魂を引っぺがしてもらって、それはスフィアとして私に返して。そんで空いた肉体にこいつを放り込んで、ついでにルフトだった記憶を上書きして上げて」

「えええええ」 

「出来るわよね? っていうかよろしく哀愁 」


 一方的な説明。これには逆らう余地はないのだろうとガイアも諦める。

そしてガイアはがっくりと肩を落として青年に近寄ると、スッっと右手を差し出した。その手からあふれる光はやがて青年の魂を小さなスフィアに作り替える。

 それを右手に持ち、そしてガイアは神威を開放すると、右手のスフィアはルフト・シュピーゲルの魂と成るべく送り出された。そして左手には回収されたロットのスフィアが生まれてきた。


「はい、これがロット青年のスフィアですが。肉体はどうするのですか? 彼は肉体ごとジ・アースに来て魔族改造されているのですよ? つまり元々の肉体はさっきの青年が使うので、新しく肉体を創らな‥‥何しているのですか?」


 そうガイアが問いかけている最中、マチュアは魔法陣を起動する。

 地球フェルドアースとグランアークの英知の結晶、アドルフ・ヒトラーの作り出したホムンクルス精製技術。これにより、ロットの新しい肉体を構築し、そこに魂のスフィアを移す事にしたのである。

錬金術による人体錬成、でも魂のない肉体なら作っていんじゃね?等価交換で何も持っていかれないんじゃね?

などと理不尽な言い訳を考えていた。


「ふぅ。完成まで7日間か。その時にここに取りに来たらいいか。あ、ガイアもありがとね」

「いえいえ。今のマチュアさんには逆らえませんし、半ば諦めましたから‥‥それでは私はこれで失礼します」


 そう告げて、ガイアはスッと姿を消した。 

そしてマチュアは、生まれ始めた肉体にロットの魂を移植すると、そのまま白亜の回廊を後にしてラリィの果樹園に戻っていった。



◯ ◯ ◯ ◯ ◯



「うわぁ。寝汗が酷いわ……」


 神様の仕事を終えて、白亜の回廊から戻ってきたマチュア。

 すぐに元のハイエルフの姿に戻り神威を亜神チャンネルに切り替えると、清潔クリーニングの魔法で体を清めた。

 そして新しい服に着替えて髪も整えると、何事もなかったように居間に姿を出した。

 白亜の回廊は精神世界のようなもの。ゆえに肉体の疲れは取れているが、精神的には疲れは取れていない。


「‥‥っていうか、私自身が肉体ごとあっちに行ったんだから、体の疲労だって取れていないじゃないのよ。すっかり目が冴えたから別にいいけれど‥‥」


 などと呟きつつチビッ子たちに椅子を勧められるままに座ると、すぐにラリィが子供たちに朝食を取って来るように指示を出していた。


「おはようございます。朝食は如何なさいますか?」

「ありがと、軽めでいいわ。昨晩はあっちのお勤めで疲れたのよ……」

「それも神の務めですわ。亜神である私にはない、八柱神以上の方の義務ですから」

「まあ、大体は世界神レベルで対処してくれるからいいんだけれどねぇ。私の仕事は越境する魂を相手しないとならないらしいのよ‥‥」

「越境といいますと、次元潮流からの漂流者ですか。私は天狼様の森の近くに住んでいまして、かなり以前にその話は笑い話として伺っていましたわ」

「あー、やっぱり次元潮流か〜。あれは面倒臭いよなぁ。ナーヴィス・ロンガみたいな浮遊大陸が一杯あったら、自由に行き来出来るんだろうけどなぁ」


 ボソリと呟いたマチュアだが、ラリィはニコニコと笑いながら。


「天狼様から伺った、浮遊大陸の終焉の地に行く方法があればいいのですけれどね。その地には、空に無数の浮遊大陸が浮かんでいて、静かに余生を過ごしているそうですよ」

「へぇ。そんな所があるんだ。まるで象の墓場みたいだな」

「その例えは私にはわかりませんが。確か、滅んだ世界の一つに、そう言った浮遊大陸や文明の終焉を受け入れる星があると伺いましたわ‥‥確か名前は‥‥カルアドとか仰っていたはずですが」

「へぇ‥‥あれ?」


 ふとマチュアは考える。

 始めてカルアドに着いた時、その惑星を深淵の書庫アーカイブで調査をした時にでた解答。


『浮水域70.6%、陸地29.4%。これに浮遊大陸が加わって‥‥ファイナルアンサー‥‥』


「ぁぁぁぁぁ。あれ全て浮遊大陸シリーズかぁ。でも待てよ?私が辿り着いた時には生き物はいないと大地母神さんは話していたから……あれは抜け殻か死骸という事か。それでも浮いているのは、おそらくカルアド文明のなせる技なんだろうなぁ」

