バトル3.世紀末兄貴 2
この小説は…
黒い糖の提供で…
お送り致します…
ボクのアタックフェイズが終了し、次は世紀末兄貴のターンだ。
彼の場にはゴブリンバイカーが1体だけ残っている。前のターンでバイカーとゴブリン番長を倒しておいてよかったと思う…。
ゴブリン番長は破壊力が3もあるためだ。一気にライフが3も削られてはたまったものではないし、明らかに不利になる。
「オレの戦術を崩したのは誉めてやろう…しかし!素直に負けるわけにもいかん!オレのターン!」
「オレは偵察ゴブリンを召喚!場に出たとき!デッキから”ゴブリン”と名がつくカードを手札に加えることができる!…オレが加えるはこの魔法だ!」
[偵察ゴブリン 土属性]
モンスター 攻撃力1,000 破壊力1
このモンスターが場に出たとき、山札から”ゴブリン”を含むカード1枚を手札に加えてもよい。そうしたら山札をシャッフルする。
「そして、手札を3枚捨て…魔法発動!”進撃する小鬼部隊”!!」
進撃する小鬼部隊!!ゴブリンテーマと戦ったことのあるひとなら誰しもが知っている魔法カード!
ボクのお店でも扱っているけど結構なお値段がすることで有名だ。
「今のオレの手札は一枚…この魔法は手札消費が激しい分、使えることができればこの盤面は千載一遇の勝機へと覆るのだ!進撃する小鬼部隊の効果!”ゴブリン”を含むモンスター3体までを条件を無視して召喚することができる!」
[進撃する小鬼部隊 魔法]
この魔法は手札を三枚捨てなければ発動することができない
山札から”ゴブリン”を含むモンスター3体までを選び、召喚条件を無視して召喚することができる。そのあと、自分のモンスター1体を選び”速攻”を与える。
「オレが召喚するのはゴブリン番長2体!そして…オレのデッキ最強のゴブリン!”ゴブリン・ジェネラル”だ!!」
[ゴブリン・ジェネラル 土属性]
モンスター 攻撃力10,000 破壊力2
『召喚条件』自分のゴブリンを含むモンスター3体を墓地におかなければ召喚できない。
・自分のゴブリンを含むモンスター1体につき、このモンスターの攻撃力は+2,000、破壊力は+1される。
・このモンスターが相手のライフを破壊したとき、自分のライフを+1する
やはりもっていたゴブリン・ジェネラル!ゴブリンテーマ最強の呼び声高いカード。高い攻撃力に加え、名称”ゴブリン”の数だけさらに攻撃力、破壊力どちらも上がっていく…。
召喚条件は重いが使う人は大体、進撃する小鬼部隊を使って出してくるものだから”速攻”付きだ。
国が指定するデッキに入れる枚数が限られる”制限カード”の候補にも選ばれる進撃する小鬼部隊…やはり侮れない。
「進撃する小鬼部隊の効果でゴブリンジェネラルに速攻を与える!」
ゴブリン・ジェネラルの破壊力は元々の2に合わせて、偵察ゴブリン、ゴブリンバイカー、ゴブリン番長2体、合計で4体ゴブリンがいることにより、攻撃力は18,000、破壊力は6になっている。
「アタックフェイズだ!ゆけ!ゴブリンジェネラル!相手のライフを削り取れぃ!!」
「こちらはブロックできるモンスターがいない…ライフで受けよう!」
ゴブリン・ジェネラルがズシズシと歩み寄る。ゴブリン番長よりも大きなその巨躯が手にした大剣がこちらへ振り下ろされた。パリィンと砕ける音、ボクのライフが一気に6個も破壊されてしまった。
ゴブリン・ジェネラルのライフ破壊時の効果で、世紀末兄貴のライフは11。
そしてボクのライフは残り1…。
ライフが破壊されたとき、各ターンに最大3回までカードを引くことができるので、3枚ドローをする…!このカードは!ボクにも勝機が回ってきたようだ。
すかさず、世紀末兄貴は最後のライフを削り取らんと攻撃の姿勢を見せる。
「そしてこれで終いだ!ゴブリンバイカーで最後のライフにアタック!!」
「手札から魔法発動!駆動障壁!相手のモンスターのアタックをライフで受けるとき、そのアタックではライフは減らない!よってゴブリンバイカーの攻撃ではボクはまだ負けないよ!」
[駆動障壁 魔法]
・この魔法はアタックフェイズでしか発動することができない。
・相手のモンスターのアタックをライフで受けるとき、ライフは減らない
ゴブリンバイカーがライフを破壊するべくこちらへ走り出す…が、目の前にどこからともなく機械の壁が現れ、行く手を塞いだ。
「小癪な…ギリギリのところで耐えるとは…。しかし、風前の灯火とはこのこと、次が最後のターンだと思うことだ。」
「お兄さんにとっても、最後のターンだと思うことだね!」
「何…?この状況で勝つ気でいるのか?」
「そう…負けるつもりは無いってことだよ!ボクのターン!ドロー!」
ライフは1だが、その分手札はある。そしてこの圧倒的不利な状況を覆すことができる”アレ”をやるしかない、そしてそれを使うことができるカードは僕の手の中にある!
