表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋姫三國史  作者: 桜惡夢
820/915

         伍


 孫策side──


私達にとって、これからの道程は今までよりは流れる血は少ないでしょうけど、難しさで言えば別格。

乱世を生き抜く為の覇道。

それだけでは届かないのが私達に突き付けられている現実だったりする。

勿論、諦めはしないけど。


乱世から治世へ。

覇道から王道へ。

私から──蓮華へ。

それが、当初の私の考え。

あの娘なら、私以上に民を纏め上げられる。

武力ではなく、調和により民を、国を治められる。

そう思っていたから。

だけど、“誰かさん”から口説かれて付いて行って、駄目に為っちゃったわ。

あの娘が成長し、幸せなら私が文句を言う事は無い。

愚痴なら有るんだけどね。


まあ、それはそれとして。

そのお陰でも有るのよね。

私自身が成長して王道へと至らなくちゃいけない。

そう思う様になったから、見えてきた物が有る。

蓮華の為に、だけではなく“私の為”でも有った事を今なら理解出来る。

本当に…何れだけ先の事を見通していたのかしらね。

じっくりと訊きたいわ。


そんな事を考えながらも、特に問題も残らずに会議は無事に終了した。

その際、改めて感じたのが祐哉の必要性でしょう。

確かに、曹純と比べてなら祐哉は見劣りしてしまう。

けど、それは仕方が無い事だと言えるわね。

抑、あの曹純と比較する。

それ自体が間違いだもの。

あの時、王累に対していた曹操が言っていた通り。

曹純こそが頂点。

それは、あの場に居たから感じる事が出来た訳で。

それだけでも、あの場所に居た甲斐が有るわ。

──と、そんな曹純の事は置いておくとして。


祐哉は“天の御遣い”故に私達とは価値観が違う。

その事に彼我が戸惑う事が無かった訳じゃないわ。

勿論、今でも有る事よ。

だけどね、それが私達には得難い物なのよ。

私達の──“この世界”の常識には囚われないから、見えてくる事が有る。

その“違和感”や疑問等を提示してくれる祐哉の存在は本当に貴重なの。

祐哉の指摘が無かったら、全く違う結果に為ってた。

そう考えさせられた事は、軽く数十を数える。

勿論、大小問わずにね。


そんな祐哉との出逢いには感謝してもし足りない。

“そういう運命だった”と言葉にしてしまえば簡単に為ってしまうけど。

それでも、そうとしか言い表す事も出来無いのよ。

…いえ、正確には言い表す言葉が存在しない、ね。

どんなに上手く説明しようとしても無理でしょう。

だって、私達の出逢いとは“そういう物”だから。


それでも、私は祐哉だった事に何よりも感謝する。

理想(上)を望めば際限無く有るのでしょうけど。

その必要は、もう無いわ。

だって、私が、私達が望む存在は祐哉だけ。

小野寺祐哉、唯一人よ。

だから、これが運命だって私達は言い切れるの。

他の誰かじゃ駄目。

祐哉でなくてはね。

だから、感謝するわ。

その出逢いに。




会議を終えた後、私は一人祐哉だけを連れて街へ出て──視察という名目を使いある場所へと来ていた。

周囲を見渡しても人の住む気配は無い。

少し離れた所には、山裾や森林が広がる。

平野ではなく起伏が有り、大小の岩が彼方此方に有る荒野というべき場所。

はっきりと言えば、男女が二人で出掛けるにしては、あんまりな場所。

寧ろ、決闘や暗殺を目的に呼び出しそうな雰囲気。

そんな事は無いと思考上は理解していても、雰囲気が否応無しに緊張感を生む。

だから緊張している祐哉は可笑しくはない。



「…え〜と…あの、雪蓮?

此処は一体…」


「来るのは初めてよね?

