13.ゴールデンウィークがやってきた(前編)
あれから数日が経ち学校生活にも慣れてきた俺にゴールデンウィークがやってきた。
ジーナ、フェイリー、あれから一緒に住むことになったユキトと一緒に食卓につき朝食を食べ始める。
「は〜、やっと連休か」
「タツキ〜、ゴールデンウィークだよっ!連休だよっ!」
フェイリーはいつもよりテンション高いな。
「ねぇねぇタツキ、連休だしみんなで遊びに行かない?」
「そうだな。ユキトとジーナも一緒にどっか出かけるか」
ユキトとジーナの方を見ると二人でなにかコソコソ話していた。
「おーい、聞いてんのかー?」
「は、はいいいいい!!!!ど、どうしたんですか?」
いや、相変わらずすごい反応だな。
「さっきから二人は何コソコソ話してんだ?」
「あ、え、えと、あの……」
「あたし肩こるからさぁ、もんでもらってたんだよぉ」
おどおどしているユキトにかぶせるように言ってくる。
いや、飯食べながら肩揉むのか?なんか怪しいな。まぁ、いいか。
「そうか。そんで二人はなんか行きたい場所とかあるのか?」
「う〜ん」
「ぼ、僕はと、特にないので、みなさんが行きたいところに、つ、ついて行きますよ」
うーん、行きたいところか。
「じゃあゾアに遊びに来って言うのはどうかな?」
「ゾアか、行ってみたいけど大丈夫なのか……って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
なぜこんなにびっくりしてるかって?それはゾアに来ないか?と提案したやつがさっきまでいなかったリリーだったからだ。
「だ、大丈夫ですか?そんなにびっくりするとは思わなくて。ぷぷっ」
「いや、びっくりするだろ!いつの間に来てたんだよ」
って、なんか最後笑ってたよな?
「さっきからいましたよ?そーれーよーり!どうするんですか?」
「俺は行きたいけど、フェイリーとジーナはいいのか?」
「あたしは賛成だよ〜」
「ボクも賛成!色々案内するよ!!」
ゾアか、前から気になってたし、楽しみだなぁ。
「ユキトはどうだ?」
「ぼ、僕もい、行きたいですっ!」
「そうか。じゃあゾアに行くってことでいいか?」
「「おっけー!」」
「とりあえず飯食べてからだな」
「そうだね」
2時間後
「みんな〜準備はできた?」
フェイリーはすげー張り切ってんな。ってか、荷物多すぎないか!?
自分と同じぐらいの大きさのリュックを背負っているフェイリーは荷物が歩いてるようにしか見えない。
「フェイリーそんなに荷物持って行け……」
ドーン!!!
言葉を言い終わる前に目の前でフェイリーが荷物に押しつぶされる。
「はぁ、遅かったか」
「うぅ……」
そんなに荷物もって少しでも動けただけですごいと思うけどな。ってか、その荷物どっから出てきたんだ?リュックに関しては特注か?ってぐらいでかいしな。
「みんなも準備できたか?」
「は、はい」
「あたしは準備オッケーだよ〜」
フェイリーは荷物を整理して準備が出来た。
それじゃあ行こうかとリリーが言うといつも通り空間の歪みを作った。
これ何回やってもなれないんだよな。
「って、毎回思うんだが投げ飛ばす意味はあるのか!?」
「自分で行ってもいいけど、変に戸惑ったりして通るのが遅くなるとその空間に閉じ込められるけどね」
「いや、やっぱ投げてくれ」
そんなやばいとこ通ってたのか。
「じゃあ行くよ〜」
ジーナにぽいぽいと投げられ、今回はうまく着地……と思ったら後ろからユキトとフェイリーが覆いかぶさってきてバランスを崩す。
「ぐふっ。ふ、二人とも早く……降りてくれ!!」
二人がタツキの上から降りたのを確認して立ち上がる。
目の前は今までゲームのなかやアニメの中でしか見たことのないような世界が広がっていた。
「ようこそ、天界へ!!」
「す、すげーーーー!!!!!!」
かなり間が空いてしまってすいません!!
これからどんどん出すのでよろしくお願いします!