表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Calling...  作者: Tartle
2/3

第1話 Thinking

 美香子みかこが携帯電話をもらったらしい。

 メアドが欲しい。電話番号が欲しい。何としても欲しい。

 いや待て、そのために何て頼む? 考えろ、考えるんだ俺……

 「メアド教えてよ」――ストレートすぎるし、上から目線な感じがする。

 「メールアドレスを教えていただけませんか?」――これはへりくだりすぎだろうか。

 どうしよう…いいのが思いつかない……


「……のぼるくん…?」

 考え込んでいると、澄んだかわいらしい声が聞こえてきた。

 振り返ると、腰のところよりさらに長い黒髪で、黒縁の丸眼鏡をかけている小柄な少女がいる。

 そう、この美少女こそが美香子だ。

「……あ…あのっ!! …えっと…その……」

 何か言おうとしている。よくよく見ると、顔が赤くなってるような……

「……メ……メールアドレスとか電話番号とか交換しませんかっ!?」

 何と!! ついさっき俺が散々迷ってた言葉を言ってきた!?

「えっ!? あ、うん、いいよ!」

 慌てながらも了解の返事を言い、携帯電話を取り出す。赤外線ポートを平行に向き合わせ、赤外線の送受信を行う。

 ただそれだけの事なのに、何でこんなに緊張するんだろう。

「……ありがとうございます…」

「あ、えっと…どういたしまして」

 ぺこりとお辞儀をして、美香子は走り去って行った。いつ見てもかわいいなぁ……あ、よく見たら後ろ髪の寝癖ねぐせが直ってない。

 まぁとにかく、第1関門はクリア!! 次は……



   -続く-

男主人公と女主人公の視点を1話交替にします。

では、続きをお楽しみに……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