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明日

作者: 深海漁

僕に明日が訪れるのに

君の明日はどこにもない。

これから切り開く未来に意味があった筈なのに

無音の風がさらっていくんだ。


今日は雲一つない快晴の空

なんだ、、、

こんないい天気なら

今日、君と隣でその空を見ていたかったな。

君はきっとそんな僕を空の上から見下ろしてる。

そうなんだろうな、、、

そうだといいな、、、


あぁ、こんな悲しい気持ち嫌なのに

この気持ちを忘れていくのが何より怖いんだ。

どうせなら、、、

君のことを思い続けて涙を流したい。


この世界は広いよ?

この町だけでもまだ見たことない景色があるかもしれない。

その時、そんな場所を見つけたら僕は迷わず

君を連れ出す、、、


あの頃は理想だった

君が隣にいてくれたら抱き寄せて

君の知らない景色を見せてあげたい。

気づけば君は傍にいて

僕らだけの明日が始まって

僕らだけの景色が見渡せた。


なのになんで僕は

また理想を語っているんだろう?


明日が君をさらっていく、、、

簡単に互いを引き裂いて、、、

大事なのは明日を君と生きるんじゃなくて

明日を君と歩くこと、、、


世界は変わらず明日が来るけど、、、

今日の出来事は過去になるけど、、、

ただ寂しいよ。


いつかもう一度、君に出逢えたら、、、

その場できっと涙を流して上手く喋れないけど、、、

君の名前を大切に呼ぶと思う、、、




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