ホットケーキの思い出
「あんた、ホットケーキ食べる?」
母親に声をかけられた。
僕は昔の思い出を思い出した。
昔付き合っていた彼女のことを。
「好きな映画なに?」
「なんだったけ?」
「どんな話なの?」
「魔女の女の子が、冒険して部屋でホットケーキ食べてる話」
「他には?」
「黒い猫と冒険して、箒で空飛ぶの」
「それってアニメ?」
「うん」
「タイトルは?」
「魔女の宅急便」
「そうなんだ〜」
「どこが好きなの?」
「一生懸命に生きてるとこ」
「好きなシーンは?」
「一生懸命に働いて、部屋でホットケーキ焼いて食べるところ」
「ふ〜ん」
「今度二人でホットケーキ焼いて食べない?」
「いいよ」
「牛乳と卵とホットケーキのもと買わなきゃ」
2人は笑った。
「健治、なにぼーとしてるの?」
母親に話かけられて、我に返った。
「なんでもない」
ゆみちゃん元気にしてるのかな〜?
「おまえ田中健治のこと好きなんだろ」
「違う」
「嘘つけ、お似合いだぞ」
小学校6年の時、いじめっ子がゆみちゃんをいじめていた。
僕は、
「やめろよ」
ゆみちゃんが泣いた。
中学校に入り、池田ゆみと僕は付き合った。
ゆみちゃんと一緒に映画を見に行ったことを思い出した。
スターウォーズ エピソード2だった。
「初めてスターウォーズ映画館で見た」
「僕も」
「迫力が凄かったね」
「たしかに」
「あれって結局恋愛映画なのかな〜?」
「そうかも」
「パドメ役の女優さんかわいい」
「そうかな」
「私も一回あんな恋してみたいな〜」
「僕も」
「早く3みたい」
「僕も」
スターウォーズの思い出を思い出した。
僕ももう一回見てみようかな〜。
僕がアナキンでゆみがパドメだったら、今頃どうなっていたんだろう?
中学校は青春だったな〜。
「あんたなにぼーとしてるの」
「ごめん」
「ホットケーキ出来たわよ」
一回でいいからゆみと一緒にホットケーキ食べてみたくなった。
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