「それ、早めに調べた方が良いっぽいよ?カルアドの浮遊大陸はのんびりと流れているから、どっかの国の領土に入って持っていかれるっぽい」

「お、ポイポイさん良い所に気がついたね。そんじゃあ最速案件として、一度カルアドに向かう事にしましょう」

「それが良いっぽい。ポイポイも久し振りにハンバーガー食べたいっぽい。MOSTバーガーがオススメっぽい」

「ポテトはマドロスバーガーの方が美味しいけど、ザビテリアのリブサンドは絶妙だよ?」


──ジュルッ

 ザビテリアとはまた。

 そんな美味しい話をしていると、二人とも口の中にヨダレが溢れてくる。

それをクスクスと笑いつつ、ラリィがすぐに朝食の準備をすると、二人はちょっと遅めの朝食を堪能した。


 そして午後、マチュア達はラリィにまた遊びに来ますと挨拶をして、一度フェルドアース経由でカルアドに向かう事にした。


‥‥‥

‥‥


 あまり久し振りに感じない異世界大使館。

 地方巡業ならぬ視察の旅の間にも、夜には何日かに一度は大使館に顔を出していた。

 マチュアでなければ出来ない案件、主にカルアドとチシマ領、オシマ領などに関わる部分である。


 北海道オシマ領やアメリゴのカホオラウェ島領地については既に領主も決まり、地元では近隣住民とも普通に交流を行っているのだが、チシマ領についてはこれからである。

 まだ日本とのやりとりがあるので、慎重に行かなくてはならない。


「おや、昼出勤とは珍しいですね。マチュアさんは夜勤担当かと最近は思ってましたけど」


 事務局の卓袱台席に座るマチュアに、三笠が楽しそうに話しかける。なのでマチュアもニイッと笑いつつ話を始めた。


「カルアドの件で急ぎの仕事が入ったのよ。こっちは変わらない?」

「特に変わらないですね。オーストラリア政府がナーヴィス・ロンガの所有権を主張し始めたくらいですかね。日本とアメリゴ、ルシアは逆に浮遊システム部分の技術供与をお願いしたいと」

「その件では、国連からも要請がありますよ。世界平和の為に技術を公開して欲しいと」

「却下である。こっちはそもそも、ケルビム皇帝から出来うる限り早急に主要王国を6つに増やせって言われているんだか‥‥ら?」


 そこまでぼやくと、ふと三笠と目が合う。

 そして三笠も、これは何かまずいと目をそらしたのだが時遅しである。


「‥‥三笠さん、チシマ領の……」

「私は国王にはなりませんよ? まさかとは思いますが、どこの国を治めさせる気ですか?」

「ん‥‥超法規的にチシマ領をチシマ王国にする‥‥それで6つ目の王国が完成するので、ケルビム皇帝には怒られない‥‥って事にはならないよなぁ。そもそもこっちの世界で勝手に国なんて作ったら問題あるよなぁ」

「へ?特にありませんけれど?」


 マチュアのもとにティーセットを持ってきた赤城があっさりと告げる。


「あれ、こっちの世界で国を作る方法ってなに?」

「領土を宣言して、隣国があるならそこに独立宣言でおしまいですよ。実際、小さな国家がいくつもありますから」

「へぇ。マルタ騎士団みたいな感じかぁ。あ、ミクロネーションってどうなっているの?」

「ミクロネーション?確か『自称国家』っていう所ですよね? イギリスのシーランド公国とかオーストラリアのハット・リバー公国とかみたいに」

「流石は三笠さんですね。それで確か、独立国家として承認されるためには、国土と国民、統治機構の三つが揃っていて、国際的に認められたら独立国家として宣言出来る筈ですよ?」


 指折り数えて説明してくれる三笠と赤城に、マチュアは思わず感心してしまう。


「へぇ。ずいぶんと詳しいのね?」

「チシマ領を独立国家にするってマチュアさんが言い出しそうなので予め調べておきました。それで、ここからが問題で、チシマ領の場合、まず国土はもうありますので、残りは国民と統治機構ですよね?その国民はまあ、いっぱい来ると思いますのでこれもクリアー。統治機構は母体がカナン魔導連邦なのでこれもクリアー。となると、残りは国際的に認められるかどうかという所でして‥‥」

「日本が認めないと。そういうことでしょ?」

「は、はい。こればかりは野党の反対派がまだ残っているようでして。ツヴァイさんが先日から国会に質疑応答に出ていますよ。チシマ領をいつ日本に譲渡してくれるのかと、それはもう北方領土対策委員会が矢継ぎ早にせっついていますから」


その説明だけで頭が痛くなる。


「へぇ。返還しろから譲渡しろに変わっただけでも大したものだわ。私のいたルーンスペースは、まだこの問題が根深くなっているからなぁ。私も早く日本に譲渡しろとロシアに言いたいけど、こればっかりは上の仕事だからなぁ。まあ、フェルドアースの北方領土問題は私は知らないので、無償譲渡なんてしないしそれを前提とした話などする気もない」


元々いた世界なら被害者サイドで声を荒げたくなる問題ではあるが、ここは別世界、異世界である。

なので放置というか、領地として既に手に入れた土地なので早々手放す気はない。


「流石といいますか何といいますか。それで、本日の予定は?」

「ん、一休みしてカルアドの浮遊大陸全て掌握してくる。あれは放置するとまずいと言う結果がわかった」

「成程、護衛か同行者は必要ですか?」

「ロビーでポイポイさんがテレビ見てたでしょ?二人で行って来るから大丈夫よ。そんなに手間は掛からないし、カルアドなので神威全開でやって来るからすぐ終わるわよ」


ズズズッと焙じ茶を喉に流し込み胡麻団子に舌鼓をうつ。

そして一休みが終わると、マチュアとポイポイはカルアドへと向かった。


誤字脱字は都度修正しますので。 その他気になった部分も逐次直していきますが、ストーリー自体は変わりませんので。

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[一言] 男女比の偏った世界については、ネタとして考えたことがあります。ヒトは他の哺乳類に比較すると妊娠する可能性が格段に低い上、ほとんどが一度に一人しか出産できないので、男女比の偏りが大きいと人口の…
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