此処が私と祭の前に貴男が現れた場所よ」


「──っ!」



そう言うと祐哉は凄く驚き周囲を見回した。

勿論、痕跡なんて無い。

そんな判り易い“何か”が有ったなら、あの後改めて此処を調査していた私達が見逃す筈無いもの。

本当に、何も無いのよ。


ただ、それでも。

この場所が私達にとっての“始まりの地”である事は間違い無いわ。

だから、感慨深そうに見る祐哉の気持ちは判る。

尤も、その時の祐哉自身に意識は無かったのだから、覚えてはいない。

そういう意味では他人事な感じもするから不思議かもしれないわね。

その辺りは多分、私達には理解し難い事なのかも。

ある程度までなら、想像は出来るでしょうけどね。


それは兎も角として。

それ以外には何も無いのは間違い無いわ。

だけど、今日此処に祐哉を連れて来た理由は有る。

大事な、とても大事な。

真面目で真剣な理由がね。


それを話す為には少しだけ勇気と覚悟が要る。

だから私も緊張する。

大丈夫だと信じてはいても“もしも…”という不安は拭い切れないから。

…我ながら拙いわ。


それでも、小さく深呼吸し意を決して祐哉を見詰めて静かに口を開く。



「…ねえ、祐哉?

覚えてるかしら?

