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【本編完結】異世界ライフの楽しみ方・原典  作者: 呑兵衛和尚
第二部 浮遊大陸ティルナノーグ
44/701

ストームの章・その14 刀剣の達人・一回戦も盛り上がりまして。 

 1時間の休憩を挟んでの第三ステージが始まる。

「さて、第三ステージは課題の武器を制限時間以内に仕上げてもらいます。時間は5時間、それで商品として完全な物に仕上げて下さい。課題はハルバードです‥‥それでは始めっ!!」

 と司会の掛け声と同時に、ストームは再び『菊練り』したミスリルとアイアンインゴットを同時に火炉に放り込む。

 最後の組合員も先程とは違い、良質なアイアンインゴットを炉にくべる。

 そしてウルスはというと。

「ふんっ。決勝まではとっておきたかったのじゃが、そうも言っていられぬのう」

 と呟きつつ、用意してあった材料袋から巨大な牙を一本、火炉に放り込む。

 火炉の中で形成されている魔法の炎により、一瞬で表面が赤熱化していた。

「こ、これは、ウルス選手、シーサーペントの牙を、炉にくべたようです」

 まさかの材料で勝負に出るウルス。

「あ、これは結構真面目にやらないとマズイか」

 とストームも本気で勝負に出ることにしたらしく、急ぎ桶の中に砥石を沈めると、火炉に魔力を注いで火力を上げた。

 だが、ウルスが牙を放り込むのを見ていた組合員が、早速抗議の声を審査員に飛ばしている。

「審査員、金属でない材料は認められるのか!! 鍛冶師というのは、金属で武具を作るからこそ、その存在意義がある。あのドワーフのやり方は邪道だ」

 と組合員が叫ぶが。

「確かにそのとお‥‥」

「ヘッヘッヘッ。材料を持ち込んでの鍛冶作業、何処にも金属のみとは書いていないが。鍛冶師というものは、求められた武具をしっかりと作ってこそだ。サムソンの鍛冶師たるもの、その程度の切り札がなくてどうするのかな?」

「そうそう。それに、貴方が同じ材料を与えられたとして、それを使いこなせるのかしらぁ? 無いものねだりは駄目ですよぉ‥‥」

 と審査員席に座っていたリックとカサンドラの二人が、厳しい声で組合員に告げる。

 なお、二人の声に圧倒されて、帝国鍛冶組合のセドリックの声はかき消されている模様。

 そのままチラッと組合員はセドリックの方を向くが、すぐに正面を見て一言。

「よーし上等だ、この俺の実力を見て貰おうか!!」

 と組合員もようやく本気を出してくる。

 

 ウルスは真っ赤に熱された牙に、魔法で強化された加工用ナイフを当てて削りだしを開始。

 ストームはいつものミスリル合金を作るのではなく、練り上げの時点で綺麗に混ぜずにマーブル状に金属を練り込み始める。

 それをゆっくりと鍛造し、綺麗な模様の入った金属を作り出した。

「うぉぉぉぉぉぉぉ、あれは何をしているんだ?」

「金属を練っているぞ? そんな馬鹿な」

 という叫び声が、会場の彼方此方から聞こえてくる。

 このパフォーマンスにも見えるストームの鍛造に、審査員たちの視線は釘づけになっている。

「異なる複数の金属を混ぜ合わせ、それを折り曲げながらの鍛造‥‥まさか!!」

 突然、審査員の一人であるダグマイヤーが立ち上がる!!

