6. 最初の課題
「課題?」
「そう、ここには4日いるから、その間にいくつかの課題をクリアしてもらおうと思ってるんだよ。だから、そのつもりでいてね」
いつもとは違って真剣な表情で話てるところを見ると修行って感じがしてきたな。
「そ、それで、か、課題って、な、なんなんですか?」
「はじめの課題は……と、その前に二人に説明しなきゃいけないことがあったんだ」
いや、なんどよ、めっちゃ期待して待ってたんですけど!
「な、なんだよ、課題はどうなったんだよ」
「課題より先に、ボックスについて説明しないとね」
「た、確かにそうだな、じゃあ説明してくれ」
いや、でも、そういうのってここに来る前とかに教えてくれればよかったんじゃ?……いや、そういうのは考えないようにしよう。
「前に手にいれる方法または経緯は聞いたと思うけど、これからあたしが話すことはボックスの性質、仕組みだから、もし今まで説明されたところでわかんないことがあったら先に聞いて欲しいんだけど、ない?」
「今は特に無いかな」
「ぼ、僕も今は、な、ないです」
「そっか、じゃあ説明するね。ボックスは物を収納している箱の蓋の役割をしているもので、普通のボックスは中に入っているもの、数がはじめから決まっていてそれ以上は入らないようになってるんだよ。それと、ボックスに入ってるものは武器や盾みたいな形のある武器だけじゃなくて、ボックスごとに能力がひとつ入っていてそれは持ち主が自由に使えるんだ。」
能力か、俺のにはどんなのが入ってるんだろう。楽しみになってきたな。
「話を続けるけど、ボックスごとに属性があるからその属性が自分の扱える属性になるんだよ。」
おー、ますますマンガの中の設定みたいでわくわくしてくるな!
「そういえばジーナ、武器が入ってるって言ってたけどそれはどうやって出すんだ?」
「タツキ、いい質問だね、武器はそのものの形、性質を想像して、名前を口に出すとその武器を装備することができる、そして、武器を収納するときは、その武器の名前を言ったあとにホールドとつけて言えば収納できる」
ん?待てよ、何が入ってるかわからなかったら出せないじゃん!
「武器を出すためにはそのものの形、性質、名前が分かんなきゃいけないんだろ?」
「そうだよ」
「でも俺らには自分達のボックスに何が入ってるかもその名前すらも知らないのにどうやって出すんだよ」
「そう、それが君たちに出す最初の課題だよ、自分達のボックスには何が入っててそれはどんな名前なのかを教えてもらうことが課題だ」
教えてもらう?
「どういうことだ?」
「お、教えてもらうって、だ、誰にですか?」
ジーナがこっちを見て少し間を置いたあとに言った。
「誰に聞くかって?それはね、ボックスからだよ」
いつも読んでくれているかた、ありがとうございます。
そして、私事で、長い間更新をしていなかったので、本当に申し訳ないです。ごめんなさい。
これからどんどん書いていくので、これからもよろしくお願いします。