目覚めた貴男を保護をする代わりに私の出した条件が何だったのか…」


「…あー…うん、一応は」



そう言いながら顔を逸らし困った様にする祐哉。

まあ、今だから言えるけど我ながら本当に物凄い事を言ってたものよね。

過去に戻れるのなら其処は遣り直したいわね。

…他は…まあ、ほら。

違う可能性(いま)へと至る事も有るから、ね。

それは困るから駄目。

だから、一部だけ。

…これが重要な事だったら諦めるしかないけどね。


そんな事を考えて緊張感を薄れさせて頑張る。



「あの時とは状況は違う…

それでも言葉にすれば同じ事なんだから困るわ

でもね、意味が違うのよ」



私は祐哉を見詰めながら、静かに言葉を続ける。

此処からが、本当に大事な部分になるのだから。

緊張感と共に、喧しい位に鼓動が高鳴っている。

それでも逃げられないの。

これだけは、退けない。



「祐哉、私に貴男の子供を孕ませて頂戴」





“言った、言ったわよ!”──と赤面しながら絶叫し羞恥に身悶えしている私が胸中で騒いでいる。

流石に私も表には出してはいないけれど。

これは……くるわね。


そんな私を見詰める祐哉は驚きを浮かべて──唐突に物凄い“残念な者を見る”顔をされる。

──と同時に漏れたのは、大きな溜め息。



「…生々し過ぎるだろ…

…色々と台無しだって…」


「ちょっと、此方は本気で言ってるんだ──んっ?!」



腹を立てて詰め寄った私を抱き寄せると、不意に唇を奪ってくる祐哉。

一大決心をして言ったら、盛大に呆れられた。

当然の様に懐いた憤怒は、容易く萎んでゆく。

“誤魔化さないでよ!”と反論・抵抗したくなる様な理由が思い当たらない事も要因の一つでしょうね。

──と言うか、こんな風に考えられている時点で私は祐哉の言葉に反対出来無い事を理解している訳よ。

…確かにまあ、雰囲気とか台無しだったわよね。

…ええ、そうね。

私でも言われたとしたら、“…うわぁ…”って思って引いてるわね、きっと。


でも仕方が無いじゃない。

そういう事を言ったりする機会なんて無いもの!。

仕方無いでしょっ!。


──と、心で言い訳をする私を放置し、そっと離れる唇に感じる僅かな冷たさが意識を現実へと引き戻す。

こつんっ…と触れ合う額。

互いの吐息が混ざり合う。

見詰め合う双眸には互いが映り込んでいる。

先程までとは違った意味で鼓動が高鳴っている。

けど、嫌な気はしない。

寧ろ、心地好い位ね。



「俺だって理解はしてるよ

だからさ、ちゃんと俺から言わせて欲しいんだ

雪蓮、雪蓮に俺との子供を産んで欲しい」


「……もぅ…狡いわ…」



そう返すのが精一杯。

恥ずかしさと嬉しさから、視線を外して祐哉の肩口に顔を埋める様にする。



「返事はくれないの?」


「…ばかっ…そんなの勿論良いに決まってるわよっ」



それでも、きちんと答えを返さなくてはいけないから顔を上げれば揶揄われる。

溢れる想いが頬を伝う。



「愛してるよ、雪蓮」


「愛してるわ、祐哉」



笑顔で愛を囁き合いながら再び重ね合う唇。

一つの舞台は終幕を迎え、新たな舞台の幕が開く。

それは物語も同じ。

人が人で在る限り。

決して尽きる事は無い。

ずっと、続いてゆくのよ。



──side out。



 曹操side──


徹夜で大宴会を楽しんだ後各々の仕事を熟し、遅めの臨時会議を開いていた。

まあ、より正確に言うなら“尋問会”でしょうね。

“誰に対しての”物なのか言うまでも無いわ。

私の斜め右前の定位置にて直に床にて正座をしている雷華の姿を見ればね。



(まあ、私からの御説教は夜に回してあげるわ…

だから今はしっかりと皆の気持ちを受け止めなさい)



雷華の意図は私だけでなく皆も理解しているわ。

必要だった事もね。

全てを話してしまっては、昨日の戦いで得られる物は大半が得る事が無理だったであろう事を。

きちんと解っている。


ただ、それはそれよ。

何れだけ不安だったのか。

何れだけの痛みを心に刻み付けてしまったのか。

それを知る責任が有るわ。

勿論、雷華の事だもの。

そういう感情も全て解った上での事でしょう。

だから、こうなる事自体、覚悟はしていた筈。

その為の大宴会だった事も皆は判っているのよ。

“餌付け”されているから逆らえない事も含めてね。

本当に抜け目が無いわ。


けど、今の雷華にとっての一番の問題は別に有る。

それを如何様に回避するか見せて貰うわよ。



「──という感じです」



一通り説明し終えた雷華に向けられる視線は二種類。

“はぁ…全くら貴男は…”という呆れた物と。

“成る程、だから雷華様は色々と私達が知らない事を御存知だったのですね!”という改めて感心する物。

…ええ、流石の雷華でも、後者の反応に関しては意外だったみたいね。

まあ、そういう反応をするとは私も思わなかったわ。

ある意味、“雷華信奉者”だからの反応でしょうね。


ただ、後者の反応が有る為前者の反応を見せた面々も“やれやれ…”と苦笑して憤怒(矛)を収めている。

…若干、面白くないわね。

雷華には悪いけれど此処は少しばかり、“痛い目”を見て貰わないとね。



「それにしても、貴男には驚かされるわ

幾ら自信が有ったとしても賭けの部分が全く無かった訳ではないのでしょ?

それを加味してまでも遣る胆力に感心すべきかしら?