「ストーム選手は、伝説の『ダマスカス鋼』を鍛造しているのか!!」

 その声に、会場全体がざわつき始める。

「ダマスカスだと?」

「俺は知ってるぜ。伝説の浮遊大陸の失われた技術だろう?」

「うむ。ダマスカスとはのう‥‥」

 とまたしても彼方此方で話し始めているギャラリー達。

「あ、本物のダマスカスは作れないけれど、なんちゃってダマスカスは難しくないんだけれどなー」

 誰に聞こえるでもなくそう呟くと、ストームは再び鍛造を続けた。


――キィィィィンキィィィィン 

 とストームのハンマー音が会場に響く。

 熱しては叩き、そしてまた熱して叩く。

 いつも自宅の鍛冶場で行っている手順を丁寧になぞりつつ、心乱れる事なくひたすら打ち続ける。

 丁寧な鍛造を繰り返してハルバードの原型を作り出すと、そこから丁寧に形を整えて仕上げていく。

 最後に焼入れを行うと、いよいよストームは仕上げに入る。

「さてと。ここからどうするかが勝負だよな‥‥」

 と砥石に手を掛けて、そこからゆっくりと研ぎを行う。

 すでにウルスは砥ぎの工程に突入、ゆっくりとシーサーペントの牙で作り出したハルバードを砥いでいる。

 その刀身がほのかに魔法力の淡い光を纏っているのを、ストームは見逃していない。

「となると‥‥」

 ストームは魔法付与を開始。

 今回付与するのは『斬属性威力強化』『突属性威力強化』『全体強度強化』の3つ。元々最後の砥ぎで『斬属性保護』が付与されるのに、更に強度を上げたのである。

 最近は数をこなしているせいか、全行程合わせて最大5つまでの魔法効果を付与出来るようになった。但し、材質や作り方によっては、一つしか付与できない事もある。

 ほんの僅かの出来栄えの違いで、こうもはっきりと効果が変わるものかと、ストームは日々勉強のようであった。

「最後の審査は絶対にテストがあるはずだからなぁ‥‥」

 と思いつつ、丁寧に仕上げを続けた。


――ブーーーーーーーーーーーーーーーーッ

「それでは作業終了です。手を止めて下さい」

 と告げられて、ストーム達は作業の手を止める。

 組合員も上質のものを仕上げているし、何よりもウルスのハルバードの仕上がりがとんでもない。

「それでは、審査を行います。皆さんの目の前には、フルプレートを付けた訓練用のダミーが置いてあります。これを3回攻撃して下さい。その結果、ダミーの損傷度合いと攻撃後のハルバードの損傷を見た後、審査員達による審査を行います。それでは‥‥」

