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僕の。

腹部に腹部がない。

なんと言えばいいのか。こんな表現をするのは初めてだ。




内臓がない。


お腹に大きな穴がある。

そこには腸や胃などの内臓があるはずなのだが。


何もない。


空洞だ。


ただ、一番不思議なのは。

痛みがない。


何処にいったの。


僕の内臓。


僕の痛み。


僕の心は。このまま、どうなってしまう。


鏡の前で自分のシャツをめくり上げ、呆然と立ち尽くす自分がいた。


その後ろで顔が半分ない男は、鏡に写る僕を見ていた。


哀しそうな目で。



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