それとも呆れるべき?」



そう言って雷華を見れば、“このっ…余計な事を…”と言いた気に見てくる。

それに内心で北叟笑む。

ふふっ、頑張って頂戴。



──side out。



多少、予想外だった反応も有ったが、皆による追及を何とか躱し終えて、内心で安堵していた所に華琳から爆弾を投げ渡される。

それも導火線が殆んど無い爆発寸前の状態で。

くっ…ドS(華琳)め。

この借りは必ず返すぞ。


一息吐き、皆の顔を見ると慌てず焦らず話し始める。



「自信は有ったけどな

まあ、万が一の為の備えは俺もしておいたが…」



そう言って然り気無く。

いつも通りの体で玉座へと座る華琳に顔を向ける。

御望み通りに、だ。

それに合わせて皆の視線が華琳へと集まる。

で、俺と視線を重ねた後、華琳は皆に向かって笑みを浮かべて見せる。

しかし、別段目立つ変化が有る様には思えない華琳に大半の者は首を傾げる。

それは当然の反応だ。

だが、僅かに間を置いて、視線は一ヶ所に集中し──空気が、時間が止まる。


そうする事が当然の様に、華琳の左手は優しく撫で、添えられている。

その御腹──下腹部に。


それが何を意味するのか。

皆が察した事を理解すると華琳は微笑を浮かべた。

勝ち誇る、女の微笑を。


皆の視線が此方を向く前に神速にて離脱。

誰にも姿を見せる事無く、音を立てる事も無く。

迷わず逃亡を計る。

背後から上がる叫声を遠く置き去りにして。


仰ぐ蒼天は晴れやかに。

流るる白雲は穏やかに。

戯れる風は帆を押して。

世界は今日も廻り続ける。






  物語は綴じられる


  けれども、それは

   終焉ではない


   開幕への終幕

   一つの区切り


  閉じられはしない

  途切れる事は無い


    永久に…




    終章 三國ノ伝

         了





フハハハッ、伊達に暗躍を得意としてはおらぬわ。



──といった感じで本編は終幕と為りました。


2012.8.14から、始まった本作品。

凡そ、七年半という時間を費やして………漸くです。

本当に…………長かったと自身でも思います。


それだけに、本作品に長く御付き合い下さった皆様に心より感謝致します。

本日まで御拝読頂きまして本当に有難う御座います。

御感想・御指摘・御報告を下さっている皆様にも深く感謝を致します。

本当に…本当にっ!。

有難う御座います。


これにて本編は完結です。

最後は駆け足に為った様な気がしないでもないですが仕方無いのです。

雷華が強化し過ぎてて。

曹魏が無双なんです。

…まあ、【恋姫†無双】な訳ですから可笑しくはないでしょうけど。

その辺りは御容赦下さい。


さて、本編は完結しますが物語は続きます。

はい、俗に言うアフターの物語をちびちびと懲りずに書いていくつもりだったりしますので。

ですので、もし宜しければ今暫く御付き合い下さい。

流石に更新頻度は今よりは落ちると思いますが。

頑張っていきます。


内容としては大きく三つに分類する予定です。

日常編・国政編・特殊編。

この三種類ですね。

国政編は本編では最後まで書くつもりの無かった点を中心にしていきます。

その為、本編以上に意外とドロドロかもしれません。

或いは、超御都合主義へと走ってしまうかも。

その辺りは“実際に書いて見なければ何も判らない”というのが本音ですが。


日常編はドタバタ有りの、イチャイチャ有り過ぎの、ほのぼ〜のな感じで。


特殊編は…ネタ祭りかと。

まだどうなるかは判らない訳ですが、色々溜めているネタを使う予定です。

ただ、本作品の雰囲気から外れ過ぎるネタは遣らないとは思います。


本作品への反省としては、“原作”から逸脱し過ぎた感じは否めません。

オリジナル設定を入れても活かし切れていたのか。

自分では判り難いのだと。

熟、考えさせられます。


ただ、懲りてもいないのが実際の所でも有ります。

“息抜き”と称して一話を投稿して一年以上放置してサイトのデータの肥やしに為っていた作品。

其方等を、改めて本格的に書き始める予定です。

また違った“毛色”にするつもりです。

“読み(食)中り”する覚悟が有る方は、御付き合いを頂きたく存じます。


最後に改めて、御付き合い下さった皆様。

有難う御座いました。


また、引き続き御付き合い下さる優しい皆様。

宜しくお願い致します。










さて、此処からは暴露話を御送り致します。

閲覧御注意です。

どうぞ、御覚悟を。








    †  †








    †  †








華琳様万ーっ歳ぃーっ!!、といった訳で書き始めのが本作品です。

元々、魏アフターを最初に書き始めた訳なのですが、途中で二次創作作品関連の問題が起きまして。

其処で一旦、当時投稿中の三作品を除去しました。

今も残る【星巴伝】も一つだったりします。


そういった訳で一度止めた作品を続けるというのには大変なエネルギーが必要と理解した訳です。