 と、最初は組合員が前に出る。

 この攻撃は自分で行ってもよいし、誰かを指名して代わりに攻撃して貰ってもよい。

 という事で、組合員は審査員席に座っているダグマイヤーを見る。

「審査員のダグマイヤー殿、試しをお願いします」

「了解。実はずっと見ているだけでウズウズしていたのですよ」

 と両手を合わせて挨拶すると、ダグマイヤーが組合員のハルバードを手に構える。

 流石はダグマイヤーという声が会場の彼方此方から上がっていた。


――ガキィィィンガキィィィンガキィィィン

 ダグマイヤーは上から一回、左右から一回ずつ、ダミーに向かって攻撃を仕掛けた。結果としてはフルプレートはがっつりと凹み、多少ながら貫通している部分もある。

「うん、これはしっかりとした作りだね。重心のバランスも取れている。ただ‥‥」

 と呟きつつ、ハルバードの刃の部分に触れる。

「いまので刃が欠けてしまっている。仕上げが少し甘かったようだが、十分使える」

 ウンウンと頷ずきながら、組合員はそっと拳を握る。

 できの良い自分の作品を褒められるのは、やはり嬉しいのだろう。

 が、勝負は勝負と、ウルスとストームは考えた。


「続いては、ウルス殿どうぞ」

 と告げられ、ウルスはダミーの前に出る。

「ウルス殿はご自分でハルバードを」

「うむ。自分の作った武器は、やはり自分で使ってみる」

 とにこやかにウルスが叫ぶので。

「戦士の戦闘技術は使ってはいけませんよ。あくまでも力任せです」

 と司会が告げた。

「大丈夫じゃよ。それじゃあいくぞ」

 と目線をダミーに向けると、ハルバードを構えて一気に攻撃した。


――ガキイッガキィッガキィィィィン

 2撃で鎧が貫通し、最後の攻撃で胴体部分に大きな亀裂が入る。

 もしこれが戦闘なら、中の人間は即死であろう。

 そのダミーに近づいて、ダグマイヤーは亀裂の部分に指を差し入れたり傷を確かめたのち、ハルバードの刃の部分を見る。

「これは凄い武器だ。僅か2撃で鎧を貫通、最後のは確実に急所を仕留めることが出来る。刃も欠けることなく、十分な耐久性を期待できる。振り回す点では重心がやや後ろにあって、扱いづらいかもしれないが、それでも十分だ、牙という素材を十分に活かしてあるが、ハルバードに使うには少し軽い」

 と告げてから、ウルスに向き直り。

「だが、これはいい!!」

 と褒めちぎる。

 ウルスも満足したのか、そのまま笑顔でストーム達の所に戻ってくる。

「最後はストーム殿、どうぞ」

 と告げられたので、ストームは自分でハルバードを構える。

「ストーム殿もご自分で?」

「ええ。冒険者登録も一応してありますので。ダグさんには申し訳ないけれど」

 と審査員席に座っているダグマイヤーを見る。

 スッ、と笑顔で右手親指を立ててみせるダグマイヤーを見て、ストームは呼吸を整える。


――おや?

 ハルバードを構えた時、目の前のダミーに何か違和感を感じる。

 ちらっと横を見ると、組合員がニヤニヤと笑っている。

(ちっ‥‥鑑定‥‥やっぱりか)

 目の前に置かれているダミーに付けられている鎧は、厚さが従来の3倍はある飾り用のものである。

 台座にはがっちりと固定されていたので、おそらくは何処かの貴族の屋敷にでも置いてあったのだろう、細かい彫金を施すために金属の耐久性も上げられているようだ。

「では、いきます」

 と呟いてから、縦に一撃、横に2撃。


――キイン、キィン、キィィィィィィィィン

 縦の一撃で正中線から真っ二つになり、横の二撃で肩の部分と胴部が切断される。

「ば、馬鹿な!! 審査員のみなさん、これは剣術で威力を上げたに違いない!! 彼は反則だ。失格だ!!」

 と組合員が叫ぶが。

「さて、私の目から見ても、ストーム殿は力任せに振っていただけに見えたが。それに‥‥」

 とダグマイヤーが立ち上がり、スタスタと切断された鎧に近寄るとヒョイと手に取る。

 そして切断面を見て一言。

「何か手違いがあったようだが、これはテスト用のものよりも分厚くて固い。それを切断しうる威力と強度を持つ武器を作り出したのは、ストーム殿の鍛冶師としての腕ではないのかな?」

 ハルバードを手渡すようにダグマイヤーがジェスチャーしたので、ストームはハルバードを手渡す。

「うん、刃零れ一つなく、傷もついていない。恐らくは、これで切られた者は痛みを感じる事なく死ぬだろう。丁寧に魔法処理も施されている。これは‥‥斬れる!!」

「魔法処理だって? それこそ反則だろう!!」

「鍛冶師が自分の店で売る武具に魔法処理を施すことに、何の問題があるのか説明していただければ、この後の審査での参考にするが、どうだね?」

「ヘッヘッヘッ。確かにダグの言うとおりだ。第3ステージは、課題として決められた武具を『商品として完全なもの』に仕上げる。ストーム殿の商品は全て魔法による処理が施されているというのなら、ルールは間違ってはいない。そうだろ、ストーム殿」

