脇役主人公
皆さん、こんにちわ!唐突だけど、皆さんに1つ聞きたいんだけど、もし、本のなかの登場人物になるならどんなキャラになりたい?
え、格好良くて、強くて、優しくて、頭良くて、ラブコメなら女の子に囲まれて、ファンタジーならチート的な強さを持った主人公になりたいって?
へぇ~、なるほど、なるほど。うん。
ふっ………
ふっざけんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
何で皆揃いも揃って主人公なんだよ!お前らどうせ『脇役なんて雑魚キャラwww』とか『女の子から総攻撃される脇役なんてなるかよ』とか思ってんだろ!?脇役には脇役の良さがあんだよ!俺はこの中でこそ主人公だがな、他はずっと脇役なんだよ!俺の苦労が分かるか!?
え、どんなことしてるかだって?わかったよ、今から見せてやるよ!脇役の匠の力を!!
《王道バトル物》
例えば異次元バトル物、こんな話でよく脇役が使われるんだ。例えば今のシーン、主人公とその仲間達(この中に俺も含まれている)が最初の四天王とバトルを繰り広げるというシーンだが、ここで最初に重要視されるキャラが脇役だ。
何が重要かって?それはーーーおっと、シーンが始まる。まぁ見とけば分かる。お、最初は俺の台詞か。
俺「こんなやつ、一人で十分だ!!うぉぉぉぉ!くらえ、ファイヤ・エクスプロー「ば、馬鹿!!やめろ!!」
俺が攻撃をする直前、主人公が叫んだ。まぁお察しの通り、敵にカウンターされて1発KOという流れだ。
敵「ふっ、遅い!!」
俺「な、に……馬鹿な…!」ドサッ
あ、今のドサッは俺が倒れた効果音ね。まぁこういう風に、最初に突っ込んで、即効倒されるというのが脇役の仕事だ。
え、結局カッコ悪いままじゃねぇかって?分かってないな、これだから素人は。
まず、俺が一撃で倒されることで相手の強さを主人公に見せつける。そして、俺の敵討ちとして主人公のやる気と怒りを出させる。あわよくば、敵の弱点などに気づいて主人公に教えるのも脇役の仕事だ。
よし、次行くか。
《ラブコメ系》
今回はラブコメか………はぁ~~~。
ラブコメは俺が一番嫌いな話だ。何でかと言うと………あんまり言いたくないけど、ラブコメ系に関しては、俺の顔はイケメンらしい。このらしいと言うのも、ラブコメである以上、主人公と同格に鈍ければいけないからだそうだ。だから今の自分の顔がイケメンなのかはっきりしないから、らしいという言葉を使った。
それで何で嫌いかと言うと、イケメンらしいのに、一向にモテないってことなんだよ!これも脇役体質だからだな、仕方ないと言えば仕方ないけど。
でも、普段顔が終わってる分、一回で良いからモテたい!脇役に唯一不満があるとすればここかな。
取り敢えず、シーン終わらせよう。
今日のシーンは、美少女3人に囲まれた主人公と昼飯を食べるというシーンだ。じゃあ、演じますか。
美少女1「ねぇ、主人公君、これ食べて!主人公君のために作って来たんだよ?」
主人公「ああ、ありがとう」
美少女2「………これ…」
主人公「くれるの?ありがとう」
美少女3「せ、先輩のために作って来た訳じゃないですけど、特別にあ、あげてやっても良いですよ!?」
主人公「じゃあ貰うよ、ありがとう」
俺「いや~相変わらずモテてんな~お前。羨ましいぜ」
これ、本音。てか、次の行動これ死ぬんじゃね!?
主人公「でも、こんだけ貰っといてなんだけど、滅茶苦茶多いな。食いきれるかな?」
あ、言いやがった!くそっ、やるしかねぇ!
俺「あ、じゃあ俺が貰うわ!いただきま~す!」パクッ
美少女1,2,3「…………許さない!!!!!」
俺「うめ~、って何でバット持ってんの!?どっから出した!?てか、危ない!危ない、ってぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
………フィクションじゃなかったら死んでるぞ。こうやって、無駄なことをしてヒロインから半殺しにされるのも、俺の仕事だ。これをすることで、ギャグパートを演出したり出来る。
わかったか?今の例のように、脇役は主人公に劣っている訳じゃないんだ。ただ、自分をわざと下に見せて主人公を上に見せてるだけだ。脇役がいないと主人公は目立たない。だから自分を下に見せてるんだよ。
だから、主人公だけじゃなくて脇役達もちゃんと見てくれよ?ここだけの主人公のお願いだ。
じゃあ言いたいことは言ったし、そろそろ脇役に戻るか。今日はどんな脇役を演じるのだろうか?楽しみだ。
歴史的駄作ですが、感想などいただけると嬉しいです。