其処で、それらの死蔵品の寄せ集めに新しい要素等を混ぜに混ぜて始めたのが、本作品だったりします。


メインヒロインは華琳様。

これは不動ですが。

絶対に譲れませんからね。


そんなこんなな本作品。

いきなり原作崩壊で思春が拐われてしまいます。

呉から、という意味で。

正直な話、恋姫キャラには嫌いな娘はいません。

ですから、本作品の中では不憫な役回りになった娘に救済を与えたいのですが…それを遣ると矛盾する事が多かったので出来無いのが辛い所でしたね。


華琳様以外をメインに置くという話になると悩むのが本音です。

蜀なら愛紗・雛里・紫苑・桔梗・翠・蒲公英・焔耶・星に一応は璃々も。

多勢力からの居候組なら、白蓮・月・詠・恋・斗詩・華雄・麗羽・美羽・七乃。

魏なら流琉・凪・桂花に、秋蘭と春蘭、あと稟も。

呉なら雪蓮・蓮華・冥琳・思春・明命・亞莎・祭さんでしょう。

何気に呉は大好きです。

とは言え、絞り込む事には苦労はしません。

要は、物語としての中心に置けるか否か、なので。

将師という立場を脱却して正妻を勝ち取れるか否か。

それだけですから。

勿論、賛否両論有るだろう考え方ですが。

基本的に、そんな理由から本作品の各陣容は決めたりしちゃっています。


御感想にて御答えした様な気がしますが、見てみたい違った交遊関係だったり、戦いの為のだったりする為一応は考えていますよ。

実際、桔梗・焔耶の二人は最後まで悩みましたから。

敢えて蜀に残すというのも有り得ましたからね。


そんな本作品な訳ですが、一番書いていて楽しめたと言えるのは──反董卓連合関連の話でした。

特に華雄さんの武勇。

これには本当に楽しかった記憶しか有りません。

大分書き溜めが出来たのも嬉しい誤算でした。


白蓮の話は難産という事は有りませんでしたが色々と考えながらだった事も有り苦労はしましたね。

しかし、雷華に助けられる白蓮は見たかった。

白蓮強化物って絶対面白く為りますからね。

…遣り過ぎは駄目ですが。


逆に一番の難産は最終盤の決戦関連ですね。

此処はもうネタ祭りです。

兎に角、使い捨てのネタで見せ場を強引に作る。

ただただそれだけでした。

強化のし過ぎを此処に来て痛感しました。

正に、後悔先に立たず。

…何とか終わらせられて、本当に良かったです。


他は意外と楽でしたね。

特に考えずに書いている為動きが凄過ぎる事も何度か有ったのですが。

其処は御都合主義です。

助かりました。




日常話・恋愛話という点は基本的に楽しいですね。

と言うか、戦闘なんてせずラブコメ書いている方が、物凄い楽しめます。

ただ、ハーレムは辛い。

何が辛いかと言うとネタや反応が被るという事。

何しろ“全員が全く違った反応を見せる”なんて事はハーレム形成上、有っては為らない事です。

だってほら、価値観が同じだからこその“共有化”が可能な訳ですから。


だから、初期の雷華の言う一夫多妻の価値観に対する抵抗感は自身の考え的にも反映されています。

また、それを可能にする為華琳様は必要不可欠です。

華琳様が認めるからこそ、華琳様が頂点だからこその一夫多妻なんですよ。

雷華一人では無理です。

刃傷沙汰物です。


…まあ、それは兎も角。

そんな華琳様以上に厚遇を受けているのが蓮華・思春・愛紗でしょう。

勿論、理由は有ります。

先ず、愛紗の寝盗りならぬ引き抜きは蜀√アンチで、“目を覚ませ!”的な事を遣りたかった為です。

無印だとメインだったのに【真】では可哀想な扱いを受けていた事も含めての、独善的救済でした。

ええ、超自己満足です。


思春の場合は錦帆賊時代を含めた彼女の人生を独自に解釈して書きたかったからという事ですね。

凌統関連等の設定は後付け──ではなく、実は意外と初期から存在します。

悲劇だけではない。

大切な思い出も、其処には確かに存在している。

それが思春のテーマです。


そして、第二夫人とさえも言えるであろう蓮華。

彼女は本当に人間らしい、とても魅力的な娘です。

だからこそ、思春も同様に“セット販売かよっ?!”と言いたくなりました。

尚、最新作?、となる筈の【英雄譚(…だった筈)】は未プレイなので判らないのですけども。

そんな感じでの話です。

本当は蓮華も思春も愛紗も雷華とイチャイチャさせて皆様に砂糖を吐かせたい。

そう思っています。

勿論、華琳様もですが。


キャラを壊さない様に。

これが大前提なので一応は気を付けています。

ただ、本作品の劉備の様に“こう為っていたら…”な状況下でなら有り得そうな範囲内でなら、という様な感じまでなら自分の中では許容しています。

飽く迄も、自分の身勝手な価値観の上の話ですが。



──と、その様な感じで。

御開きとさせて頂きます。

暴露や愚痴は言い出したら切りが有りませんので。


それでは、皆様。

本当に、長々と御付き合い頂きまして。

有難う御座います。












  ありがとぉーっ!!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