 とダグマイヤーに続いてリックがストームに問い掛ける。

「うちの武器は全て最後に魔法処理が施されている。家庭用の一般品も全て含めてだ!!」

 やれやれという表情からの爆弾宣言。

「では、貴方の主張を聞かせてもらおう。どうぞ」

 と司会が組合員に告げる。

「そ、それは‥‥特出した武具は、同業者の生活を脅かすことになる。鍛冶組合では、全て等しく同じものを作る事によって、お互いの生活を守る事が出来る」

 と身振り手振りを交えての熱弁である。

「成程。君の意見も一理あるが、それは技術の上昇には繋がらない。審査に入るとしよう」

 という事で、ストーム達のハルバートを持って、審査員たちは別の部屋で審査を開始した。


 そして5分程経過した後、審査員達は会場に戻って来る。 

「この会場で一回戦を突破したのはストーム、そしてウルス選手の2名とする」

 会場からは喝祭が起きる。

「納得がいかない。どうしてだ!!」

 と告げる組合員に、審査員の一人、リックが立ち上がって説明する。

「ヘッヘッヘッ‥‥それでは説明しよう。まず、ウルスとストームの武具はあまりにも出来が良すぎる。これは一般の冒険者が手に入れる事は決して出来ない。そういう点では、一定の基準を満たした貴方の武具は確かに良い」

 その言葉に少しホッとする組合員。

「だが、それは技術の進歩にはつながらない。彼らの技術は研究次第では、それがスタンダードになる事もありえるし、あれだけの武具を作る者ならば、それの廉価版ぐらいは簡単に作れると思うが」

 リックの言葉にストームとウルスも頷く。

「それにだ、右も左も同じものを売っているのなら面白く無いではないか。強い冒険者はより強い武具を求める。彼らのそれは、十分それだけの価値がある」

 会場から拍手が湧き上がる。

「それではこれで決着とします。ストーム殿とウルス殿、今作製した武具はこちらで買い取ることも可能だがどうする?」

 と司会に告げられる。

「さて、ワシのは何時でも同じものを作れるから構わんぞ」

「ではウルス殿のハルバードは、審査員の決定した値段で買い取ります。金貨1200枚です」


――オォォォォォォォォォォォォォォォォ

 一気に会場がざわつく。

「す、すげー。そんなに高いのか、あれは」

「いや、シーサーペントの牙の価格が金貨で大体800から1000だからじゃろう。それよりもストーム殿はどうする?」

 とウルスに問いかけられる。

「いやまあ、本気で作っては見たけれど、まだまだ上のは作れるし。売っても構わないよ」

「では、ストーム殿のハルバードは金貨1700枚で買い取ります」

 と審査員が告げた。

 会場は怒涛のような声が響く。

「あ、この前のよりは安いのか」

 と呟いたのが審査員の一人に聞こえた。

「この武器は一つだけ欠点がある」

 おぉっと。

 ストームの武具に、初めてダメ出しが出た模様。

「それは?」

「この武器の修復は、君にしか出来ないということだ。これを作り出した道具でなければ、この強靭なハルバードを打ち出す事も出来ない。魔法による強度が、この武器を守っている限りはね」