「まずは駆動機兵ルーク、さらに駆動機兵ビショップを召喚!ビショップが場に出たとき、相手のモンスターを1体選びダウンさせる!ボクが選ぶのはゴブリン番長!」
[駆動機兵ルーク 光属性]
モンスター 攻撃力6,000 破壊力2
・このモンスターは出たターンに相手モンスターに攻撃することができる
・このモンスターが相手モンスターを破壊したとき、相手のライフを1つ破壊する
[駆動機兵ビショップ]
モンスター 攻撃力4,000 破壊力1
・このモンスターが出たとき相手のモンスター1体を選びダウンさせる
・このモンスターが破壊されたとき、自分の”駆動”モンスターすべてをスタンドさせる。
機械達の城からルークとビショップが飛び出してきた。
ビショップは手に持った杖の先からビームのようなものを出すと、ビームはゴブリン番長へ直撃!番長はヘロヘロと疲れ果てた。
「さらにさらに!駆動機兵クイーンを召喚!クイーンが出たとき、手札を一枚捨てることにより、山札から好きなカードを1枚手札に加える。」
[駆動機兵クイーン 光属性]
モンスター 攻撃力8,000 破壊力3
『召喚条件』自分の駆動とあるモンスター3体以上が場にいなければ召喚できない。
・このモンスターが場に出たとき手札を捨ててもよい、そうしたら山札を見て1枚選び手札に加える。そのあと山札をシャッフルする。
「召喚に次ぐ召喚…なにが出てくるというのだ!」
たじろぐ世紀末兄貴にはさらに驚いていただくとしよう!ボクの手札に加えたカードで世紀末兄貴にチェックメイトをするために…。
観客席で店長が出しているこの光景には見覚えがある。
いつも私が店長とクロエクをするときによくされる戦法。連続召喚、出されるときいつも負けるあのカード。
「この布陣…店長”アレ”をやるつもりだ!」
「店員のおねーさん、”アレ”ってなに?」
キョトンとした少年が問いかける。あの世紀末じみた客を倒す?くらいだから”アレ”持ってそうな実力者なんだろうけど。
「このカードゲームの名前にもなってる…エクリプスモードだよ」
この子を出すのにはいつも苦労が必要だが、こうして条件が整った今、その力を発揮するだけだ!
「さあ行こう!駆動の兵士が集まりし時、機械の王が目を覚ます!手札より現れよ、駆動機王キングΩ!」
[駆動機王キングΩ 真光属性]
モンスター 攻撃力12,000 破壊力4
『召喚条件』自分の駆動とあるモンスター5体以上が場にいなければ召喚できない。
・このモンスターが場にいる時、自分のモンスターすべては”速攻”を得る。
・このモンスターは相手のモンスターにブロックされない。
『エクリプス解放』???
フィールドに設置された機兵城から仰々しい音をたてて城門が開く。そこから現れるは機械たちの王、キングΩ。煌めく鎧に身を包みその身体はゴブリン・ジェネラルに負けず劣らずの大きさだ。
「このターンでチェックメイトだよお兄さん…。駆動機王キングΩ、エクリプスモード!!」
その宣言と共にキングΩを中心に周りにまばゆい光が広がった!
読んでいただきありがとうございます!
後書きにてカードゲームのルールなどを説明するコーナーであります。
クロノエクリプス③
・エクリプスモード
ゲーム中一度だけプレイヤーが使うことができる効果。モンスター、またはアイテムに対して使うことができる。
発動時に効果の無効化を受けない。
特定のモンスターやアイテムには隠された能力がありそれを解き放つのがエクリプスモード。
エクリプスモードを持つカードは属性に”真光属性”など特徴がみられる。
隠されており、普段は読むことができないが、エクリプスモードをで解放することにより浮かび上がってくる。異世界なのでご愛敬。
ライフが3以下でないと使うことができないが、どれも強力なものとなっており対戦を左右する能力ばかりである。
リスキーなものだが、逆転の可能性が高くなるモードである。