 ダメ出しというよりも、いい宣伝であろう。

「それは感謝します」 

 と丁寧に頭を下げるストーム。

「それでは第二回戦は3日後の朝。この会場に集まって下さい。二回戦も一回戦と同じく、自分の道具と材料の持ち込みとなりますので」

 と司会が告げて、第一回戦は終了となった。



 ○ ○ ○ ○ ○ 



「かんぱーーーーーい」

 ストーム宅の外に、簡易的な小屋が建っている。

 大会中にマチュアがやってきて、魔法でささっと作った『バーベキュー小屋』である。

 大地の魔法で作り上げた石造りのバーベキューコンロに、『魔法永続化パーマネンス』を施してマチュアが居なくても使えるようにしてあるらしい。

 そこに近くの木材屋で買ってきた材料で、簡単な屋根を作ったのである。

 コンロの上からは、香辛料に漬け込んだ様々な肉、ベルナー産の新鮮な野菜の焼ける匂いが流れてくる。

 家路を急ぐ者達が、時折こちらを恨めしそうに見ているのが可笑しい。


――ホフッ‥‥ハフハフ

「うん‥‥この味だぁぁぁぁ」

 ストームが絶叫しながら、バーベキューに舌鼓を打つ。

 其処には大会で一緒に戦ったウルスや『鋼の煉瓦亭』の常連であるデクスター、そして何故かカレン・アルバートの姿もある。

「いい香りだねぇ。これはどんな調味料だい?」

「これはねぇ。私の故郷では晩餐などで使う調味料だよ。よかったら少し分けてあげるよ」

 とマチュアは調味料の入っている壺をおばちゃんに手渡す。

 ここには近所のおばちゃん達も集まっていて、それぞれが自分で材料を持ち込んでは焼いて楽しんでいた。

 ちなみにワインとエールの樽は、カレンの差し入れである。


「してマチュアは何でここにいる?」

 とストームがツッコミを入れる。

「食事だ。嫌なら肉は出さない」

 と告げられて、ストームはハッと気がつく。

「ま、マチュア、この肉はまさか?」

「その通り。『赤神竜ザンジバル』が眷属、ボルケイドのもも肉と胸肉、そしてサーロインだ!!」


――ブーーーーーーーーーーッ

 おばちゃん達以外の面子が一斉に吹き出した。

「な、なんじゃと?」

「おいおい、嘘だろ。これがドラゴンの肉なのか?」

「ふ、ふぅん‥‥まあまあじゃないかしら?」

 とウルスとデクスター、カレンが叫ぶ。

「本物ね。だから美味しいでしょう?」

 というマチュアの言葉に、3人は高速で頷く。

「後、ストーム、ここの土地半分売ってくれ」

「はぁ? ここ俺の鍛冶場とかあるんだが」

「空いている所を売ってくれ、ここに居酒屋を作る。サムソンの食文化に革命を起こしてやる」

 という話をしている。

「しかし、ストーム殿の鍛冶場がこのような所とは、また趣があっていいですなぁ」

 とエールをしこたま飲みながら、ウルスがにこやかに告げる。

「結講気に入ってな」

「ここはいい場所ですよ。それでですね、ストームさん、注文よろしいかしら?」

 どさくさに紛れてストームに注文をするカレン。

「大口のは受け付けないぞ。アルバート商会がベルナー家と繋がっていなかったら、本来は受け付けないのだからな」

「分かっております。ということでこれ」

 と一通の書面をストームに手渡す。

 ベルナー家の封蝋の施された正式な書面である。

 それを開いて中を見る。


『アルバート商会のカレン殿の頼みを、ストームの判断で受けてあげて欲しい』


 という簡単な手紙である。

「ふむ。これはシルヴィーは今度お仕置きだな。いいぞ、何を作ればいいんだ?」

「それては遠慮なく、ロングソードとダガー、ショートソードを5本ずつで」

「材質は?」

「アイアンとミスリルの合金で。オールミスリルなんて高くて手が出ないわ」

「魔法の補助は?」

「サイドチェスト鍛冶工房スタンダードのやつを。『斬属性保護』だったかしら?

「グレードは?」

「B+かA-で、売値もあるので、一本金貨20で」

 B+としては高いがA-としては安い。それも仕入れ価格で提示してくるのは流石アルバート商会の娘である。

「全部で金貨360。納期は一週間‥‥7日でどうだ?」

 次々と注文内容を、羊皮紙に書き留めていくストーム。

 カレンから聞き取っている内容が、いつもの注文を受ける時に客から聞く内容らしい。

 ニイッと笑いつつ商談を開始するストーム。

「くっ。いい所ついてくるじゃない」

「こちらも商人なのでねぇ‥‥どうする?」

 そんなやり取りをしつつ、のどかなバーベキューパーティは終わった。

 近所のおばちゃん達もそれに合わせて帰宅し、残った面子で二次会に突入した時。

 突然、今までとは違う風が吹き始めた。



誤字脱字は都度修正しますので。

その他気になった部分も逐次直していきますが、ストーリー自体は変わりませんので。

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